コジマ ミニ四駆レース KING CUP2024 チャレンジカップ 高崎店 反省会
今回も高いコース使用料を払ってきた
2,600円。痛い。電車代の話(コジマのレースは基本的に参加費無料)。後述するがモーターをひとつ焼損させたので、実質3,100円。おまけに“師匠()”と某白衣の“教えたがりおじさん”までいた。勘弁してくれ。後者はなんだかんだで1回戦勝ち抜けてるし(まわりがみんなコースアウトしてた)。
ねじの緩みは気の緩み
予選1回戦、平面のコーナーでコースアウト。戻ってきたマシンは左前のローラーがグラグラ。最悪。直前でセッティング変更するとロクなことにならない。言い訳しても仕方ないが…… ねじが緩んでいたというより、スペーサーの高さが足らなくて、締まってるんだけど締結力が得られてない状態。あまりにも初歩的なミス。スペーサーを追加して敗者復活戦へ。いいペースでレースを引っ張っていたが、上り2枚着を入れられずコースアウト。ブレーキを欲張りすぎた。当日のモーターのコンディションが悪く、思ったより速度が出ていないのに焦ったのだと思う。というか、まわりが速すぎた。3万5千rpm程度のスプリントでは、そもそもはじめから勝負権などなかったのかもしれない。
しかも、リアのベースプレートを固定するビスと、フロントのATの軸になるビスも緩んでおり、もう話にならない。一方で、リア(本来はフロント)のベースプレート固定ビスを締めすぎると、シャーシとフロントギヤカバーがたわんでしまい、スイッチのON/OFFに支障をきたす。これはスペーサーを詰めるなどして対策する。
ペラシャが滑り、モーターが焼ける
別に舐めプをしているわけではなく、単に在庫がやたらたくさんあるから、ここのところノーマルのプロペラシャフトを使っている。エスデージーズってやつだね。ただ、ノーマルのペラシャ、ダッシュ系モーターで走らせていると大体1日で壊れる。壊れるというか、ギヤが滑ってしまう。滑らないように、ギヤをペラシャの内側に押し込んでから(ギヤを抜くとレギュレーション違反になるので)、やすりで傷を入れて瞬着を薄く塗ってギヤの位置をもとに戻す。ここまでやって滑ると、あとはもうなにやってもいたちごっこなので、即座に交換してしまったほうがよい。
多分、気付いた時点よりも前から滑っていたんだろうけど、それはよいとして(全然よくない)。モーターから白煙噴いた。辺りに異臭が漂う。もうこれ何度目? 未だに根本的な原因解明に至っていない、ゼロシャーシモーター焼ける病がここにきて再発。思えば大会中にスイッチを入れてもモーターが回らない場面があった。銅ターミナル側の接点不良を疑うも、変わらずモーターは動かない。結局、モーター側のターミナルの裏に入れるスポンジを交換してなんとかなったが、せっかくの当たり(かもしれない)モーターをひとつ潰してしまった。帰ってから動作確認してみるが、たぶん、ダメだと思う。軸がゴロゴロいってる。スプリントの在庫はあとふたつ。次のレースまで時間はあるので、慣らすだけ慣らしてみるが……どうだろうか。
FMゼロシャーシ、ちょっとだけ目立つ
今大会で優勝された方に三度見くらいされた。ゼロシャーシというだけでも十分“苦行”なのに、FM化してるとかもう修行僧かなにか? ヤケクソと浪漫ではじめたFMゼロシャーシ、正転のときには見えてこなかったその走らせ方が、少しずつ見えてきた気がする。トラブると「もういい! ゼロシャーシやめる!」ってなるけど。セッティングがバチコリとハマッたときは蹴飛ばしたかのように加速する。
今回はフロントローラーをちょっと変わったセッティングにしてみた。
上から、12-13ゴム付きWA(逆付け),9mmボールベアリングローラーである。実はこのセッティング、厳密にはレギュレーション違反で、9mmローラーは当たっておらず、ローラープレートの端が接触してしまっている。
これは、
に、抵触する(少なくとも、その可能性はある)。11mmローラーにすれば問題は解決するが、今度はレーンチェンジが入らなくなる。どうやら適度に車体がロールした方が、車体がアウトリフトしてフロントローラーがみっちりと仕事をしてくれるのかもしれない。まあ、今回はそもそも下段ローラーが仕事をしていないのだが……
