打ちやすいことが何より大切。コーチの技術(ボール出し編①)
お子様と練習する時のメニューやそのチェックポイントについて質問が多く寄せられます。
一度にまとめるのは難しいので、少しずつ紹介していこうと思います。
本日は、球出し練習のボールの出し方について。
ボールの出し方は大きく分けて2つ
手で出す
ラケットで出す
この2つです。
手で出す
①上から落とす(選手のおへそ側の真横から)
②下から投げる
ラケット出し
③近くで横から出す
④少し離れて前から出す
⑤ネット越しに出す
①→ ⑤の順番で選手から遠い位置から出すことになります。
これらのパターンに加えてボールの質を変えます。
ボールの質を変える要素
Aスピード
B回転
C軌道
これだけでもかなりのパターンができます。
おすすめはシンプルなもので、毎回同じものです。
毎回変える必要はありません。同じパターンを中心に行いましょう。
いつも同じ練習をすることで、調子の波をチェックできるし、その修正もできます。
また少しずつ上手くなっていることも実感できます。
まず、
いつもの練習
↓
そしてその日の課題である違う球出しパターンで練習
↓
最後はいつもの球出しに戻してテニスを整えて終わる
この流れがベストです。
そしてボール出しをする時に気をつけることそれはこの1点につきます。
打ちやすいボールを出す
これが基本です。
球質、スピード、高さなど選手の身長やパワーに応じてイメージを膨らませて出します。
保護者の皆様の場合、職業コーチと違って老若男女あらゆるテニス経験者に出す必要はなく、お子様が打ちやすければそれでOK
・回転が強過ぎず、いつも一定の回転量
・バウンドが高く立体的な軌道にならない
・腰から膝の間で打てる
・適度なスピードがあり、ボールの勢いを使って打てる
これが打ちやすいボールの特徴になります。
ということは、打ちにくいボールとはその逆で
回転が強くかかっていて、山なりすぎて打点が合わせ辛く、ボールの勢いが死んでいて打ちにくいボール
これは打ちやすいボールではありません。
打ちにくいボールです。
ただ、そういうボールは、目的に応じてあえて出すと効果的になります。
例えば、死んだボールを高い打点で打つ練習であればOKです。
打ちにくいボールにどのようにフットワークを使って入っていくか?
そういう課題を克服するには最適です。
次回は、選手を動かしてボールを出す時の注意点をご紹介したいと思います。
お楽しみに!