金欠大学生によるキャノンボール失敗記
めっちゃ長いです。
純粋なレポは実走編からです。
はじめに
金欠学生の同志の皆様、こんにちは。
夏の峠を越えて涼しくなってきたこの季節、読書の秋、食欲の秋、そしてキャノンボールの秋と言うことでキャノボをお考えの方も多いのでは?
自分もそれくらいのノリで初キャノボを行なった訳ですが、この度無事にDNFしましたので備忘録としてここに顛末を書いていこうと思います。
安いロードしか持ってないから…とキャノボを躊躇っている方、
自分もそうでした。しかし、キャノボに金欠は関係ありませんでした。10万のエントリーロードでも全然達成できるはず。達成できないのは全て己の問題なのです…。
↓ファットバイクで達成してる人もいますし…
一応自分の自転車歴です。
2018年(中3)スポーツ自転車に乗り始めました(30年落ちMTB)
2020年末〜 初めてのロードに乗り始めました(40年落ちクロモリ)
2022年末〜 現行(?)ロード(20年落ちアルミ)に乗ってます。
つまり、きちんとロードに乗り始めてからは2年くらい経ってます。
凄く不思議なんですが、ロード乗り始めてからお金が全くありません。交通費0円なのになぜ…。
関係ないですが自転車は6台所有してます。
フレーム?アレは自転車じゃなくパーツなのでなんぼあってもえいですからね。
自転車関係で一番高い買い物は振れ取り台(Parktool TS-2.3)です。
ロング歴です。
242km 2209m↑(2023/7/31)
350km 906m↑ (2023/10/7)
360km 3784m↑ (2024/9/5)
485km 2961m↑ (2024/10/11)←今回
ロングは全て自宅発着、
全て今乗ってるアルミロードです。
今回まで400km越えは未知の領域でした。
明神三国峠(関東最難関の峠)と柳沢峠で死んだり、逆に8時間ずっと川沿いの平坦を走って精神が死んだ事もありました。
この3回のロングで、
ロングを走るときのペース&休憩配分、明るいライトの必要性等々ある程度の感覚が掴めた気がしたため、
そろそろ京都くらい行けるかな…?と思っていました。
準備&計画
計画
今回キャノボに挑戦したきっかけは京都旅行です。
2024年は10/14(月)がスポーツの日となり、12〜14日の三連休が発生したわけです。なぜか自分の学校は14日も普通に1〜5限ありました。宿の予約終わった後に気付きました。許せない。
この三連休を利用してゆっくり京都を旅行しようと思っていたのですが、
どうせなら自転車で京都まで行っちゃえ!
→大阪も近いやんけ
………
こんな感じです。
思い付きでキャノボ決行を決めたのがスタート2週間前。そこからルートを練ったり輪行袋やらジャージやら新しいライトの新調やら…………
で2週間要しました。
(スタート2日前にホイール組んでタイヤ貼りました
本当にギリギリで準備出来ました。。
買ったライトが予定より早く届いたり等々、今回は運が良かっただけだと思います。装備が十分でない状態でのスタートは大変危険です。皆さんは遅くとも1ヶ月前には計画を練り始めましょう。
最初にお伝えしておきますが、自分は東京(世田谷)からスタートしています。
東京(日本橋)からでは無いのでご注意を。
主な理由は以下の3つです。
自分が世田谷在住でスタートが楽なため
日本橋に行きたくないため
日本橋に行きたくないため
以下、言い訳…(読み飛ばして下さい)
世田谷から日本橋へ行く方法は、
甲州街道(国道20号)
玉川通り(国道246号)
の2通りとなりますが…(細かい道は除く)
都内在住サイクリストなら納得頂けると思いますが、国道20号の世田谷区間はグラベルロードが必要な程に路面状況が劣悪です。
砂利道だった明治時代の方が路面滑らかかも
(歩道はダートジャンプです)
国道246は渋谷を通らなければいけないという理由だけで説明がつくでしょう。
おまけに両者信号地獄です。
日本橋行きたくない…
輪行……?
