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【性教育×50代】vol.1骨粗しょう症と性ホルモン

 性教育というと”子ども向け”とか、”出産適齢期の人のため”なんて思っている人も少なくないはず。

 でも、実は<”性”とは”生”>とはよく言ったもので、生まれてから死ぬまでのすべての年代に関連していることなのです。
 今回は50代の皆さんに知っておいてほしい性ホルモンの及ぼす影響について語らせていただきます。

 そもそも、性ホルモンとは、その名の通り”性”に関するホルモンです。
 女性の場合は生理周期によっていくつかの性ホルモンが放出されるのですが、その中でも「エストロゲン」という性ホルモンが生活の中で多くの影響を与えてきます。
 男性の場合は性ホルモンの95%以上が「テストステロン」です。

 この性ホルモン、放出量が一定だと何の問題もないのですが、放出量と脳からの指令量が一致しないと、体や心に不具合が起きてしまいます。

 思春期や更年期がまさにその期間です。
 性ホルモンと脳とのバランスが悪いため、心と体に不調が起き、イライラしたり、突然泣いたり、吐き気がしたり、めまいがしたり・・・するのです。

 先ほど、”放出量が一定だと何の問題もない”と書きました。更年期に性ホルモンが減るから不具合が起きるわけではなく、出たり出なかったりするから不具合が起きるのです。個人差はありますが、老年期に入って性ホルモンが極端に少なくなって落ち着いてくると、更年期に見られた症状はなくなります。

 で、これがなぜ50代に関係してくるかというと、性ホルモンが減ると、骨の生成に関する細胞(骨芽細胞)が極端に減ってくるのです。そうです。骨粗しょう症になりやすくなるのです。
 性ホルモンが自然と作られる量は生活スタイルや元々の個人差によって違ってきますが、更年期を境にぐんと(特に女性の場合は)減ります。限りなくゼロに近づきます。そうなるともう骨芽細胞も働かなくなってしまいます。そうなる前に、できるだけ長く性ホルモンを補充して骨芽細胞を働かせておくと、骨粗しょう症になる年齢を遅くできますよ!というのが今日のポイントです。
 性ホルモンを補充する方法はいくつかあります。漢方に頼ってみるのもアリだし、薬で補充する方法もあります。大豆イソフラボンを摂取してエクオールという性ホルモンに似た成分を作り出す方法もあります(すべての人がエクオールを生成できるわけではないのが残念)。自分に合った方法でできるだけ長く骨芽細胞に頑張ってもらい、健康寿命を延ばしましょう。

 今回のお話はこれでおしまい。
 次回も【性教育×50代】お楽しみに✨


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