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【高橋秀彰】『うむ農園』反ワク&農業陰謀論YouTuber

高橋秀彰 (たかはしひであき)

(うむ農園)兵庫県
陰謀度 5 ★★★★★

【陰謀要素】
・反自民党 ・キシダガー ・竹中パソナ陰謀論
・ムーンショット目標陰謀論 ・疑似科学
・エネルギー政策陰謀論 ・脱炭素陰謀論 ・核融合発電
・農業食糧政策陰謀論 (オーガニック/農薬デマ/
   /反遺伝子組み換え食品/昆虫食陰謀論)
・反ワクチン ・スピリチュアル

【マネタイズ】
・農業 ・カフェ経営 ・のらの学校 ・YouTube ・講演
・政治団体寄付 ・クラウドファンディング

【関連陰謀論者】
・高橋麻美(妻) ・内海聡 ・井上正康

【メモ】
◆2024年時、42歳
◆千葉県 松戸市 出身
◆早稲田大学高等学院卒
◆早稲田大学 教育学部中退
◆元・障害者施設 勤務
◆うむ農園 代表
◆政治団体『鼎立の党』代表
◆YouTubeチャンネル『うむ農園 自然栽培チャンネル』運営


■ 衆議院議員選挙 出馬

2024年10月の衆議院議員選挙に出馬する農家の高橋秀彰。▼▼

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

スーパー陰謀論ドクター内海聡が代表を務めるNPO法人『薬害研究センター関西支部』主催の講演会に登壇する高橋。▼▼


■ スピリチュアル

早稲田大学中退後に障害者施設で勤務した際に有機農業の研修を受けたことがキッカケで自然農に目覚めた高橋。
高橋は本格的な農業着手のために兵庫県へと移住したのだが、その決断理由がけっこう香ばしい。▼▼

ある日、自分がエジプト人になり、金色に輝く大麦の穂を見て歓喜している夢を見ました。その時の気持ちを再現したくて、奥丹波への移住を決めました。

(出典:Alter

▲▲ 同じ農業陰謀論者でも宇宙人にさらわれてUFOに乗せられたことがキッカケで『奇跡のリンゴ』を栽培するようになったレベルには到底及ばないものの、非科学的なものに夢見がちでオカルトやスピリチュアル的なものとの親和性が高い人ほど自然農に傾倒するリスクを孕んでいる。

いや、もちろん「自然農が悪い」というワケではないが、「自然農って『自然』って言葉が付いてるからなんだか良いよね」というお気持ち重視系の人が自然農を妄信し、その結果、「自然農やってる人⇒おかしな人」といった警戒心を抱かせてしまっている現実があるのだ。

主に農業の話題を取り扱う陰謀論YouTubeチャンネル『うむ農園 自然栽培チャンネル』を運営する高橋の場合は、仏教(?)と農業をこじつけて語るという深淵系ギャグ動画を公開している。
(※観る価値は感じないがソースとして表示) ▼▼

▲▲ サムネイル画像の「右肩上がりの法則」という言葉が高橋の痛々しさを表現していて笑える。

本来、「○○の法則」とは数学や物理学といった学問分野において体系付けられた普遍性を持つ概念として利用される言葉である筈なのだが、悪性スピリチュアリストたちは自分の想いを勝手に「○○の法則」と名付け、あたかもそれが科学的に裏付けられたものであるかのように錯覚させたがる。
つまり、マトモな積み重ねを嫌う怠け者が自説の信憑性を補強するための手段として「○○の法則」などと言っているに過ぎないのだ。
そして、同じく怠け者で科学的思考のできない層がそういった雰囲気モノをありがたがって賞賛する。それは新興宗教における教祖と信者の関係性と似ている。
こういうコンテンツのやーつ。▼▼

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

下記動画で高橋は月と地球の関係について語り、
「月の引力によって田んぼの水が引っ張られて膨らむのを感じた」
「だから月は水を含む全てのものに影響を与えている」
というギャグを開陳している。(※観る価値以下同文) ▼▼

▲▲ 海洋において潮の満ち引きが月の引力と関係があるのは科学的事実だが、海と較べてミクロな体積しか持たない田んぼの水が月の引力に引き寄せられて目に見えて動くなんてことが起きるワケはない。まあ、月の神秘性に魅入られて超常現象を期待してしまう、という高橋の心理は分からないでもないが。。
高橋はそんな非科学的なことを言ってでも、「オレ、宇宙のことまで分かってるんだぜ」感を演出したかったのだろうか。それとも、こういうしょーもないネタに喰い付くような情弱さんを自分の商売に誘導する狙いでもあるのだろうか。
とは言え、こういったやり口は悪性スピリチュアリストに好まれていて見慣れているから驚きはしないが。