スタート前に自転車押しつぶす気ですか??
(都心を走りたくないこの気持ち、都内在住の方なら解ってくれますよね??)
装備
今回使った装備です。
車体:
フレーム:コガミヤタ roadwinner 2001年式
まさかの1インチアルミコラムです。
コンポ:シマノ 6600アルテグラSL
2×10速 52/38 11-25t
ペダルは傑作PD-7810
ホイール:コリマ Aero (手組み)
TNIハブとPillarで組み直してます
タイヤ:前TUFO Elite s3 23c
後パナレーサー Practice 25c
他、ITMミレニアムのステム、ハンドル、セルコフのピラー、セライタリアのフライトチタン(全て20年前のパーツ)…
6万円+αで組みました。(フル中古)
これならバイト禁止高校生の君でも組める!!👊
(2005年くらいのハイエンドいいです。乗り心地は悪いけど安くてよく進みます)
アクセサリー類:
ライト:前 ノグ blinder 1300
Magicshine ALLTY 200
後 ノグ blinder mini chippy
キャットアイ RAPID-mini
ボトルケージ:ミノウラ ペットケージ×1
飲み物はペットボトル一本差
しです
サイコン:ガーミン edge500
2010年のGPSサイコン
時々測位狂う(1500円でした)
スペアタイヤ:パナレーサー Practice 22.5c
腕時計: モブボイ ticwatch pro5 enduro
水:天然水ピュアの森
─以下はジャージのバックポケットに収納─
パンク修理剤:マルニ クイックショット
空気入れ:パナレーサー BMP-23AEZ
携帯工具:エアボーン ZT-B018A
モバ充:エレコムEC-C04BK 5000mAh
軽くて小さいのでオススメ
輪行袋:自作 103g
防寒着:mont-bell ウインドバイカー
mont-bell バーサライトサイクルパン
ツ
スマホ:ASUS zenfone 7pro
携行食:一本満足バー ホワイトチョコ
その他金銭類
とにかく軽く、が大切だと思っていたのでバッグ類は持たず全てジャージのバックポケットへ。
ライト運用
前:
市街の明るい道はALLTYの50lm(点灯10h)
暗い道はblinder1300の230lm(点灯8h)
ALLTYのデイフラッシュ(点滅42h) ↑走ってる間ずっと点けっぱなし
周りの状況に合わせてblinder1300の明るさ調整して使ってましたが、概ね230lmで十分でした。
(ライトを選ぶ際は200lm前後が出来るだけ長く保つ物を選ぶべし)
ALLTYの50lm、本当に50か…?ってくらい明るいので市街地なら十分です。
一応モバ充は持って行ったものの、
フロントライトは最後まで追加充電無しで保ってくれました。
リアライト:
市街地&日中はblinder miniの点滅 (点滅11.5h)(リフレクター付きなので)
ヤバい道ではRAPID-miniの点灯点滅モード(点灯&点滅20h)
blinder miniは450km地点あたりで充電が切れ、ただのリフレクターと化しました。
この2つで十分ではあったんですが、
もっと目立つライトか反射板も付けたほうがいいです、鈴鹿峠のあたりとか怖いです。
次回は反射ベルト等付けようと思ってます。
パンク対策
今回使用したコリマのホイールはチューブラーです。そもそもこの年代のカーボンホイールは技術的な問題で全部チューブラーです。
自分は過去にチューブラーでパンクし酷い目に遭っていたため(雨ヤビツ)
チューブラーを一切信用していませんでした
そのためスペアタイヤだけでなくクイックショットを持っていきました。結果的にパンクはしませんでした。
クイックショットはともかくスペアタイヤはデカいし重いです。さらに、後述しますがサドル下チューブラーにはリスクがあります。結論クリンチャーかTLRにしてTPUいくつか持って行くのが正解です。省スペースだし。
