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~第19話~タダでタージマハルを見る方法
タージマハルの入場料の高さに腰を抜かしそうになりながらもなんとか歩き始めた貧乏旅行者二人組。
タージマハルは入場料だけでなく周りを囲う壁まで高い。
囚人もビックリの高さである。
壁沿いに歩くとそこには人っ子一人いない殺風景な道に出た。
一人の子供が駆け寄ってきて貧乏旅行者(約一人)に話しかけてくる。
チビ「へい!そこの貧乏そうな日本人!どこ行くの!?」
「やかましいわ!タージマハルが高すぎてとりあえず壁沿いに歩いてるんだよ!」
チビ「やっぱりな!僕についてきなよ!いい所教えてあげる!」
「怖いからヤダ!」
小学校3年生くらいのインド人にまでビビる貧乏旅行者。
チビ「大丈夫だよ!お金もいらないよ!暇だから案内するよ!」
と
インド人のちびっこに財布の心配までされながら結局ついていくことに。
10分くらい歩くとなにやら無駄にでかい看板が見えてきた。
『No Charge』訳:貧乏人専用入口
無料ガイド「こっから入ればタダだよタダ!」
「お前いいやつだな!インド人にしては珍しい!」
タージの壁沿いの砂利道をまっすぐ行くとでかい川にぶつかった。
だーれもいない静かな川のほとり。
超静か。
ステキすぎる。
静かな川のほとりを見渡すと何頭かの牛と一人の警察と牛の死体
なんでや!!
なんでいつもこうなんや!!
白骨化した牛が寝転がってるではないか。
でもタージが間近で見れたよ!
タダで!!
上の方だけ!!
いいんだよ。
安藤は少し不満そうだが。
いいんだよ。
おっぱい派の安藤は上だけ見れれば十分なはずだ。
だろ?
めちゃくちゃ不満そうだよ。
無料ガイドとタージの上だけをバックに写真を撮った。
もちろんタダだ。
「お前みたいなインド人が増えればいいな!!」
無料ガイド「うん!僕んちすぐそこだから寄ってってよ!」
「マジか!どこまでいいやつなんだよお前ってやつは~!」
帰りにクソガキの家だという土産物屋で全然欲しくないタージの写真を5枚くらい買わされて俺たちはタージマハルをあとにした。