ワショクでコロナショックを回避せよ!?過去3割増の日本食レストラン
インバウンド旅行でまず外国人が期待しているものとして挙げられるのが食事、『和食』です。
2013年ユネスコ無形文化遺産に登録された『和食』ですが、インバウンド旅行の伸びと共に2017年から2年間で海外での日本食レストラン店舗数は3割増になったという。
訪日し和食レストランに足を運ぶことも含め、日本食は世界的に注目されている食の文化であることが分かる。
参考資料:海外における日本食レストランの数 農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/service/attach/pdf/191213-1.pdf
現在、訪日旅行が困難な状況下で日本食に思い焦がれている外国人もそう少なくはないはず、そんなコロナ禍での外食事情と共に和食の勝機を考察します。
コロナ禍での外食
各国のコロナ感染状況にもよりますが、外食はなるべく自粛し宅配や自宅での自炊が増加傾向にあることは日本も同じであると言えます。
また、温かい気候であれば屋外での食事も可能であったが、季節・気候によっては屋内で積極的な換気が難しく屋内での食事に消極的な傾向もあります。
これからのコロナ状況が読めないということもあり、日本でも同様ですが、自宅で様々な食事を工夫しながら楽しむということがポイントになるのではないでしょうか。
日本の食品輸出動向及び評価
参考資料:日本食品に対する海外消費者アンケート調査 7カ国・地域比較版
https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07001256/kaigaishohisha_Rev.pdf
日本料理に高い好感度を持ち回答者の80%以上が、日本料理が好きという結果に。
外国における好きな外国料理ランキングでは日本料理は1位、刺身・焼き鳥・天ぷらは定番人気。なかでも刺身ではまぐろが人気だという。
参考資料:日本の農林水産物・食品輸出の動向
https://www.jetro.go.jp/ext_images/industry/foods/export_data/pdf/country_202009.pdf
2020年9月は、前年比同月比5.5%増という結果に。
上記、資料からも日本食認知度や人気、興味は高いものであるからこそ輸出増加や前向きな評価がうかがえます。
日本食発信の取組
参考資料:農林水産省における食文化発信の取組
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tokyo2020_suishin_honbu/bunka_renkei/dai4/siryou9.pdf
オリンピック・パラリンピックに向け、日本食文化の発信を行ったことで、外国で日本料理・和食文化の普及に繋がっている。2020年のオリンピック開催は延期となったものの、日本料理・和食に対しての認知・人気はますますの広がりを期待できる。
例えば、テレワークが増え通勤が無くなったことで、運動不足が懸念されているコロナ禍ではヘルシーな食事が求められています。そこで、ヘルシーさが特徴でもある日本料理『和食』を日本各地域から世界に発信することができればそこに勝機はあるのではないでしょうか?
まとめ
日本に行きたくても行けない現状で、せめて自宅で海外旅行気分を味わいたいというニーズもあり日本食品の輸出増加が見られたのではないでしょうか。
ロックダウンなどで制限があるため外食が難しい中、各国の日本食レストランがデリバリーで四季折々の日本食・和食を家庭でも簡単に楽しめるように工夫することや、ECでの販売を日本から海外向けに展開することで日本国内の食品産業やレストランの販路を広げ、コロナショックを回避できる可能性があります。
想像してみてください、自宅で家族と外国料理を囲んで未来の海外旅行について語り、作り方を学びながら新たな日本の食文化を経験することは、このコロナ禍で心身ともに健康的で生活の刺激になると思います。
そして、その刺激はアフターコロナやウィズコロナの中で訪日旅行が可能になった際、その土地を訪れるきっかけとなるでしょう。
ライター:カイトマウリ(JOINT ONE)
コラム元:海外・訪日プロモーション専門広告代理店『インバウンド ONE』
https://www.jointone.biz/hanginthere-jpn-20201125/