ナビ
大阪までの道なんてもちろん知っている筈も無いので、何らかの形で道標が必要です。
通常ならサイコンに表示させるのでしょう。
しかし自分が使用しているGARMIN edge500は最大で18時間しかバッテリーが保たず、
充電しながらの使用も出来ないという謎仕様です。
そこで今回、前半200km分のルートは暗記し、各地点での予定通過タイムだけ紙に書いてトップチューブに貼る方式を採りました。静岡県なら何度も走っているため、ある程度の土地勘は有りますし、スピードや心拍数等は特に気にしてないので。(ログはスマホのStrava)
ただ、やはり通ったことの無い道は心配なので富士(135km地点)まで事前に道の下見を行いました。ついでに十里木ルートやK394ルートなど、様々なルートを走り比べて最終的なルートを決定しました。
この下見、めちゃくちゃ有効です。
初見なら確実にミスしそうな分岐、絶対に止めておいた方が良いルートなどを事前に知る事ができ、本番スムーズに進めました。
初挑戦の方には出来る範囲でのルート下見を強くオススメします。
ルート計画
キャノンボールの大御所こと、
ばる様のルートを参考にさせて頂いております。
というかこの方のルート研究を見れば何の問題もナシです。
素晴らしい研究をありがとうございます。
また、Twitterにてへたれちきん様(勝手に名前出してすみません)から何度も丁寧にルートを教えて頂きました。
今回キャノボ実行を決意したのも頂いた情報のおかげです。ありがとうございました。
次に、今回通る予定""だった""ルートです
ご覧の通り507kmのルートですが、実走時に使ったルートは線引きをミスっていて513kmになっていました。そのせいで要求グロスも実際より高めに算出されていました。
とにかく登りを避けたルートとなっています。大まかに言うと「R246ルート」「しばちゃんランチマーケットルート」「姫街道ルート」「伊賀越えルート」です。
要求グロスは21.38km/hで、過去のロングではこれ以上のグロスを出せていたため正直余裕だと思っていました。
とりあえず25〜30km/hくらいを維持して走ろうと決めていました。
なお、キャノボ民の慣習に倣って、
国道は「R〇〇」、都道府県道は「K〇〇」と呼称し、ルート名もばる様命名の通称を使わせて頂きます。
実走
世田谷〜裾野(102km地点)
10/11(金)21時30分に家の前からスタートしました。
家の前スタートなので直前までダラダラできました笑
(ちなみに3時間程しか寝てません。過去のロングだと無睡眠の時もあったので大丈夫だろうと思って走りました。
何をやってもロング前には寝られないので諦めてます。寝る方法教えて下さい)
近畿圏には入れるという前提で大阪に宿を取っていたので、どこでDNFしても輪行で大阪まで辿り着ける時間設定です。
(三重の山中でパンクとかしたら終わりなのでもっと余裕持たせましょう。)
↓ツイートしちゃった…もう後には引けない
・善波峠まで
世田谷から都道3号線で町田へ
予想に反して渋滞の残るK3をユルユルと湘南方面へ向けて進みます。
あまりにもユルユルしすぎて町田(25km)で早くも借金1分を背負いました。
町田からは小田急線沿いに本厚木まで。
座間(32km)を越えると渋滞が消え、徐々に貯金を増やし始めます。
本厚木(40km)から「R246ルート」に入り、しばらくR246を進みます。
広くて快適な道…のはずでしたが、この日は工事により片側交互通行の箇所が3箇所あり、その影響でやや渋滞気味でした。
善波峠(52km)を越えます。(23時50分)
峠ってより丘です。特に体力を使うような場所ではありません。20km/h程を維持して登ります。
(秦野で鹿を目撃。まだ市街地なんですが…)
・沼津まで
ここまでは週一くらいのペースで走るお馴染みの道です。この秦野を過ぎると関東平野部は終わり。
