見出し画像

【ベビー時代の性教育】番外編 産後は母親の性欲がなくなります。

 産後に性欲がなくなって不安になってるママも多いはず。

 しかも、「俺にはもう興味がないのかよ」とか「いつになったら元に戻るの?」「昔はあんなに楽しんでたのに・・・」なんて夫さんに言われた日には、(知るかコノヤロ!テメーのことはテメーで何とかしやがれ"(-""-)")と心の中で毒づいたりなんかしたりして・・・

 ママたちは事前によく勉強しているので、産後の性欲減退についてはなんとなく分かっているし、実際性欲が湧かないので自分事ですが、夫たちの多くが出産はどこか他人事。気にしなくても生活できちゃうからね。必死度がどうしても違ってきます。だけど、夫たちよ!妻の性欲減退は君たちにも関係のある大事な事象だから、ぜひ積極的に学んでほしいと思うのです。

どうして産後は性欲が減退するの?

 妊娠すると子宮内膜を厚くするため、また、乳腺を発達させるためにエストロゲンを毎日大量に放出します。(性ホルモンは蓄積しないので毎日頑張って放出してくれています)。エストロゲンは母乳の分泌を抑える働きもあります。このころはまだ母乳は必要ないからです。

 しかし、出産と同時に子宮内膜と共にエストロゲンは排出され、放出量が激減します。産後は授乳をするためにプロラクチンというホルモンが優位になります。ここでまず、ホルモンバランスが急激に変わったことにより心身に不調がおこります。(産後うつや抜け毛、肌荒れの原因)

 さらに、このプロラクチンというホルモンは黄体ホルモンで、性欲を減退させる作用があります。なぜなら、授乳中に次の子を妊娠してしまうと、エストロゲンがまた優位になり、授乳ができなくなってしまうからです。
 現代社会はミルクという素晴らしい赤ちゃんの栄養がありますが、人間の歴史を見てみると、母乳のみでしか育てられない時代が果てしなく長く続いていました。当然ヒトという生物としては長年培った原始時代の影響がまだまだ本能として残っているので、今目の前にいる子が食事ができるようになるまでは、次の子を身ごもるわけにはいかないというスイッチが働くのです。それがプロラクチン。ちなみに、男性の射精後もプロラクチンが優位になり性欲がなくなり、いわゆる”賢者タイム”がおとずれます。女性は産後、そのホルモンがずっと出続けるわけです。(ね、女性が性欲をなくす理由を身をもって理解できましたか?夫たちよ!)

 ついでに、オキシトシンというホルモンは愛情ホルモンともいわれるもので産後の母子の絆を強くしてくれます。ただ、このホルモンの裏の顔として、絆の強まった者以外への敵対心を強くするという作用があります。動物が産後、気が立って周囲に威嚇するのと同じメカニズムです。だから自分たちの中に入ってこようとする夫や親、義理の親に対して敵対心が生まれてしまうのです。仕方がないとはいえ、人間は理性の生き物なので、自分や相手がそういう状態であることを互いに理解し、互いに譲歩しあう姿勢は大切にしたいですね。

 

そんなときはどうしたらいいの?

 性欲がなくなった妻と、性欲がある夫。
 私たち、どうしたらいいの??
 たまにネットで「性欲がないなら手や口でしてあげましょう」なんて書いてあるものもありますが、性欲がないのに手や口でするなんて無理ー!ですよね。なんとも的外れなアドバイス、、、
 
 性欲は自分で満たせばいいのですよ。そうです。マスターベーション!マスターベーションは健全な行為であり、自分を癒し、自分をよく知るための大切な行為です。自分以外の人を使って無理やり性欲を満たすのは、もはや暴力です。夫婦間であっても性暴力。性加害。
 
 あとは、性欲をセックス以外で解消する方法を身につけるのも大切なスキルですね。例えば、お互いにマッサージしあう(下心なしで!)とか、ジョギングをするとか、手をつなぐとか・・・自分たちに合う方法を夫婦で話し合って模索しましょう。せっかく夫婦になったのだから、たくさん話し合って二人で解決したいですね。

 ※「夫はセックスを促すためにマッサージをしているのでは?」と感じると、妻はマッサージでリラックスするどころか、(この後性感帯を触ってくるのかな・・・やだな・・・でもやだって言ったら傷つくかな?でもやだな・・・ヤダナ・・・)と緊張が勝ってしまいます。性感帯を触るときには事前に同意を得るという基本的な人権を大切にしたパートナーシップを構築することで、互いに安心・安全な生活を送ることができますね。


 と、いうことで、産後の母親は性欲がなくなります!(断言( *´艸`))・・・人によりその程度は様々です。
 最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 


いいなと思ったら応援しよう!