【インド就職】FRROの申請方法(2024年最新)
私は2024年5月に、現地採用として就業するため、インドへ移住しました。
本記事では、2024年6月に私が実際にFRROの手続きを行なった時の体験をもとに、FRROの申請方法をまとめていきます。
FRROとは?
インドへ連続して180日以上滞在する予定のある外国人は、インド到着後14日以内に、FRROという機関に対して手続きを行わなければなりません。
FRROとは「Foreigners Regional Registration Office」の略で、「インド外国人地域登録局」のことを指します。
こんな外国人がどこの会社で働いててどこに住んでるんだよ~という情報をインド政府がトラッキングする目的で書類などを提出します。
就労ビザでインドに渡る日本人は概ねこのFRROの手続きを行うことが必須となっています。
この背景として、
180日以上滞在するにも関わらずFRROの手続きが終わっていないとインドから出国できない
14日目以降にFRROの手続き申請を行なった場合は1万ルピー(日本円で2万円くらい)以上の罰金が課される(罰金額についてはインド到着から何日後に申請したかで変動)
ということが挙げられます。
なお、必要な書類が14日以内に間に合わない・・!という場合でも、一旦申請だけはするようにします。
再提出や追加で必要な書類があればFRROから連絡が来るので、必要な提出書類がない場合でも何か適当な書類をアップロードしておきます。
申請の流れ
e-FRRO Portal Online(リンク)という、FRROの手続きをオンラインで完結できるサイトにアクセス
申請者として登録(Register)
申請フォームの作成
必要書類の提出
e-FRROからメールで結果の通知が来る
FRRO登録証明書ゲットで完了
コロナがあったからか分かりませんが、2010年代はFRROの手続きのため政府オフィスに出向かなければならないということも耳にしましたが、私はe-FRROのポータルサイトで完結しました。
私はインド入国から14日目に申請(ぎりぎり)、書類の追加提出を経て、約10日ほどでFRROの登録証明書を入手することができました。
以下では、各ステップの詳細を記載していきます。
1. e-FRRO Portal Onlineにアクセス
FRROの手続きを行うためには、初めにFRROのポータルサイトで申請者をユーザーとして登録する必要があります。
以下のFRROポータルサイトにアクセスして、ユーザー登録を行います。
2. 申請者として登録(Register)
上記のサイトにアクセスすると、こんな画面に移ります。
ユーザー登録をする上での注記です:
Mobile No. (Indian No. Only):私はFRRO申請時にインドの携帯番号を持っていなかったので、この欄は記入しませんでした。必須事項では無いので、記入しなくても特に問題はありませんでした。
DOB format:誕生日の年月日の記入フォーマットを指定します。
私は無難に「DD/MM/YYYY」を選択しました。
3. 申請フォームの作成
ユーザー登録が完了すると、ユーザー登録時に設定したメールアドレスとパスワードでFRROポータルサイト(リンク)にログインできるようになります。
ログインするとポータルサイトの画面が表示されます。
一番左上のパネル「Fresh/New Online Application Submission」から、FRROの新規登録のための申請フォームの作成ができます。
クリックすると、早速申請フォームの作成に移ります。
申請フォームの書き方については、以下の記事にまとめられていましたので、そちらをご参考ください。
申請フォームの書き方の注記です:
住所など文字数が制限されている箇所があるので、入力した内容が全てフォームに反映されているか確認
住む場所が決まっておらずホテルに仮住まい状態だったとしても「Address intended for longer stay in India (Registration)」には滞在先のホテルの住所を記入
4. 必要書類の提出
e-FRROポータルサイトのトップページ、上段右から2番目にある「Photo and Document Upload」をクリックします。
私が申請に必要な書類は以下の通りでした。
パスポートとインドビザの写真(PASSPORT/VISA):
以下3点の写真が必要です。
(1) パスポートの顔写真のあるページ
(2) インドビザの写真
(3) インド到着のアライバルスタンプのページ