一気に山深くなり孤独感との闘いが始まります。
この先の山岳区間、さすがに真夜中に走るのは初めてなので少し緊張…
ここで初めてノグblinder1300を点けました。
R246自転車禁止区間をK72で回避して山間部に入り、「新尺里橋」を越えたら間もなく現れる左分岐を進みK76に入ります。
この先は平行するR246とK76を行ったり来たりします。
トラックに轢かれる or 酒匂川に落ちるかして死ぬことでお馴染みの道、
R246山北バイパスを可能な限り回避します。
(自転車通行禁止ではないが超危険)
(山の中の首都高を走る気分)
K76は少し距離とアップダウンと信号が加算されますが、交通量が皆無なので快適です。
あと鹿めっちゃいます。
谷峨駅の手前で鹿と追いかけっこしました笑
くまさんじゃなくて良かった…。
谷峨駅(77km)を過ぎればR246も安全なので「R246ルート」に戻ります。
1つだけトンネルを通りますが自転車が通れるスペースがあるので大丈夫です。
k76では結局1台の車とも遭遇せず、スイスイ進んで貯金を10分以上増やしました。
「生土」交差点でK394に入り、少し進んだ「小山町役場前」交差点から
「御殿場東名側道ルート」に入ります。
さわやかでハンバーグを食べたい衝動を抑えながら、東名高速沿いに進んで御殿場(93km)まで緩く登ります。
御殿場線の踏切を渡ったらすぐに左折し再びK394へ。ここからは沼津まで下り一辺倒で、漕がなくてもスピードが乗るのでどんどん貯金が増えます。
しばらく進み、岩波(102km)で貯金が30分に達したので、
特に腹減りは感じなかったもののコンビニで約25分間の大胆な休憩をとりました。
(2時5分)
思えばこれが最初の失敗でした。
まだまだ疲れは出ていない状態、ここで休憩時間を最小限にしておけば………。
裾野〜島田(201km地点)
貯金5分の状態でコンビニを出発。この時は、この先また貯金増やせるから大丈夫だろと思っていました。
懸念事項はK81の正体不明の峠と伊賀越えだけでした。
止まると途端に寒くなり、ガクガク震えながらの再スタート。
R246とK394を行ったり来たりしながら沼津へ
「共栄町」交差点からR1に合流します。
(2時45分)
・宇津ノ谷峠まで
R1を数キロ進み、「大塚」交差点で左折してそのまま道なりに海沿いまで。
ここから、千本松原を越えて駿河湾沿いの堤防上にある道へ入る…予定でした。
ところが、「大塚」交差点を見過ごしてしまい、適当なところで左折したため堤防上に上がれず…。
道も空いてそうなのでK380で東進することにしました。K380はめちゃくちゃ暗い上に何らかの動物が轢かれて落ちていて怖かったです。
吉原駅手前でK170に入り、「富士ショートカットルート」へ。
吉原駅を過ぎ、歩道でR1に合流します。新富士川橋を渡って「蒲原ショートカットルート」でK396に合流。K396がR1に合流する直前で右折し、「西倉沢旧道ルート」に入ります。
由比宿の宿場街っぽさにワクワクします。旅行感が出てきました。
R1に合流したら車道ではなく歩道の「太平洋岸自転車道」(自転車道ではない)を通ります。
静岡県民はこの区間のR1を高速道路だと勘違いしているので車道は非常に危険です。
言われているほど走りにくい道では無いですね、この自転車道は。ただし道幅は広くして欲しい…。
水が底を尽きたので興津川を越えた辺りのコンビニ(153km)で水を補給。この時点で貯金は20分。この辺りから少しお腹の調子が悪くなりました…。
(4時20分)
そして清水駅(159km)を過ぎた辺りでトラブル発生。
サドル下に括り付けた予備タイヤが脱落し、後輪に巻き込まれてしまいました。
低速だったのですぐに停止して事なきを得ましたが、組み直したばかりの後輪がやや振れました……。
インナーニップルなのでタイヤを剥が振さないと振れ取りできない…。振れ取ったらまたセメントで貼り付けなきゃいけないのダルすぎる。一気に鬱になっちゃった…🥲