■ エネルギー政策陰謀論

スピリチュアル要素を交えた自然農YouTuberだった高橋が、明確に陰謀論YouTuberへと舵を切ったことが分かるのが下記動画である。
これは2022年5月のもので、サムネの「危機」というワードが興味を引く。▼▼

その3ヶ月前には、スピリチュアル系陰謀論界隈で好まれる「食糧危機」といったワードをサムネに用いていて、この動画のウケが良かったことから「危機」というワードを再利用したのだろう。▼▼

▲▲「危機」というワードで視聴者の不安を煽っておきながら、その不安の解消を手伝うことで一連のマッチポンプビジネスが成立するという、スピ系陰謀論界隈で好まれる手法だ。

高橋は農業の問題点(実際は問題ではなくても)を挙げることで何となく視聴者の不安を誘発させ、農業と切っても切り離せないエネルギー問題を語ることでも不安を煽っている。
高橋はその解説の中でロシアが2022年にウクライナに再侵攻したことを持ち出し、「欧米各国は欧米以外の国が石油資源販売で潤うことを恐れて『脱炭素』を掲げるようになった」というエネルギー利権系の陰謀論を語っている。▼▼

https://www.youtube.com/watch?v=xoHi3QksHKY

▲▲ この主張は一聴するともっともらしく現実にありそうな「西側の陰謀」のように感じられるが、世の中の急速な変化に抗いたい旧い考え「脱炭素は本当に正しいのか?」という疑義を持つ層に刺さる陰謀論となっている。

あまつさえ高橋はその動画で、「脱炭素という世界の潮流が石油依存度を下げさせることで第二のオイルショックを生み出そうと画策している」「日本もその動きに加担させられている」といった内容の陰謀論まで語っているのだ。▼▼

https://www.youtube.com/watch?v=xoHi3QksHKY

下記動画では原発に関するエネルギー政策陰謀論まで。▼▼

こういった「欧米先進国が自分たちに都合が良いよう、後進国や敵対国家を封じ込めるために勝手なルールを作っている」というルールチェンジ系の話しは、
「日本車販売で儲ける日本を潰すために欧米はEVシフトを図った」
⇒「電気自動車の普及促進は日本の自動車産業潰しダー!」
とする陰謀論として日本で愛されていて、動画内で高橋が主張しているように、これも話しがうまいこと『脱炭素』と繋がる。

このようなエネルギー関連の話しは、古くは日本でも1990年頃からオカルト&陰謀論界隈の人気ネタとされている。

フリーエネルギー陰謀論に関しては当note小須田逸子のページを参照。


■ 農業&食糧政策陰謀論

2022年7月に行なわれた参議院議員選挙の直前、「自民党の農政利権によって日本の食糧安全保障は崩壊させられている」といった内容の陰謀論を語る高橋。▼▼

▲▲「(海外に)売られる」というのも不安を煽るワードとして優秀な力を発揮する。これは同時に日本人としての怒りをも誘発させるパワーワードだ。

そして高橋は減反政策を槍玉に挙げて「日本の食料自給率の低さが問題」だと、ここでも視聴者の不安と怒りを煽っている。▼▼

https://www.youtube.com/watch?v=4R29i7ms1LU

もちろん食料自給率100%を達成できる状況は好ましいことではあるものの、日本において食料自給率100%だけを目指すことが必ずしも最善だと言えないことは、下記リンク先を見れば理解しやすくなるかも知れない。▼▼

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

そして高橋は下記動画において、
「日本の農業を牛耳るJA(農協)は金融機関としてウォールストリートと繋がっていて、日本の農業の背後ではアメリカが暗躍している」
といった想像をかき立てるような、中身の無い雑な印象操作を行なっている。▼▼

「自民党は日本の農業を壊滅させようとしているんダー!」と怒り&不安煽りを行なう動画まで。▼▼

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

農業従事者による日本を憂いた発信が支持される理由は、「農家=良い人・マジメ」という漠然としたイメージから、その話す内容に信憑性を感じてしまうためだろう。
だからこそ農家自身による発信は陰謀論コンテンツとしてウケが良いのだ。

