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30代で技術士に合格したら人生変わった

大げさではありません。

現在、まだ二次試験の筆記試験に合格しただけで、口頭試験の合否待ちですが、それまでとは世界が変わってしまったんです。


私は建設コンサルタント企業の会社員です。
仕事では環境情報データを扱う解析・事業者や住民等の関係者調整等を行っています。詳しくは、以下のページをご覧ください。



周囲の目が変わった

技術士試験に合格した途端、周囲の目が明らかに変わりました。
私は、周りと比較して突出して能力が秀でているわけではありません。
正直、仕事の覚えも早い方ではなく、細かいミスも人より多く、先輩や上司からよく指摘されている方です。
また、学生時代の専門性が仕事に直結していて、新卒から即戦力というわけでもありません。
そんな私でしたが、技術士二次試験筆記試験に合格したら、同僚や上司だけでなく、社長にまで名前を覚えてもらい、お褒めの言葉をもらいました。

上司からは、
上司「〇〇くん、さすがだね!君ならやってくれると思ってたよ!この会社の若手で受かったのは君ぐらいらしいよ!よくやってくれた!」

その上司からそこまで褒められたのは、入社して10年程度で、初めてでした。

近年、技術士二次試験の筆記試験はコンピテンシーが問われる試験になり、専門性もさることながら、実務能力がより問われるようになってきました。合格率も低調であり、難化していると言う人もいます。

私への周囲の評価の手のひら返しは、そういった背景も働いたのかもしれません。

会社員である以上、周囲からの評価は高い方が何かとメリットはありますよね。

キャリアアップ、独立も視野に

新卒で入社した会社で10年程度。
特に人並み以上の出世・昇格もできず、転職に有利な資格もない状態でした。
それが、技術士取得を機にキャリアアップ、独立も視野に入れるようになりました。

具体的には、以下の選択肢が頭に浮かぶようになりました。

  • 昇格試験: 社内試験に合格すれば昇給が見込めます。建設コンサルタント業界では、技術士の資格を持っていると昇格にかなり有利です。プロポーザル案件の業務責任者(管理技術者)の要件に技術士が入っていることも多いこともその理由です。

  • 転職:同業界はもちろん、リスクを取って異業種への転職も考えられるようになりました。技術士の資格は応募要件になっている会社もあるため、リスクを取っても食いっぱぐれる心配は減りました。民間企業では建設業界、あるいは私のような環境系であれば、環境アセスメントを扱う電力会社等も視野に入ります。公務員の土木、環境関係等の仕事もあります。

  • 独立:技術士回答添削、講演会登壇、環境経営支援(エコアクション21審査員、ISO審査員)など、様々な個人事業に取り組むことを考え始めました。技術士は他の士業(弁護士、税理士等)のように業務独占資格ではありませんが、持っていると個人の仕事につながるケースもあります。特に、建設部門では、添削サービスを行っている個人事業主も多くおられるようです。また、企業の環境経営関係の審査員は、応募要件に技術士が入っていることもあり、次のステップにつなげられます。エコアクション21は、合格後、営業なしで個人の仕事を頂けるようなので、独立には適しているように思いました。

これらの選択肢を検討し始めたことで、将来に対する期待感が大きく膨らみました。

現代社会においては、終身雇用が崩壊していると言われます。給料もさほど上がらず、社会保険料は上がり、手取りがなかなか増えない中で、会社では時には上からの理不尽な指示に対応しないといけない。そのような中で、仕事をするための手段が一つしかないのと、複数あるのとでは、気持ちの余裕の度合いが変わるかと思います。私自身も、転職や独立といった他の選択肢を取れる可能性に気づくことができ、将来に対する希望が湧いてきました。

技術士取得で得られるもの

周囲からの評価が変わったこと。
努力が身を結んだことで、自信が得られたこと。
他の選択肢を検討し始めたこと。
ここでは挙げませんでしたが、技術士を取得すると、私の会社では毎月資格手当を出してもらえます。

ただ、一つ言っておかないといけないのは、これらの「得られるもの」は、副次的なものであるということです。

口頭試験で最もよく問われる質問の一つ。
「技術士を取得しようと考えた動機は?」

この質問に対する答えでよく見られるのは、
「国家資格取得により一定の社会的信用を得て、専門的応用能力を発揮し、公益確保に貢献したいと考えたから」です。
これが、技術士を取得して得られることとして真っ当な答えであり、私が提示したものは、邪道ではあります。

ですが、現実問題、社会で生きていく上で(キャリアを形成していく上で)、これらが個人の動機になるのではないかと思っています。

これらを考慮すると、技術士の資格取得によるリターンは、かなり大きいと思いませんか?

技術士の資格は、単なる資格ではなく、人生を切り拓くための武器と言えるかもしれません。

また、30代という早い段階でこれらのリターンを得ることは、40代以降で取得するよりも、より大きなリターンと考えられるでしょう。例えるなら、株式投資において、数年早く投資を始めるだけで、リターンが倍増するようなものです。

おわりに(自分の実体験)

技術士をとってもさほど変わらない。
今以上に忙しくなりたくない。
そもそも今忙しくて勉強する時間がない。

いろいろと技術士を取らない理由って挙げられますよね。

私もそうでした。

毎日とにかく残業が多くて、仕事前、仕事終わりに勉強なんてする気にならない。休日は平日の疲れを癒すので精一杯。。

周りを見渡してみても、自分と同年代では、まだそれほど技術士取得者は多くないし、とりあえず、このままでいいかと思ってしまっていました。

というか、勉強しようにも、勉強の仕方さえもわからない。白書を読む?論文を書く練習をする?添削してもらう?何からどう始めたらいいのかわからないのに、そこから考える気力すら湧いてこない。

そんな状態でした。

ただ、やはり、技術者である以上、いつかは取りたい資格、取っていた方がいい資格であることは自明でした。

それも早い方がいいに決まっている。

そんな無気力状態の私でしたが、とある技術士講座の講師の熱意ある言葉で、生半可な努力じゃ技術士は合格できないことを知ったことで、「やってやろう!」という気になり、勉強をスタートさせたのでした。

人それぞれ、スイッチが入る瞬間は違うかと思います。そして、「やってやろう!」のスイッチが入るか入らないかが、勝負の決め手なのだと思います。

自分がスイッチが入った時のエピソードは、近日中に、「技術士合格に必要なこと」についての記事を書こうと思いますので、そちらで詳しく書きます。

この記事を読んだ方が、技術士を目指すスタートラインに立ち、努力を始める一助になると嬉しいです。

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