しかも、慌ててタイヤを付け直したせいで固定が上手くできず、
走り出しても振動ですぐに緩んでしまう。
付け直して走り出してはまた止まって…を5回ほど繰り返し、ブラブラするけど落ちてこない程度に固定できました。
15分ほどロスしてしまい貯金はほぼ0。
かなり焦りながら静岡駅(170km)に到着。
(5時27分)
写真だけ撮ってすぐ再出発。
宇津ノ谷峠手前で日が昇ってきました。狙い通り、峠2連発ゾーンの前で日が出たので安心。
宇津ノ谷峠(180km)、未踏の峠なのでやや警戒していましたが、善波峠よりも易しい峠でした。トンネルも広いし。
個人的には御前崎の方通って回避する必要は無いと感じました。
(5時50分)
・金谷峠(の北の峠)まで
宇津ノ谷峠を越え、K208、K381を進み、島田を目指します。
藤枝市、あまりにも路面状況が悪くて走りにくい…。落とし穴のような凹凸が大量にあります。
「三軒家橋西」交差点から「しばちゃんランチマーケットルート」に入り、大井川の手前のセブンイレブン(201km)で休憩。なんとか貯金は27分まで増えていました。
(6時45分)
ちなみにこのセブンイレブンを逃すとこの先30km以上コンビニがありません。(自販機もほぼ無い)
あっさり書いてますが地図で見て寒気しました。危ねえ〜〜
島田〜岡崎(309km地点)
20分程休憩し、
貯金7分の状態で再スタート。
大井川を渡り、大井川鐵道の合格駅の前からK81へ。
ここでサイコンの電源投入!
しかしナビがバグって動かず!!(笑えない)
色々調べてイジってみましたが動かず、
結局10キロ程走ってから急に動きました笑
このルートでは険道として全国的に有名なK81を通りますが、
自転車からすればそこまでの剣道では無いです。道幅は。
舗装されてると言って良いか微妙な区間が複数ありますので、パンク対策はしっかりと。
軽く舗装された獣道みたいな道なので、夜通るのは絶対オススメしません。
そして、金谷峠の北側に位置するこの峠道、予想以上にガチな峠です。斜度がかなりキツい。交通量皆無なのでゆっくり登れるのが救いです。(7時55分)
ビックリしたのは、かなり山奥なのに自転車が多い事です。峠越えの道でチャリ通学生を見たのは初めてです。凄いな静岡県民。
・本坂峠まで
この区間で貯金増やそうと思ってたんですが、
前述のサイコン不動と急勾配のせいでむしろ減り、峠下り終わった時点での貯金が0分になってしまいました…。
かなりマズいので急ぎましたが、疲れが出てきて思ったように進めず…
袋井の平野部に入ると一気に交通量が増え、渋滞で体力と時間がゴリゴリ削られます。
それでもなんとか貯金10分ほど確保。
しかし浜北(245km)でミスコースをやらかし3分ほどロス。
(サイコンがフリーズしてナビが表示されなくなったため。
ここで新サイコンの購入を決意。)
「下気賀」交差点から「姫街道ルート」に入り、浜名湖へ。浜北からの渋滞に加えてアップダウンが加わり、水も底を尽きてかなり辛さと体のダルさを感じるようになりました。
ついに寸座(261km)でゲリラ休憩を決意。
湖畔に座り込んで1本満足バーを食べました。(9時52分)
5分ほど休憩してすぐ再スタート。水が無いのであんまり元気にはならず。
貯金は5分に。
この先もアップダウンが多く疲れますが、
本坂峠までの登りが待っています。本当にゆっくり15km/hくらいで登りました。
本坂トンネルは狭くて通りにくいです。
(10時45分)
ここまではまだ楽しさが勝っていました。この先栗東まではひたすら辛かったです。
また、ここからどんどん予定が狂っていった気がします。
・鈴鹿峠まで
国府駅(297km)の手前からR1に合流。
R1、めちゃくちゃ渋滞してました
(四日市まで渋滞途切れませんでした)
いつもこうなんですかね?出来ればもう愛知県内のR1走りたくない…。
320km地点で再び大規模な休憩がしたい…!
