Wikipediaに書くまでもない馬主列伝:谷口屯氏
こんにちは、印度孔雀です。
今回からのシリーズでは、Wikipedia編集などのために収集した雑誌などから、記事に起こすまでに至らなかったオーナーについて、その文献などをもとに解説していこうと思います。第1回は、2001年の阪神ジュベナイルフィリーズを制したタムロチェリーのオーナー・谷口屯さん。
本業について
1933年1月15日生まれ。建設業に従事する。丸福建設株式会社代表取締役会長、2002年時点では鹿児島建設業協会会長も務めていた。自身の会社の2002年時点での顧問は、元衆議院議員で当時の日本軽種馬協会会長理事の山中貞則。
2024年8月8日追記:2024年8月1日に91歳をもってご逝去されたとのことです。謹んでお悔やみ申し上げます。
馬主になったきっかけ
「ヤング」の冠名で知られ、1995年の根岸ステークスをヤングエブロスで制している梶原重雄(当時の九州馬主協会会長)との付き合いから。本業の多忙ために、思い立ってから馬主資格取得までは時間が掛かり、1995年にようやく取得した時には既に62歳であった。なお、その以前の1992年に園田競馬、佐賀競馬で馬主となっている。
馬主として
馬は年に一頭のみ購入。GⅠ初出走ながら阪神ジュベナイルフィリーズを制覇した。冠名「タムロ」の由来はもちろん自身の名前であるが、その名前はというと「父親が尊敬していた陸軍の人物」のものであるという。冠名以下は自身の会社の社員から公募するが、タムロチェリーに関しては山形県でさくらんぼ狩りを行っていた時に自身が考えついた名前であった。
重賞馬はチェリーのみ、オープンまで出世した馬も少ないが、2023年3月現在も馬主を続けている。またこの可憐な勝負服が重賞のセレモニーでお目にかかれるまで、どうかお元気で過ごしていただきたいところ。
主な所有馬
タムロチェリー(2001年小倉2歳ステークス、阪神ジュべナイルフィリーズ)
タムロスカイ(2013年メイステークス)
タムロミラクル(2017年佐賀記念2着、かきつばた記念2着、サマーチャンピオン2着)
参考文献
『週刊競馬ブック』2002年1月27日号「芦谷有香のオーナーサロン vol.154 第53代 阪神ジュベナイルフィリーズ優勝馬 タムロチェリーのオーナー 谷口屯氏」