『ナイト&デイ』がリメイクでパワーアップ! 『バンバン!』 2月10日(金)より公開中!
トム・クルーズとキャメロン・ディアス共演のアクション・コメディの名作『ナイト&デイ(原題:Knight and Day)』(2010年)。ヒットメーカーのシッダールト・アーナンド監督が、同作を公式にリメイクした『 バンバン!(原題:Bang Bang!)』。2月10日(金)より、全国順次公開中です。
本作の見どころのひとつは、インド映画のダンスシーンの名作の一つに挙げられる「トゥメリ(Tu Meri / तू मेरी/ あなたは私のもの)。流麗なダンスで魅せるリティク・ローシャンの才能を最大限に引き出した振り付けと、運動神経の良さから踊りには定評があるカトリーナ・カイフが共演。古典舞踊からコンテンポラリーダンサーまで、多種多様なバックダンサーを従え、二人が踊る群舞シーンは、日本でもソーシャルメディアでも話題になりました。大きな劇場のスクリーンでご覧いただきたい場面です。
『ナイト&デイ』といえば、命知らずにアクションに挑むトム・クルーズと、キャメロン・ディアスがバイクに二人乗りをして敵を撃つ名場面がありました。本作でもそのシーンが再現されています。
インドでの公開は2014年10月。その時に公開されたティーザー(特報)は話題となり、再生回数は予告編の倍以上に。スタイリッシュな映像美に震えます。
本作は、オリジナル版よりも、ファミリードラマの厚さが増しており、そこが魅力になっています。なかでも、ヒロインの祖母を演じるカムレーシュ・ギルがとてもチャーミング。物語の冒頭で、ロンドン塔からインド産のダイヤモンド「コヒヌール」が盗まれたというテレビニュースを聞き、映画『Jewel Thief(宝石泥棒)』(1967年/未)の主演俳優デーヴ・アーナンドへの想いを熱っぽく語り、挿入歌を歌い始め、一人盛り上がる場面は、見どころの一つです。
↑インドの国民的歌手、ラター・マンゲーシュカルが歌う「Rula Ke Gaya(私の夢を奪っていった)」
『Jewel Thief』は、宝石泥棒をめぐるスパイスリラー。大俳優のデーヴ・アーナンド(1923-2011)が主演・製作を務め、アショーク・クマール(1911-2001)が重要な役を演じ、公開年のヒンディー語作品6位に入るヒットとなりました。監督は、名作『Guide』を手がけたヴィジャイ・アーナンド(1934-2004)。S・D・バルマン(1906-1975)が手がけた楽曲も名曲揃いで、公開から半世紀を経た今も、伝説的な作品として語り継がれています。スジョイ・ゴーシュとともに本作のリメイク脚本を手がけたスレーシュ・ナーヤルは、この作品を「インドでつくられた最高のスリラー作品」と評価しています。1996年には、2人のメインキャストが再び登場する続編『Return of Jewel Thief』が公開されました。この作品には「コヒヌール」も登場します。『バンバン!』がオリジナルの『ナイト&デイ』から大きく変えられた要素は、この作品へのオマージュだと思われます。
コヒヌール・ダイヤモンドについてはこちら。
【作品情報】
〈キャスト〉
リティク・ローシャン 『WAR ウォー!!』『スーパー30 アーナンド先生の教室』
カトリーナ・カイフ『チェイス!』『人生は二度とない』
ダニー・デンゾンパ 『セブン・イヤーズ・イン・チベット』
パワン・マルホートラ 『ミルカ』
ジミー・シェールギル 『ボクサーの愛』
カムレーシュ・ギル 『僕はドナー』
ディープティ・ナヴァル 『人生は二度とない』
〈スタッフ〉
監督:シッダールト・アーナンド 『WAR ウォー!!』
製作:パールト・アローラー
脚本:パトリック・オニール(オリジナル脚本)、スジョイ・ゴーシュ 『女神は二度微笑む』、スレーシュ・ナーヤル
音楽:ヴィシャール=シェーカル 『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』
配給:SPACEBOX
©️Fox STAR Studios
原題:BANGBANG!
2014年/ インド・ヒンディー語/ シネスコ/156分
▼公式サイトはこちら
【紹介記事など】
ぜひ劇場でご覧ください!