その一心で走りますが渋滞で全然進みません。三連休だからなのか普段もこんな感じなのかは分かりません。とにかく進みません。歩道爆走電チャリのが早い。
岡崎(309km)のコンビニで一瞬の休憩。貯金は5分ほどでした。(12時5分)
暑すぎて何も食べる気にならず、昼飯をホットドッグ1つで済ませました。走ってる時はこれで大丈夫と思ってたけど、後になって考えると絶対ダメですね…。
あと1本満足バーを買い足して背中ポケットに入れました。
ここでスマホの充電が5%になったのでモバ充投入。
キャノボ中なのになおツイ廃のような速度で充電が減っていきます。
岡崎〜四日市(385km地点)(DNF決意)
貯金5分で再スタート。
名古屋市に入って多少マシになったものの、総じて路面凹凸が多い愛知県内のR1。
ペダルを踏む力がなくなってきた足にはかなり辛いです。
都内って実は舗装綺麗だったんだな〜って思いました。
みんながどんどんタイヤ太くしていく理由が解りました。
23cで走る時代は終わったんだよ、おじいちゃん…。
タイヤに限らず、ロングライドをするたびに最新のロードの装備が正統進化の結果なのだと思わされますね。長く走るとブレーキを握る手が動かなくなってきて油圧ブレーキが欲しくなります。Di2も然り。
名古屋中心部に入った頃にはもう暑すぎてタイムを気にするのも忘れて自販機休憩したりしてました。
(時間すら気にしてなかったので時刻不明)
この辺りでは貯金が3〜5分のあたりを行ったり来たりしていましたが、
名古屋過ぎれば田舎道になって交通量も減る!!!
と思っていたので
(名古屋過ぎた瞬間に田舎道になるわけない)四日市までに挽回可能と考えていました。甘かったですね。
堀田駅付近(348km)で左折します。
ここから名古屋市街地を離れて交通量皆無の快走路に!!!
……なりませんでした。
なんなら道幅が広い名古屋周辺の方が進んでましたね。交通量変わらないのに道幅狭くてますます渋滞が酷くなりました。確実に都心のR246より進み遅いです。
そしてタイムが借金一辺倒になり始めました。
熱田を過ぎて借金1分。
庄内川越えるまでに取り返すぞ!とガチ踏みするも信号で止まります。青になった瞬間ダッシュしてもまたすぐ止まる。
庄内川で借金2分。
この感覚…大嫌いな都心走る時のそれだ…。
もう本当に焦って焦ってめちゃくちゃガチ踏みしまくって地獄でした。すぐ止まるから意味無いのに。
どんどん体力が削られ、足に力が入らなくなったため弥富駅付近(360km)の自販機でゲリラ休憩。辛うじて予定通過時刻ピッタリだった気がします。
(14:45)
リアルゴールドを一気飲みし、液体になった1本満足バーを食べました。
この時疲労と暑さでかなり限界で、休憩ってよりほぼ倒れ込んでました。
少し落ち着いて借金3分で再スタート。
まだこの時点では挽回する気で足掻いてました。四日市までに借金を返済しようと頑張るも、渋滞と信号と疲労で全く進まず借金は嵩んでいきます。
桑名で借金が8分。
四日市(380km)付近で下り坂を下った時、
目の前に退勤ラッシュ時の尾根幹のような遠くまで続く車列が見え
ここでやや諦めモードに入っちゃいました。
これ以上無闇矢鱈に漕いでも全然進まないし、そもそもペダルを踏み込む力もほぼ尽きていたので
とりあえず四日市のコンビニに寄って一息つきました。米を食べれば回復する論者なのでとりあえず米を食べました。
(16時5分)
ここで冷静になり、この先を考えました。
この時点で借金が15分であり、この先交通量が減るとは言え
山岳地帯でタイムを挽回できるほどの体力は全く残っていなく、
ほんの少しだけ悩んでから目的地を京都に変更しました。(DNF決意)
周りの人間(Twitterではなくリアルの)には京都に行くよと言っていたので、
大阪駅着かなくてもせめて京都には…って感じで変更しました。
正味この名古屋〜四日市の区間が一番辛かったです。
四日市〜京都(485km地点)(DNF)
目的地を京都に変更した場合のルートも一応サイコンに入れていたため、(伊賀越えしないルート)ここでナビの目的地を変更。一気に距離が30km短くなりました。
さらに、要求グロスも低くなり、借金15分が貯金60分に変わりました。
もうめちゃくちゃ気が楽になりました。
この時は悔しさ感じてる余裕は無かったです。
