【性教育×50代】vol.2 私最近ハゲてない?
年齢を重ねると、頭皮が目立ち何だかハゲているように見える・・・なんてことがあります。もちろん持病や遺伝などで本当に毛根から抜けてしまう場合もありますが、今回は、髪の毛が細くなり頭皮が見えてしまった場合について考えてみましょう。
頭皮と性教育!?
びっくりしましたか?
実は、頭皮と性もとっても関係が深いのです。
なぜなら、性ホルモンが髪の毛の質やツヤに関わっているからです。
それは、「エストロゲン」という女性ホルモンです。
エストロゲンといえば、卵胞ホルモンとも言われ、生理後から徐々に増えていき排卵直前でピークになるホルモンです。排卵後はまた減っていきます。
しかし、妊娠が成立すると出産までどんどん出続け、妊娠を持続させるために子宮に流れる血液の量を増やしたり、乳管を発達させて母乳を作る準備を整えたりします。出産後は胎盤と一緒に外に排出され、一気に減ります。すると、抜け毛や肌あれ・精神の不安定(そのたもろもろ)を起こします。
また、更年期症状が出る理由としてもエストロゲンが関係しており、エストロゲンが思うように出せないことに体と脳が反応して更年期症状が出ます。こちらも抜け毛や肌荒れ・精神の不安定(そのたもろもろ)を起こします。
このように、エストロゲンは髪の毛や肌質にとても深い関りがあるということが分かっています。
さて、更年期以降に(ん?なんかハゲた?)と思う原因として、髪の毛が細くなったのと、コシ・ハリがなくなったことが関係しています。これまで元気な髪の毛で隠されていた頭皮が、髪の毛が元気なくなり下がることで露になってしまったのです。本数が少なくなっているというよりは、元気がなくなっているのです。
元気がなくなった原因はエストロゲンの減少です。
第1弾のお話でも出てきましたが、エストロゲンは更年期以降だんだんと放出量が減り、老年期には限りなくゼロになります。
だから、老年期に入るまでにできるだけエストロゲンを安定的に放出又は補充して元気な髪の毛を作っておくことが大切なのです。
まだ閉経前だという方も、もう閉経後だという方も、エストロゲンを摂取することで髪の毛や肌のつやを取り戻せます。
接種方法は、エストロゲンと似た働きをする大豆イソフラボンを摂取する方法があります。ただし、大豆イソフラボンはそのままではエストロゲンの代わりをしてくれません。体内で「エクオール」という成分に変える必要があります。このエクオールがエストロゲンと似た働きをしてくれます。しかし、全ての人が体内でエクオールに変換できるわけではありません。
大豆イソフラボンを摂取しても効果が感じられないときには、ホルモン補充療法を受けたり、市販のホルモン補充剤を服用する方法があります。ホルモン補充療法は、産婦人科で処方してもらいます。一般的にピルと呼ばれるものですが、避妊目的ではないので少し種類が違うようです。注意事項としては、薬を飲むのを忘れると血栓ができる可能性があるのできちんと服用する必要があります。生理痛が激しいなど、医療的な意味合いがある場合は保険適用ですが、更年期症状改善の場合は保険適用外になります。
薬の飲み忘れが怖いというときは、子宮に器具を装着する方法もあります(IUDなど)。
また、漢方薬の中にも女性ホルモンを活性化させてくれるものもあります。
それらをうまく取り合わせて、できるだけ長くエストロゲンとお付き合いできる環境を作っていきたいですね。
※ただし、エストロゲンの取りすぎは子宮内膜を厚くしすぎるなどの副作用がありますので、用法容量をしっかり守ってくださいね。
次回はどうする!?尿漏れ・・・
について考えていきましょう。お楽しみに☆