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11/26「地域がつながりだす子どもたちの遊び場」

11月26日、市民企画講座「心がひらく遊び場をみんなで考えよう!」の第二回目を開催しました。

すべての子どもが豊かに遊べる東京を目指して設立された一般社団法人、TOKYO PLAYのコーディネーターであり、一般社団法人プレーワーカーズ理事、そとあそびプロジェクト・せたがや外遊び推進員の神林さんを稲城にお招きして貴重なお話を聞きながら、対話のワークショップ。

「子どもたちが騒いでもOK!その前提で始めます!」と子ども連れの親の気持ちを優しくほぐしてから始まった講座は、自分の子ども時代を振り返りながら、これからの子どもたちの安心な遊び場づくりについて真剣に考える素晴らしい時間になりました。

参加してくれたフォレストメンバーの素敵な感想とまとめをシェアさせて頂きます。

国が孤独・孤立対策として子どもの遊び場や居場所、プレーパーク事業に予算をつけると発表した今だからこそ、インクルーシブフォレストは年齢や立場や職業の枠を超えて一緒に遊び、学び、対話する時間をこれからも作って行きたいと思います!

講師の神林俊一さん 愛称カンペーさん

市民企画講座「心がひらく遊び場をみんなで考えよう!(全三回)」の第二回目に参加してきました。
講師はTOKYOPLAYでプレーワーカーとして子供の遊びを守り続けていらっしゃる神林俊一さん。

時代と共に変化してきた遊び。
現在は、遊ぶための「時間、空間、仲間」の三間(さんま)を確保するのが難しい時代です。

遊び自体は変わってないけど、社会が変わったとも言われています。
創造から消費の社会になってしまっていること、子どもの遊びが、お金のかかる消費の対象になってしまっている社会構造の問題点、そんな中で自尊感情や自己肯定感を育むことの難しさについても気付かされました。

「遊びを食べ物で例えるとなんだと思います?」という質問から始まった対話で、自ら遊ぶのではなく、遊ぶことやエンターテイメントを「与えられる」環境が当たり前になっていないか、自らの言動も含めハッとさせられました。

「プログラミング体験をする」
「ネイチャーキャンプに参加する」
「宿題をしたら遊んで良いよ」
「お片付けしたらYouTubeみていいよ」

遊びがおやつやご褒美になってる時も、、、?

それぞれの価値観が炙り出される質問に、気持ちをとろけさせるケーキやはちみつと例える人も、無くてはならないごはんや水と言う人も、血肉になるタンパク質系と言う人も、本当に様々です。
その全ての性質を合わせ持つ「遊び」の重要性と可能性を強く感じました。

公民館職員さんも見守り協力ありがとうございます!

そして、もう一つ印象に残っているお話が、「専門性も必要だけれど、地域の繋がりが大事、お節介な関わりが必要だ」というお話でした。

「物理的なバリアにはユニバーサルデザイン」
「心理的なバリアにはインクルーシブな関係」

インクルーシブな関係は、仕組みや行政では管理することができない、そんな簡単な話ではないのです。
それは人と人との関係性だから。
「お互いがお互いで考え続けることで成り立つものなんです」と。

車椅子の人が一人で電車にのれるようなユニバーサルデザインになることはいいことでもある。
逆にユニバーサルデザインでない場合は、手伝ってと声をかけることで、人との関係性が生まれる。
不便がもたらす豊かさ、
「不便益」と言うのだそうです。
助けてと言えること、言いやすい関係や場があることの重要性を改めて感じました。

インクルーシブな関係は、人と人との間で育まれていく物、型にハマったものではなく、その時その場にいる人で常に変化していくもの、創造していくものなのだなぁと感じました。

グループに回って対話するカンペーさん

さて、今回の講座をここまで振り返り、ふと、このインクルーシブな関係と遊び、一体何が関係あるのか、そんな疑問が浮かんできました。

もう一度、講座のことを思い出してみます。

神林さんの、「ピンポンダッシュしたことある人いますか?」というラフな質問から始まり、参加者が子供の頃を回想できるようなヒント(塀を登ったり、川に泳ぎにいったり、猫を飼う空き地があったり、自分で作ったルールで線の上を歩いたり、そんなことしませんでしたか?など)を散りばめつつ、グループワークに移りました。

自分が子供の頃にどんな遊びをしていたか、今だから言える話など、グループワークでは参加者のみなさんがとても生き生きと話していました。

そしてシェアタイム。
参加者の興奮を上手に受け止め、話を展開していく神林さん。その姿に、プレーワーカーの本質を見たようにも感じました。
自然と心を許せる雰囲気、安心感を与える場づくりは、こうして作られていくものなのかもしれません。

遊びの中で生まれる、人と人とのコミュニケーション、楽しい記憶と創造性。

遊びの中で、多様性を受け入れる開かれた心は育つ。
遊びは、子どもたちが自分の生きてる世界を知るための扉。
そして、大人にとっても自分らしさやワクワクを取り戻す大切な時間です。

その扉を大人が閉めてしまっていないか、日々の言動を「遊び」という新たな視点で見つめたいと思いました。

加湿器の風も音も楽しい遊びになるね!

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