インディアンコーヒーハウス
“ 地元民に愛される老舗 “
店内を覗くといつも人でごった返している、地元民に長年愛され続ける老舗、『インディアンコーヒーハウス』。
インディアンコーヒーハウスは、「コーヒーハウス」と名がつくものの、インド人たちにとってはカフェ使いというよりも、【大衆食堂】という存在です。言わずと知れたインドの軽食、ドーサやサモサなどサッと食べられてお腹いっぱいになるフードメニューも豊富で、朝〜お昼過ぎ頃までは毎日多くのお客さんがひっきりなしにやって来ます。
“ インド独立の象徴的存在 “
インディアンコーヒーハウスは、1936年ボンベイ(ムンバイ)に一号店がオープンしました。今やインド全土に400店舗を構える大型チェーン店は、各地域で13の協同組合がそれぞれ運営をしています。
この老舗チェーン店が持つ歴史には、『インド独立』の象徴的意味合いがあります。
“ Indianness インドらしいものとして “
1858年〜1947年まで、インドはイギリス領として植民地時代にありました。街の中にあるコーヒーショップも、イギリス国の運営でした。
しかし、もともとコーヒーはインドでインド人が作ってきたものだったので、The Coffee Board of India(インドコーヒー協会)が新しいカタチとしてインディアンコーヒーハウスをオープンさせました。
お店はすぐに人気が出て、10年後1940〜50年代には、70近くまで店舗数を拡大しました。
しかし、不況や政策の変更などがあり、The Coffer Boardは全店閉店を余儀なくされてしました。
そんな時、共産党のリーダA.K.Gopalan(ゴパラン)が、人々を勇気付け各地に協同組合を設立させ、インディアンコーヒーハウスの運営を引き継がせました。
そして、改めて、1957年ガンバロールと首都デリーに新しい店舗がオープンしました。
“ 赤レンガの塔 “
数多くの支店の中でも、一度は訪れるべき店舗が南インドケララ州トリバンドラム (ティルヴァンナマライ)にあります。
赤いレンガの塔のような形状で、店内もとってもユニーク。
螺旋状になった床にテーブルが配置されているんです…!!
フロアスタッフはピシッと白のユニフォームを着て、素早い動きでサーブしていきます。テーブルも常に満席状態なので、相席が当たり前。ゆっくりコーヒー気分〜、なんて一切ナシ、急いで食べてさっさと出る、そんなインドらしいエネルギーに溢れたお店です。
日本では決して味わうことのできないものだと思います。
ケララへ行く機会がある方は是非足を運んでみてください。
きっと面白い体験ができますよ:)
この記事を読んで、インディアンコーヒーハウスに興味を持ってくださった方、是非行ってみてください。もちろん、チコリ入りのインディアンコーヒーも飲めますよ。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
次回は、人気カフェチェーン【カフェコーヒーディ】です。
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merthi_coffee_2017
ご興味ある方は、覗いてみてください:)