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投資家心理

お疲れ様です。

今回は資産運用をやる上で、
陥る罠や人間の考え方からの行動について

見てこうと思います。

投資家心理が市場を動かしていますので、

意外と非常に大事なことで、知っておかなければ、

余計に資産が減っていくという痛い目に遭うかもしれません。

というのも、人間は『思考が行動の基盤』です。

『考えるよりもまず行動』という言葉がありますが、

『考えるよりもまず行動』という思考の基盤があるから、

『すぐに行動する』という行動をします。

なので、

「ズルズル損失が大きくなっているな」と思った時、

「どういった思考の元に行動をしているのか?」
「非合理的な行動をしていないか?」

などを考えることで対策が打てるかもしれません。

資産運用をする上で、知っておくべき内容だと思います。

それでは見ていきましょう。



1、投資家心理

⭐️投資家心理と
投資を行う際に出てくる、投資家の欲望や願望・恐怖などの人間の心理です。

人間は常に論理的かつ合理的に行動するのではなく、

『感情』によって時には非合理的な行動をしてしまいます。

そのような人間の心理を軸として人間の投資行動を分析することは、

『行動ファイナンス』と呼ばれる学問として体系的に研究が行われています。

行動ファイナンスは、

草分けであるプリンストン大学のダニエル・カーネマン博士が

2002年にノーベル経済学賞を受賞したことで、世界的にも注目を集めました。

例えば、行動ファイナンスの理論の1つ
『追認バイアス』というモノがあります。

これは自分にとって肯定的な情報ばかりを集めようとしてしまうことです。

ある企業のサービスが人気になったので、

その企業の銘柄を買った人が、

その後株価が大きく下落してしまっても、

その企業の肯定的な情報ばかりを集めてしまうといった感じで、

株価が下がり続ける株を持ち続けることは、合理的ではありませんので、

『追認バイアス』によって非合理的な行動をとってしまっていると言えます。

このように人間の投資活動は時に、

非合理な行動をする人間の心理に左右されるため、

株価の動きは理屈通りにはいかず、

簡単には予想できないものなのです。

その中でも基盤となっている理論が
『プロスペクト理論』というものです。



2、『プロスペクト理論』

⭐️プロスペクト理論とは
➡︎選択の結果、得られる利益もしくは被る損害、及び、それら確率が既に知っている状況において、投資家がどのような選択をするかを記述する理論

この『プロスペクト理論』というのが、投資家心理のベースになっています。

ここをしっかり学べば、先で説明しました

『自身のトレードで、勝てない理由
(=非合理的な判断と行動をしている結果)』に気づく事ができるところです。


⭐️そもそも人間は合理的な選択・判断・行動が取れない

ここで2つの質問です。

[Q1]
選択肢が2つあります。どちらを選びますか?
A)100万円が、無条件でもらえる
B)コインを投げて、表が出れば200万円を貰え、
  裏が出れば、何も貰えない
[Q2]
現在、200万円の借金があります。
この前提で下の2つの選択肢からどれを選ぶか?
A)200万円の借金が無条件で50%減額
B)コインを投げて、表が出れば全額免除
  裏が出れば、借金はそのままの200万円

どうでしょうか?

一般的には、

[Q1]の回答は『A』
また
[Q2]の回答は『B』が多いのです。

ここが『プロスペクト理論』のポイントで、

[Q1]の回答『A』は、
比較的‘’堅実な考え方‘’で確実に資金を手に入れるという選択肢。

[Q2]の回答『B』は、
比較的‘’ギャンブル的な考え方‘’という選択肢になります。

ここの2つは全く別物ですが、

[Q1]で『A』を選択した大多数の人が、
[Q2]では『B』を選択する。

という理論研究結果が出ています。

つまり、投資家心理として当てはまるのは、

『投資家は、目の前の短期的な利益があれば、利益が入らないというリスクを回避することを心理的に優先し、行動する。
しかし、損失を目の前にする場合は、損失そのものを回避しようという心理的なバイアスが働き、強くその傾向が現れる場合もある』

要は、

・含み益が出ている時は、すぐにでも利益確定をする傾向にある。
逆に、
・含み損が出ている時は、すぐにはその損失を認めず、ズルズルと先延ばしにしてしまう。

ということです。

数万円の利益をコツコツをとっていたが、
損失は数十万単位になり、一旦市場から離れて頭を冷やす。

運用している方は唸るほど共感してもらうことができるかと。

本当にこういう時ありますよね。

含み益の場合、利確して人に
「ほら、こんだけ儲かったよ」なんて自慢したい衝動に駆られて、
含み損の場合は、
「いや、まだ大丈夫だよ。想定内、想定内。これから上がると予想しているから」と大丈夫なフリをして、その後証拠金がなくなってしまって、シレッと貯金を崩して補填したり・・・。(補填は例えです)


まさしくこのような行動は

『プロスペクト理論』によって証明されているのです。

もっと言えば、

資産運用において、

投資家が本来目指すべく目標は『利大損小』

『利益は大きく・損失は小さく』ということです。

人は無意識のうちに『利小損大』という行動をとってしまうので、

人間はそんなに綺麗なものじゃないと投資を通じて理解できました。

綺麗であろうと行動することは大事ですが。


それでは

今日も1日「適当に頑張りましょう」


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最後まで御拝読ありがとうございます。
皆様の何かのキッカケにでもなれば幸いです。
ありがとうございました。

〜🐶今回のイッヌ🐶〜
ペットにも保険証という時代


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