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高濃度成分のヘナはアブナイ?

高濃度な色素を持つヘナの葉が重宝され
各メーカーこぞって高濃度の色素を求める傾向にあります
もちろんindeyherbsも高濃度を求めていますが
そこには少し見解があります


その色素とは何?

ヘナの色素はローソンといいます
化学的には 2ーヒドロキシー1、4ーナフトキノン
この成分は自然成分なので安全であるとされていますが
実際に高濃度になった場合でも安全性は保たれるのか?

ローソンの成分的安全性を検証すると

ヒトで赤血球数減少、白血球貪食能増加、ヘモグロビン濃度低下に加え、メトヘモグロビンとハインツ小体の出現が報告されている(HSDB (2006))。また、ラットに1日4時間6ヵ月間吸入投与(粉じん)により、0.7 mg/m3/4hr(0.0005 mg/L/6hr)を超える濃度で、チモール試験陽性、グリコゲン濃度低下、肝臓実質の変性など肝機能障害を示す所見(BUA 211(1998))があり、ヒトにおける毒性発現にも肝毒性の記載がある(HSDB (2006))。
以上より標的臓器は血液と肝臓と見なされ、全てList 2の情報であることから区分2(血液系、肝臓)とした。
なお、ラットの30日間経口投与試験においてメトヘモグロビン形成を含む血液指標の変化に加え中枢神経系障害が観察されている(BUA 211(1998))が、当該試験はプロトコールと結果についての報告が不十分であり、全身影響を評価するには適切でないとコメントされている(BUA 211(1998))ので、分類根拠に採用しなかった。
この記載は厚労省傘下のサイトより引用しています

簡単に言うと、大量のナフトキノンは肝臓毒性と血液障害などを伴うということが記載されています

毒性と薬効の関係性

濃度や量により毒性であったり薬効であったりします
例えばお水でも大量に飲用すれば死亡します
お砂糖・塩でも同様ですね
どんな成分でも過剰摂取は毒物になり
適量であれば薬ともなります

ヘナの場合はどうなのか?

その影響は人によって異なります
誰でも耐性や許容量が異なります
人によっては障害が発生することもあります
人によっては何も起きず感じないこともあります

何故高濃度が喜ばれるのか?

シンプルに良く染まるからです
その一方で高濃度のナフトキノンによって何らかの障害を受ける方もいますまた美容師としては 良く染まる=色々楽になる(金になる)という図式もあります

この思考はナチュラルなのか?

楽に簡単に染める為に異常な濃度の成分を使用する
これはナチュラルなのか?という疑問があります
この尺度は其々の美容師さんやユーザーの方が考えることで
僕の尺度では異常な濃度は望まないという見解があります

ではどのように対処するのか?

実はヘナ染めに重要なのは濃度ではありません
技術的にカバーする方法は数えきれないほどあります
対象の髪の毛や、その方の肌質などを見極め
水分や温度を有効に活用することで
結果は大きく変わります

不自然な自然物

このナフトキノンの例のように異常な成分量
又は濃縮された成分は時に人間に危害を与えます
例えばエッセンシャルオイルなども高濃度に凝縮され
場合によっては障害を引き起こします

不自然な自然物は人間のエゴから生まれる

良い悪いは別として
こういった思考は人間のエゴであると言えます
人間の都合によって植物の姿を強制的に変化させる
大量の植物を採取したり 成分を無理やり変化させたり

人類は最終的に何を作り出してしまうのか?

便利で簡単を人間の都合で作り出し
エゴの結末は原発や核兵器であったりGMOだったり
マイクロプラスチックであったりするのでしょう
ヘナの場合は以下のように変化していきます
出来るだけ高濃度のヘナを作る

さらに高濃度にする為に化学染料を添加する

オレンジが嫌なのでジアミンを添加する

パウダーの色を緑にする為に合成色素を添加する

やっぱりヘアカラーが便利だったとなる
この循環を美容業界は繰り返しています

その判断基準を消費者の方も持つと良いと思います

さてここまでの内容で重要なのは
最終的には消費者のニーズがある以上
この流れは変わらないということです
電力が必要なので原発が必要 爆発して日本被曝
コンビニ袋が便利だから海に大量のビニールが漂う
エスカレートし求めた結果が帰ってきただけ

植物に寄り添い理解する

植物の姿を良く観察してみると様々なことが見えます
ヘナやインディゴに真摯に向き合えば様々な答えが見えます
そしてヘナの本当の意味での理解が進みます


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