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旅人美容師のヒストリー(順次加筆)

2008年(美容室立上げ)
極度な過重違法労働に疲れ切り独立を決意。

当時はスペインにハマっていた私は、Gracias(ありがとう)というシンプルなコンセプトでヘアカラーに特化した美容室をオープンしました。

ヘナを採用する経緯
順調に経営は軌道に乗り、個人売上200万超えを連発するも、スタッフさん達の疲労は極度な状態に達していました。
体調不良、手荒れ、労働意欲の喪失などが表面化してきました。
(自分も過重労働を押し付ける経営者になる)

スタッフさん達の手荒れを軽減すべくヘナの導入を検討するも、これといったヘナ製品には出会えず。
(ガチでスタッフがみんな辞めそうになる)

手元に届くヘナのサンプルはディーラー経由で薬品の混じった違法製造のヘナ製品ばかり。
独自に調査を進めヘナの産地や流通時事情の調査を開始しました。

2011年(インドよりヘナの輸入開始)
調査を進めて行くと、ヘナの流通事情があまりにも不透明で、めちゃくちゃ怪しい業界であることを把握する。

「ワクワク♪」

怪しいもの、胡散臭いもの、いかがわしいもの
こういった要素に妙に意識を持っていかれる性格。

もう現地に飛ばずにはいられない状態となってしまいました。

そして現地のヘナ製造会社などを訪問し、実際に調査することになりました。

インドでのパートナー選び
待っていたのはスペシャルに怪しいヘナ会社の社長達。
・顔に詐欺師と書いている社長
・金の為なら何でもするぞ的な社長
・うまくやろうぜ「ふふっ」な社長
などなど
個性的な社長達とご対面。

その中で唯一、あれ?この人ちゃんとしてそうな人と出会う
外資企業での勤務経験などもあり、普通の感覚を持っている社長。
よくよく話していると結構な親日インド人でした。
彼はインド社会の問題点を把握しており、国際的な流通に必要なマインドセットを有していました。

この人と仕事しよう!
この時には、後にお互い涙しながら将来を語り合う仲になるとは思いもしませんでした。

Graciasヘナ専門店へと改称
間違いの無いヘナ製品と出会ったことで大きな確信を得ました。このヘナ製品で勝負しよう!
ヘアカラーに特化していたGraciasは、全ての薬剤メニューを廃止しGraciasヘナ専門店として再スタートすることになります。

  • サロンスタッフの手荒れ、体調不良の改善

  • 独自コンセプトでのオンリーワンサロン構築

  • 環境問題に真摯に向き合う企業体質の構築

問題点は改革後の顧客離れが深刻だったこと。WEBを活用したマーケティングで2〜3ヶ月後には以前の水準にまで収益性は回復することができた。

日本全国ヘナ伝導の旅へ出発
間違いの無いヘナ製品と出会い、Graciasヘナ専門店でも一定の結果を出すことができた。このノウハウを全国の美容師さんに伝えていきたい。

当時、サロン出店はピーク期にさしかかり、新規開業するサロンが激増する時代、同時に廃業も増加傾向にあり、苦戦を強いられる美容室も多く存在していました。

また、「ロハス」「エコ」などキーワードが登場し、環境意識の高まりが感じられる時代背景でした。
感度の高い美容師の人々と不思議なぐらい繋がっていく。
私達のノウハウやスキルが多くの美容師の方々のお役に立つことが出来ている。

それが環境問題や美容師さんの労働問題を解決するだけでなく、産地であるインドにも大きく還元することが出来る。

このサークルを描く為に、毎週日本のどこかでセミナーやワークショップを重ねていきました。

化粧品会社の設立
多くの方々に私達のヘナ製品をご利用頂くに従って、私達には大きなプレッシャーが常にありました。

それは保証体制です。

ヘナ販売会社の多くは自社ではなく輸入代行業者を利用しています。もしも販売した製品に問題があり消費者被害が起きた場合には誰が保証するのか?

海外の製造元にクレームを出しても基本的には取り合ってくれません。

当時の私達には消費者の方々を保護する能力は有りませんでしたが、化粧品会社として存在することで保険による保護が可能となりました。

また、今まで海外に任せ切っていた製品開発なども自社で行うことが出来るようになりました。
そして、海外との取引にあたって化粧品製造許可は現地との取引においても信頼度が大きく違います。
それによって、現在ではモロッコから特殊な製品を独自輸入する為の大きな武器となっています。

世界を舞台にワークショップやセミナーを開催
私達はヘナに関する技術や知識の普及は世界に通用すると考えています。パンデミックが始まる前に、ロシア、ドイツ、台湾でのワークショップを経て、2023年以降は改めて世界にチャレンジしていこうと考えています。
世界では環境意識の広がり、プラントベースアイテムの普及、などによりナチュラルヘアカラーの需要は確実に増え続けています。
自然に負荷の少ない天然ヘナは、消費者の方々だけではなく、それを取り扱う美容師の方々にも大きなベネフィットを提供できると確信しています。