本当に体がダルく、お腹の中がチクチクする感じがしたのでかなり長時間Twitterしたりして休憩しました。
体のダルさ、お腹のチクチクは依然としてありましたが、
米食べたし時間経てば回復するだろうって事にして貯金30分の状態で再スタート。
やっぱり足は重く、ちょっとした坂が全然登れません。
交通量の多いR25も、道幅が広くてR1よりは走りやすいです。ただ、高速道路のような道なので、走って良いのか不安になりますね。
途中、亀山バイパスに一瞬入りかけて、明らかに高速道路だったんで車途切れたタイミングで抜け出しました。
アレ通って良かったんですね。
見た目が物騒すぎませんかあの道。
406km地点、亀山インターの下をくぐる部分、
絶対に高速道路の入口だろ…って感じの道をナビが指すのでめちゃくちゃ躊躇して何度も検索掛けてTwitter先人にも聞いてから恐る恐る通りました。
R25ってもしかしてR246の関西版…?
関を過ぎる頃には足もある程度回復していました。
「関宿西」交差点、ここを左折すれば大阪、直進すれば京都、最後まで少し悩みましたがやはり直進する事にしました。
(17時30分)貯金20分
関を過ぎた頃に日が落ち、辺りがだんだん暗くなってきます。予想以上に山深い場所でナイトライドする事になりそうでかなりビビってました。
ただ、もう後は京都まで漕ぐだけ、
もうすぐ栗東に着くかな〜なんて思って気楽に漕いでいたんです。
そう、自分は忘れていたのです。
鈴鹿峠の存在を。
最初はちょっと長めの登りだな〜程度に思っていたのですが、
漕いでも漕いでも全然頂上に着かないどころか斜度が増していく…。
おまけに辺りは真っ暗で市街地のしの字も見えない。
さすがにおかしいと思い、ほぼ頂上の辺りでスマホを見て鈴鹿峠の存在を思い出しました。
伊賀越えしか考えてなかったので完全に頭から抜けてました。
ただ、おかげで特に大きな峠であるという意識をせずに鈴鹿峠を越えられました。
鈴鹿峠、とにかく暗くて道路脇になんかいるし怖すぎます。
・京都まで
鈴鹿峠越えてから栗東までめちゃくちゃ長かったです。(すぐ着くものだと思ってた)
甲賀「市街地」って書いてあるのにどこにも市街地無くて、進んでも進んでも永遠に真っ暗な山岳地帯で、
500mごとに「そろそろ栗東かな…?」っての繰り返してました。本当に精神的にキツかったです。
栗東に近付いて吉野家とマックと街明かりが見えた時、本当に泣きそうになりました。
深夜でも明るい環境に慣れすぎた弊害でしょうか。明るい街にいないと心細さで死にそうになります。ヤビツ峠ナイトライドとかで慣れてるつもりだったんですけどね…。
草津から再び東海道線沿いになります。
3月に青春18切符で一日掛けて京都まで行った時を思い出し、あの場所に今は自転車で来ているのか…と感慨深い気持ちになります。
大津を過ぎて道は最後の峠道へ。
この頃には足も回復し、再びガチ踏み出来るようになってました。
やはり米は偉大(パンじゃダメなのです)
逢坂山、めちゃくちゃ峠道なのに横を京阪京津線が通過して行くの面白い。
山科手前でめちゃくちゃ危険な分岐ありますね。亀山インターの下くぐるところより怖いです。
ここも立ち止まって検索しまくりました。
東山トンネルは歩道を通る予定だったものの、歩道が見当たらず車道で突入。
幸い車列が途切れたのでほとんど車はいませんでした。
東山トンネルからの超急勾配を全力で下り、
ついに京都市街地が見えてきました。
東山五条で左折し、東海道線沿いに京都駅へ。
京都駅の手前の公園(?)で防寒着に着替え輪行準備を整えました。
21:30まではあと20分あるので大丈夫。
そしてついに京都駅へ。
京都タワーを見上げながらロードを漕ぐ日が来るなんて…。
21:25 23時間55分で京都駅に到着しました
大阪には着けませんでした。
この時は大阪に行けなかった悔しさより京都駅に辿り着いた嬉しさが数倍勝ってました。もう一度これをやる気も無かったし、再挑戦したところで絶対着けないと思ってた。
とりあえず大阪の宿まで行かなきゃならないので、写真だけ撮ってすぐ輪行準備
近鉄で大阪へ。
関西の交通網も分からない中乗っていた電車が安全確認で一時運転見合わせたりして
(多分終電で)大阪に辿り着きました。
これにてキャノボ終わりです!!