参考までに。▼▼

これも農業陰謀論系でかなり悪質。▼▼


■ ネオニコチノイド

「ネオニコチノイド」、それは農業陰謀論者大好きワード

農薬の成分の一種であるネオニコチノイドが水棲生物を減らしている、という根拠が定かではない話しで不安と怒りを煽る高橋。▼▼

▲▲ この元ネタは、自然派謀論者の山室真澄が日本釣振興会とタッグを組んだ反農薬プロパガンダである。
これによって魚が減った原因を山室にとっては農薬のせいにすることができ、日釣振にとっては釣りファンや漁業関係者の不満を農薬に向けさせることが可能となる。WIN-WINの関係だ。▼▼

しかし、ネオニコチノイドの使用と水棲生物減少の因果関係はさっぱり解明させれていない。
それを仮説として考えるのであれば学問上において健全で有用だと言えるが、山室の場合は「農薬が悪い」という結論ありきで、農薬を否定する世間の風潮を後押ししたいことが見え見えなのが極めて悪質だ。
山室にとって大事なのは自然でも人間でもなく、自分が持つ過剰なまでの「反農薬」というイデオロギーなのだろう。

参考までに。▼▼


■ 昆虫食陰謀論

2023年上半期に流行ったコオロギ食陰謀論にガッツリ乗っかる高橋。▼▼

▲▲ ゲノム編集や遺伝子組み換えされた生産物が危険であるかのような印象操作まで。これは自然派陰謀論者を中心に好まれるネタだ。

※ コオロギ食に対して偏見を持っているのなら下記動画参照をオススメ。▼▼


■ ムーンショット目標陰謀論

『ムーンショット目標』という、国民(人類)の幸福を追求するための官民一体となった壮大な取り組みが存在する。▼▼

その、内閣府が掲げる『ムーンショット目標』を陰謀論ネタに利用する高橋。▼▼

▲▲ 高橋の場合は「窒素うんぬん」といった刺激の少ないネタでありながら、動画最後の最後で取って付けたように「地球滅亡」という思い切った陰謀論ワードを無理矢理ブッ込んでいて笑える。(笑えない) ▼▼

https://www.youtube.com/watch?v=NBnY6FJkBV4

▲▲ ムーンショット目標を陰謀論ネタにする場合、取り組み内容を曲解して「人間の脳の支配」だとか「人口削減計画」といった超過激なネタに転用されることが多いため、高橋もYouTuberとしてそれに引っ張られたのかも知れない。

ムーンショット目標はテーマが多岐にわたるためフリーハンドで陰謀論に転用できるポテンシャルを秘めていて、数十年の長期スパンで運用される目標であることを考えると、今後も息長く陰謀論ネタに利用されて行くだろうと期待がかかる。(かからない)


■ 反ワクチン

反ワクである高橋は、反ワクビジネスに邁進する井上正康と活動を共にしている。▼▼

今週末です まだお席があるようです お待ちしております❣️

Posted by うむ農園 on Wednesday, June 26, 2024

井上正康先生が丹波で講演会! ご来丹、ありがとうございます!

Posted by 高橋 秀彰 on Thursday, October 3, 2024

なお、妻の高橋麻美ともども井上正康と懇意にしている。▼▼

先日は井上正康先生とごぼうの党のおくのさんの 講演会へ行ってまいりました 9月28日は有明でデモ 10月4日は丹波市で 井上正康先生に講演会をしていただきます。 どんな時も冷静に、 ワクチンを打った人打たない人お互いに 排除し合う気持ちは...

Posted by うむ農園 on Sunday, September 8, 2024

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

高橋は農家という職業を活かし、家畜に関する話題と『ダボス会議』を掛け合わせてコロナワクチン陰謀論を語って見せている。▼▼

https://www.youtube.com/watch?v=oRicVEWR4Ik

▲▲ このように「新型コロッケ」=「新型コロナ」、「ちくわ」=「ワクチン」といった気持ち悪い隠語を用いるのは、陰謀論者が検索避けやBAN対策として採用する常套手段だ。
なんせデマを言っているワケだから、本来のワードを用いることは陰謀論者にとってリスクでしかないのだ。隠語に言い換えることで免責を図ろうとする汚い手法だ。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

ちなみに、ダボス会議は毎年1月にスイスのダボスで開催される世界経済フォーラムなのだが、
「ダボス会議では世界の支配者層にとって都合の良い政策が決められている」
「ダボス会議で決定された政策は日本に必ず押し付けられる」

といった陰謀論が情弱騙しとして好まれている。

ダボス会議については下記リンク先参照。▼▼


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