で、今回のセッティングの肝は、コース壁に接触するローラーの位置を限界まで上げることで、無理矢理アウトリフト状態を作り出して、レーンチェンジを攻略することにある。これはwoowaチャンネルのしろっこさんがYouTubeで紹介しているセッティングの応用である。この動画が公開されるのとほぼ同時期に、ローラーの径を故意に削ることは禁止されてしまったため、全く同じセッティングはできないが、原理は同じはずだ。あとは下段ローラーが仕事をしてくれるように、ローラープレートを少し削ってやる必要がある。
そして、今回はフロントのスラストを可能な限り抜いてみた。速度を上げる目的もあるが、先ほどのリンク先の動画でも紹介されているように、フロントのスラストがキツすぎると、マシンはレーンチェンジ内で前転をはじめる。他のセクションとの兼ね合いを見計らいながら、スラストを最小限にすることが、高速でレーンチェンジを抜ける第一歩になる。今回はそれ以前の問題だったが……
なぜ、MSフレキ全盛の時代に、30年前のシャーシをFM化してまで戦うのか。決して治具を使ってもまともに動くフレキが作れなかったからではない。わたしもわたしなりにフレキを作って、向き合って、これは性に合わないな、別の道を探そう、となっただけだ。そして旧シャーシに固執する最たる理由、それは浪漫である。むしろ、浪漫以外に何があるというのか。ゼロシャーシは軽さに全振りするあまり、剛性がなく、しなる。そのしなりが、時にはフレキ以上のいなしを見せることもある。これに現代のギミックを導入することで、その軽さも相まって異次元の走りをしてくれる、はず。
そしていま、わたしの中ではフロントAT不要論が巻き起こっている。ATを形成する部品類の削減による軽量化と、スラスト抜けの恐怖から解放されるメリットがある。もうリアアンカーだけでよくね? ボディ切るのも面倒だし、見た目悪くなるし。時と場合によりそうだけどね。ボディとベースプレートを2種類用意して、その時々に応じて変更できるようにするのがベストかもしれない。
“ボディダンパー”にマスダンパーは要るのか
わたしのマシンはプラボディのジルボルフに穴あけしてハトメをカシめてパタパタするようにしてある。ボディそのものが提灯の役割を果たすのだが、これまでは追加のマスダンパーを取り付けていなかった(取付け穴自体は確保してある)。しかし、走行動画を見ると、ボディが着地後の衝撃を吸収しようとしてバタバタと暴れているように見えた。わたしのマシンは大体110gくらい(モーター込み、電池抜き)で、ジルボルフのボディはそれだけで20g近くある。つまり、車体の2割近い重量が、マシンの最も高い位置で絶えずバタバタと動き続けるのだ。どう考えたって走行によい影響があるわけがない。そこで、今大会からスリムマスダンパーの小さい方を2個、ボディ内部に吊るしている。
効果は……あるような気もするし、ないような気もする。まだ走行動画を確認していないのでなんとも言えないが、目で追っている限り、やはりマスダンパーによる抑えが足りていない(ボディがバタバタし続けている)ように見えた。また、マスダンを付ける位置も、ボディの重心が後ろ寄りであることから、ここでいいのかなあ……となっている。とりあえず、マスダンの重さが足りていないのは事実なので、より重いものに交換する。スプリントダッシュを基準にセッティングをする以上、不必要に重量を増やすことはしたくない。一方で、車重を増すことでトラクションを稼ぐ必要もあるので、何事も程々に。リアにもスリムマスダンの小さい方をひとつ乗っけていたが、程々要らなかったかもしれない。
次のレースは6月だが
金も時間も走り込みも全然足りていない。だが、走るだけなら無料でできる。まだまだ膿を出し切れていないFMゼロシャーシ。プロジェクトは動き出したばかりだ。今年一番エポックなマシンになるため、徹底的に走り込む(電車代をかけては元も子もないので、わたしも走る。自転車で)。わたしたちのアツいレーシングカツドウ、ご期待ください。
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