吉野家で飯食って風呂入ってすぐ寝ました。
反省
振り返り
走り終えた時にはリベンジなど考えてもいませんでした。もう一度姫街道を通る?四日市の大渋滞にハマる?冗談じゃない。
しかし、思い出補正とは恐ろしいもので、
大阪に向かう電車で悔しさが湧いてきました。次の日には「楽しかった」という気持ちが大半になり、
Twitterで先人の皆様から様々なアドバイスを頂いて、実はまだまだ改善点が有ったという事に気付いてリベンジを決めました。
清滝峠から大阪の街明かりを眺めたい!
次こそ達成します。
・改善点
まず、今回ダメだった、こうするべきだったという点を考え付く限り書きます。
休憩を長くとりすぎ
昼食はきちんと食べるべき
食料&水分をもっと持つべき
荷物をバッグか車体に付けるべき
ルートをもっと熟考すべき
休憩は言わずもがなです。ホットドッグ1つで済ませた昼食はその後の疲れに大きく影響したと思います。実際四日市でおにぎり食べた後は回復しましたし。
また、100kmごとに貯金をほぼ全部使った休憩をとっていましたが、コンビニ停止は最小限にして信号待ちで補給をすべきらしいです。
そうなると、ある程度の食料を積載する事が必須となり、バッグ類が必要になります。
今回は全てをバックポケットに入れていましたが、重さで首が締まって苦しい上にアイテムをスムーズに取り出せませんでした。
何らかのストレージを追加しようと思います。
ちなみに過去のロングではサドルバッグを付けていましたが、↓
あまりにも振りが重く安定感が無くなるので止めてました。
重心が高くなるから…?
そういう事だと、一部の方々が言っている「積載物をBB付近に集中させる」というのがやはり正解なのかなと思います。ダウンチューブ下ケージが増えたのもこのせいなのかと。
また、練りに練ったルートですが、
渋滞を考慮していなかったり、そもそもコースを引き間違えていたりと改善点が見られました。そして、Twitter先人の皆様にさらなるショートカットルートを教えて頂き、
(R23を通れるらしい)
改善ルートを作ったところ13km短縮されました。今回走った東京〜京都+15kmです。
これならイケる!
他にもこうした方が良いよ!ってのあったら教えて欲しいです。
新しい自転車を買おう!はやめてください…。
次回に生かします。
(日本橋スタートはやはり嫌です)
P.S.
目的だった京都旅行は完遂しました。
次の日 13日(日)から本場のたこ焼きを食べたり本場の宇治濃茶を買ったり、京都を走り回って楽しみました!
(大阪もかなり良かったので再訪予定)
関西楽しすぎ!!
もう一度行きたい!
14日(月)スポーツの日、世間は休日ですが、
自分の学校は普通に1〜5限があり(宿とか予約した後に気付いた)休みが許されない授業も含まれてたので
朝食だけ京都で食べて新幹線で直接登校しました……。
もっとゆっくりしたかった…
次こそフル自走で大阪行きます!!!!
長文失礼しました。