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【格付け】【格付け会社】【国債の格付け】

お疲れ様です。

関東は微妙な天気ですが、日本選手のメダルラッシュが凄いですね。
野球もドミニカにサヨナラ勝ちなどしていて、『オリンピックの仮はオリンピックで返す』と言っていた稲葉監督もまずはほっとしたでしょう。
そんな中、感染再拡大が止まらず緊急事態宣言は東京、沖縄で8月末まで延長。
神奈川、千葉、埼玉、大阪は緊急事態宣言を発令。
北海道、石川、兵庫、京都、福岡で『蔓延防止等重点措置』を適用。
さて、いつ終わるのでしょうかね。

まぁそれはどこかにぶん投げておいて、今回は『格付け』について改めて見ていこうと思います。

株式投資をしている博多っ子は、「そんなもん知らんでよか」とあまり格付けを意識したことはないかもしれませんが、格付けは企業の信用力を表す重要な指標です。
格付けを理解することで違った視点が見え、チャンスが大きくなるかもしれませんので、損はありません。
損はないというか、騙されないようにも学んでおくことは大事なことです。



1・格付けとは?

『格付け』とは、
国債や社債など債券の信用力や元利金が約束通り支払われる確実性をAやBBBなどの記号で表すことです。

信用リスクを測る指標の1つとして使われ、格付け会社によって評価されています。
*元利金とは、元本(投資額)と利息の合計金額のことです。

R&I(格付投資情報センター)による発行体格付けは以下の表の通りです。

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『AAA』が最も信用力が高く、『D』になるとデフォルト(債務不履行)し、元本を失う可能性が高いということです。
また、一般的に格付けが低くなるほど利回りが高くなる傾向にあります。
格付けが低いとリスクが高まるので、投資家の関心を引くには利回りを高くする必要があるからです。

BBB』以上の格付けを『投資適格格付け』と言い、比較的信用度が良好だと考えられています。
一方で『BB』以下は信用度が低く、『投機的格付け』と呼ばれます。
要はギャンブル的要素があるということですね。

ですが、『BBB』以上でも”絶対に安全”というわけではないです。

実際に、リーマン・ショックが起こった2008年、09年ではBBB以上の企業のデフォルト率が上がったというデータもあります。



2・格付けの意義

「なんで格付けが必要なのか?」と思うかもしれませんが、
格付けの意義を、『格付け対象者(債券発行企業、国)』『投資家』の視点で考えてみます。

【格付け対象者(債券発行企業、国)】
債券を発行する際に、格付けが発行コスト(支払利子)を決定する指標の1つになります。
格付けが高ければ低い利子で債券を発行できるため、コスト負担が軽減されます。
つまり、格付けは債券による資金調達のしやすさ・コストを左右するのです。
【投資家】
購入している、または購入を考えている債券の安全性や利回りが妥当かどうかを判断することができます。
つまり、格付けは投資の判断材料になります。



3・格付け会社とは?

格付け会社(格付機関)とは、
独自の基準をもとに格付けを行なっている組織のことで、日本では金融庁に信用格付業者として登録されています。

格付会社は世界に何十社とありますが、その中でも有名な外資企業3社と日系企業2社を見てみましょう。


⭐️海外の格付け会社

♦︎S&P(スタンダード・アンド・プアーズ)
世界2大格付機関の1つであるS&Pは1860年に設立され、信用リスク評価に関して150年以上の歴史を持ちます。
1961年に日本の発行体に初の格付けを付与し、1985年に日本でのサービスを本格的に開始しています。

♦︎Moody’s(ムーディーズ)
S&Pと並んで世界2大格付機関のMoody'sは1900年に設立されています。
現在、国内の信用格付業者では『ムーディーズ_ジャパン株式会社』と『ムーディーズSFジャパン株式会社』が登録されています。

♦︎Fitch Ratings(フィッチ・レーティングス)
1913年に設立され、ニューヨークとロンドンに本拠をおく格付会社です。
世界の格付けの約15%を占めています。

ちなみに、上記の3社で格付ビシネスの95%を占めています。


⭐️日本の格付け会社

♦︎格付投資情報センター(R&I)
R&Iは、1998年に発足した日本最大手の格付け会社で、公募債市場での起債額カバー率は8割と、日本一を維持しています。
また、急速に拡大しているESG・SDGs分野でも評価と実績を積み重ねています。
年金運用のコンサルティング事業、年金・ファンドに関する情報提供事業なども行っています。

♦︎日本格付研究所(JCR)
日本格付研究所は1985年に設立され、R&Iと並んで日本を代表する格付会社です。
格付を公表している日本国内の発行体約1,000社のうち、6割以上が日本格付研究所から格付を取得しています。
金融機関や流通関連業界でのカバー率はそれぞれ70%を超える高い水準となっています。



4・各国の格付け

最後に、安全資産とも呼ばれる国債の格付けを見ていきましょう。

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同じ国でも格付会社によって評価は変わったりします。
日本の国債はS&PからA+、R&IからAA+の格付けを得ているため、比較的安全と言えます。
一方、問題児であるアルゼンチン国債はCCC+と投機的格付けに分類されています。
他にも、ベネズエラ:CCC−、スリランカ:CCC+と格付けされています。

アルゼンチン国債は、2020年4月に外貨建ての格付けの一部に債務不履行があることを意味する『SD(選択的デフォルト)』に格下げされました(S&P)
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ドル建て国債(約100億ドル相当)の利払い、償還を2020年12月31日以降に延期することを発表したことが発端となっています。

日本の国債も格下げされたことはあります。
日本国債はコロナの影響で2020年6月に見通しが下がりました。
Fitch Ratingsは日本国債を『安定的』から『ネガティブ』に変更し、S&Pも『ポジティブ』から『安定的』に将来的見通しを変更しました。
新型コロナウイルス対応への赤字国債の増加により、財政赤字が拡大したことなどが要因だと考えられています。
日本でさえ、格付けの見通しを下げられることがありますが、とは言え『A+』なので投資適格ではあります。

このように国債・社債などには格付けがあります。
なので、「国債の利回りが上がっている=リターンが多いぞ」と思って投資しても格付けが下がっていたりすると国債は売られて債券価格が下がり損をしてしまうなんてこともあります。
逆に、景気が良いのに債券価格が下がっているときは、株式にお金が流れている可能性もあり、投資家たちはリスクオンに走っている場合もあったりと市場は非常に面白いです。
お金にも働いてもらうのは何も楽しているわけではないと思います。
学び続けないといけないので、その時間を使っているだけでも他とは違う結果が出てくるはずです。
まずは自分から。アーイェー

今日は男子バレーボール【日本VSポーランド戦】を見たのですが、サーブとかめちゃくちゃ速いですね。
素人が受けると、皮膚が剥がれるんじゃないかとどうでも良いことを想像してました。
日本はストレートで負けてましたが、最後まで頑張ってほしいです。

それでは今週もお疲れ様でした。
良い週末を適当に頑張りましょう。


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最後まで御拝読ありがとうございます。
皆様の何かのキッカケにでもなれば幸いです。
🐶ここでは『お金』『投資』『マインド』などを書いています。
『お金』は人生の全てに関わってきますので、そこの問題を解決すれば自分も周りの人も自分の望んだ人生が送れると思い、書いています。
気張らず『へぇー』くらいで見て頂けたら幸いです。

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