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2021.9.10(金)J1第28節 名古屋グランパスvs徳島ヴォルティス 〜終わらない宿題〜

宿題が終わるんが先か、夏休みが終わるんが先か

 なんかそれっぽいタイトルつけてみたけんど、中身はほんなにないんじゃ。

 徳島サポにとって「J1残留」は、まるで夏休み最終週まで残ってしもうた大量の宿題のように見えてくる。

 シュートはどこで誰が打つのか。ボールはいつどこで奪うのか。ビルドアップにキーパーは加えるのか。
 はて、徳島はシーズン終了までに、あるいは残留争いが終わってしまう前に、この大量の宿題を片付けることができるんじゃろか。

 今回は、名古屋対徳島の試合を見よって思ったこと、特に守備についてあることないこと書いていってみるわ。

徳島の守備

 徳島の守備陣形は、【4−4−2】が基本になっとる。
 この試合でいうたら、最終ラインに福岡−石井−カカ−岸本、1列前に西谷−徳真−岩尾−浜下、前線は垣田−渡井になっとった。

 徳島の守備を見よって気になったんは、
 ① 最戦線のプレッシングの人数不足
 ② 5レーンを使った攻撃に対する4−4のブロックの敷き方
  の2つじゃな。

 徳島の4−4−2の守備陣形に対して、名古屋目線から見てみよ。

垣田−渡井による前線のプレッシングを超えていく

 ビルドアップを順番に見ていくと、まずは最前線の2人のプレッシングに対しては、稲垣が最終ラインに落ちてきて、稲垣+CB2人+キーパーの4人で突破をしようとしよった。これは、サリーダ・ラボルピアーナ(サリー)とか呼ばれよるやつで、昨年の徳島も岩尾が最終ラインに落ちてきておんなじようなことをやんりょったな。
 最前線のプレスに2、3人を当ててくる相手に対しては、中盤から1人落ちてくるんか、ほれかそもそも最初っから3バックにするかして、最終ラインをキーパーを含めた4人にし、最終ラインで常に数的優位を作るんは最近の定跡じゃな。

 この日の徳島は、基本的に垣田−渡井の2人だけがプレッシャーを掛けるようにして、キーパーまでボールを戻させることが2人の目標として与えられているように見えた。
 (2人のプレッシングでキーパーまでボールが帰った時にポヤトスは「ブラーボブラーボ」とよう言よった。)

徳島の4−4のブロックを超えていく

 徳島の守備ブロックに対して、名古屋は攻撃時に3−1−5−1のような形になっとるときがあった。
 名古屋は、徳島の4−4のブロックに、5レーンを埋めるように5人置いとった最終ラインに落ちた稲垣は、この5人の中の誰かにボールを預けようとしよったな。

 一番わかりよいんは、前半18分50秒からのビルドアップ
 最終ライン真ん中で受けた稲垣は、フリーの左CBのキムミンテにパス、ほんで左サイドの吉田にパスを出した。これにはほんまやったら浜下が対応せなあかんのやけど、岸本もこのボールのところにプレスに行ったな。ほしたら岸本が元々おったところにはスペースができる。名古屋の森下はこのスペースに走り込んで、吉田からパスをもろて、点にまではならんかったけんど最終的にクロス上げるとこまでいった。

 4−4−2の守備ブロックには、名古屋のこの攻撃みたいに5レーンを埋めるようにして、数的優位を作って破っていこうっちゅうんがホンマに最近流行っとる。
 徳島も4−4−2のブロックを敷いて守る以上は、永遠に5レーン攻撃の対策をどうするか考えんとあかん。どない対策するかは知らんけど。
 全然Jリーグ関係ないけどトゥヘルのチェルシーは最初から最終ラインを5人で守るようにしたりしとるな。

徳島の攻撃は?

 まあほなけど、最近の徳島見よって一番気になるんは、ボール取れた後の選手の動きじゃわな。ボール持っとる選手は当然前に向かって進んでいくけど、他の選手が全然ついて行かんし、追い越しもほとんどない。
 ボールより前に何人おるかっていうんが大事やと思うけんど、ここはなかなかうまいこといかん。
 残留にするには勝ち点がいるけんど、勝ち点を執るためには点がとれんとあかん。もう5試合点が入ってないし、次は川崎戦じょ。しかも、要の宮代も岸本も出れんときた。台風もきよるしどんな試合になるんじゃろな。楽しみじゃ。

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