写真のままだとアップロードできないので、これらを1枚のPDFに収めました。RESIDENCE PROOF(住所証明):
Form Cまたは賃貸契約書を提出します。
私はインド到着時には住む場所が決まっていなかったので、私がホテルに到着するときにホテルが作成するForm Cという書類のコピーを提出しました。
賃貸契約書だけでなく、Form Cの場合も全ての項目が正しい情報で書かれているか確認します。初版の書類は間違いがあることが多いです。TENANT VERIFICATION(犯罪履歴証明):
インドの警察署に事前申請をした上で、警察署で犯罪履歴証明(怪しいものではにことの証明)が必要という公式の記述がありますが、実際は必要ありませんでした。
私は日本語で書かれた失効済みの日本住民票をPDFで提出してみたら、何事もなく申請が通りました。CONTRACT PAPER(雇用契約書):
雇用契約書全ページの写真をPDFに収めました。
雇用契約書そのままだとサイズオーバーになりそうだったので、
A4サイズに設定したPDF1ページに雇用契約書1ページ分の写真を2枚収めるという作業を行いました。REQUEST LETTER(要請書):
会社からもらえます。もらえない場合は人事の担当者にしつこくリマインドをしてください。UNDERTAKING LETTER(引受書):
会社からもらえます。もらえない場合は人事の担当者にしつこくリマインドをしてください。100ルピーの印紙を使用します。PHOTO(証明写真):
証明写真をアップロードします。
何かあって政府オフィスで直接申請しなければならなくなったときは、3.5 x 3.5 cmまたは3.5 x 4.5 cm(パスポートサイズ)の証明写真が2枚必要になるので、念の為、デジタル写真+現物の写真を撮りました。
オンラインで申請した写真と現物の写真は同じである必要があります。
インドでは町の写真屋さんで証明写真を撮ることが普通で、「Photo nearby me」とかでGoogle Mapで検索すると写真屋さんが出てきます。
レビューとかで「パスポート写真を撮ってきた」など、インド人がコメントしてくれているので、なるべく評価の高い&真面目な写真を撮ってくれる写真屋さんを探します。
・・・
以上は申請時に提出した書類で、
以下は「追加で提出してください」とFRROからメールで通知が来た提出書類です。
PANカードまたはPANカード申請書:
私はちょうど賃貸契約書を手に入れたときにFRROから追加書類のお願いが来たので、申請前のPANカード申請書(Form 49AA)を提出しました。Undertaking Letterで雇用主サインをした人のID:
Undertaking Letterには雇用主(会社)の担当者が直筆サインをしています。この人のIDカード(パスポート、PANカード、Aadharカードなど)のコピーを提出します。
なお、再提出書類・追加提出書類は、ポータルサイトトップページの中段右にある「Re-Upload Missing and Additional Document」というパネルから行うことができます。
追加書類のお願いや何かアップデートがFRROからあった場合は、登録したメールアドレスへ通知が来るので、ポータルサイトの「Status Enquiry」で申請状況をこまめに確認する必要はありません。
5. e-FRROからメールで結果の通知が来る
6. FRRO登録証明書ゲットで完了
申請から審査が通ると、FRROから登録証明書(PDF)付きのメールが送られてきます。
このFRRO登録証明書はインド出国時などで必要になる場合もあるので、必ず紙に印刷して、持ち歩くようにします。
申請料は必要?
以上の流れで、FRROの申請料を払っていないのでは・・と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ポータルサイト中段左には「Payment」のパネルもあります。
インド到着後14日以内に申請ができた場合は申請料はありません。
なお、提出書類のUndertaking Letterに100ルピーの印紙が含まれていることを確認します。
まとめ
基本的にオンラインで完結します。
FRROの登録はインド到着後14日以内に行う。インド人の人事が必要書類をしてくれない場合は、上長に連絡する・しつこくリマインドするなどします。
PANカードの申請書が追加書類として求められたように、賃貸契約書はいずれ必要になります。
物件探しは早めに始めて、FRRO申請直後(インド到着後15日後目安)には契約書を手に入れられるようにしておきます。