臭素酸ナトリウム配合のヘナ製品について
今週は広島での天然ヘナプロフェッショナル講座でした。
広島では初開催でしたが皆様のおかげで素敵な時間となりました。
そんな中で、あるヘナ製品の話題が持ち上がりました。
その製品は短時間で良く染まる人気上昇中の製品だとか。
そんな訳で少し調べてみました。
そして一瞬で答えが出たのですが
これはヘナじゃない!
成分には直接染料が含まれています。
僕らが一番危惧している製品です。
というのも一般の方々はヘナについての知識がありません。
なので染料の混じったヘナが天然であるように広がってしまうと
天然のヘナが染まらないヘナであると勘違いされてしまいます。
そしてもう一点消費者の方が混乱するものが、
臭素酸ナトリウムの混入です。
臭素酸ナトリウムを混ぜた水分でヘナを溶きます。
そうするとインディゴの発色が劇的に進行します。
しかしメーカーの解説では髪に良い専用溶液と表現されています。
ではその臭素酸ナトリウムとは?
まずは下のページを読んでみて下さい↓
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/7789-38-0.html
結構な酸化剤であり人体への影響も懸念されます。
またヒートキャップという電熱式の加温促進機も使うとのこと
今更ですが、電熱式の加温装置は電磁波をバキバキに出力します。
それを脳に直撃状態で長時間の放置は、穏やかな自殺行為とも言えます。
さて、そんな製品が広く流通しだしたそうです。
それが悪いことなのかというと、必要な人にとっては素晴らしい商品かもしれません。
でも僕らは出来るだけ人体や環境に負荷を与えたくないので、こういった方法論は採用することはありません。
消費者の方が、納得して使用しているかが問題なのだと思います。
きっちりとリスクやメリットを説明したうえで、第四のヘナなどと曖昧な表現はせずに率直に伝えることが大事だと思っています。
意図せずにユーザーの方に嘘をつく、騙すということが無いようにして欲しいと願っています。
何を売るか買うかは自由ですが、僕らが扱う天然ヘナと混同されてしまうことを懸念しています。
現在はヘナ製品も多く発売されています。
化学染料を利用し利便性を高め必要な方に届くのが理想です。
やはり臭素酸ナトリウムなどは妊婦や持病のある方には向きません。
また臭素酸ナトリウムは髪を傷めてしまいますし、毛母を破壊しますので、それを求めない方には提供してはいけません。
売るが為に、様々な誤魔化しや偽装が横行しています。
既に日本はそういう国になっています。
医薬品などもテレビコマーシャルで気軽な宣伝をしますが
やはりリスクのあるものです。
頭痛や生理痛の方がそのリスクを認識せず
バンバンに痛み止めをキメる状態は、本人が認識していなければ危険です。
便利で即効性があるもは便利ですが、
その裏側を理解し適切に使う必要があります。
こういった臭素酸ナトリウムなども
同じようにリスクを認識して使用して欲しいと願っています。
自然と科学の融合というキャッチーなキーワードには
少しリスキーな匂いがすると考えて間違いないかと思います
と言うのは自然物とは不安定な成分であり、
科学というのは一定の安定を持った成分です。
安定的なものに不安定な要素を加えた場合にそれは
どちらに転ぶのかが明確ではありません。
また科学は良くも悪くも作用が強く、
その作用は人間の体に思いも寄らない現象を起こします。
聞こえの良いキーワードが登場した時には、
少し立ち止まってリスクやデメリットを今一度ご確認ください。