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テーパリング

おはようございます。

このnoteはiPadでBluetoothキーボードで書いているのですが、

そのキーボードにコーヒーを見事にこぼしてしまい、エンターキーなどが使えず面倒くさかったのでしばらく投稿していませんでした。

その間はベルちゃん🐶に会いに行って念願のもふもふをしてきました。

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1時間30分くらい遊んでもらいましたね🐶

それは良いとして。


今回は『テーパリング』について改めて見ていこうと思います。

現在の日経平均は乱高下を繰り返しており、
その要因の1つでもありますので
知っておくのはマストでしょう。

『今だけのモノでは?』とも思われるかもしれませんが、

今後も『感染病』『金融危機』などの時は

確実に中央銀行による『量的緩和』が行われます。

なので、‘’量的緩和‘’からの‘’量的緩和の縮小‘’についてアンテナを張ることで損失を抑え、利益の最大化を狙えます。

それでは見ていきましょう。



1・テーパリングとは

テーパリング(Tapering)とは、
「先細り」「次第に先が細くなっていくこと」という意味で、金融では量的緩和の縮小を意味します。

米連邦準備制度理事会(FRB)などの中央銀行は、景気後退期に政策金利を引き下げて物価や景気の下支えを行います。

しかし、
政策金利がほぼゼロ水準にあり、
これ以上の金利引き下げ余地がない状況では『量的緩和』を行うのです。

量的緩和は
・国債や住宅ローン担保証券などの金融資産を大量に買い入れることで資金を供給し、景気回復や長期金利の低下を促します。

そして景気が上向くと、
金融政策を正常に戻すための出口戦略として
量的緩和の縮小(テーパリング)を行います。

テーパリングでは、
金融資産の買い入れ額を徐々に減らしていき、その後の利上げをして緩和政策は終了となります。



2・現在の米国の金融政策

コロナの感染拡大により、世界的なマーケットの混乱と経済環境の急激な悪化が生じ、そこでFRBは2020年3月に『ゼロ金利政策』の復活と米国債などを大量に買う量的緩和を開始しています。

2021年2月時点では、
住宅ローン担保証券(MBS)を月400億ドル(約4.2兆円)ペースで購入しています。



3・前回のテーパリングでのマーケットの反応

FRBは
2008年のリーマン・ショック以降、
3度にわたって量的緩和を実施しています。

3度目の時
2012年9月に住宅ローン担保証券、
12月に長期国債を合計で月850億ドル購入。

その後の米国景気の回復のより、
2013年12月からFRBはテーパリングを開始。

FOMC(米連邦公開市場委員会)の開催のたびに住宅ローン担保証券と長期国債の月額購入額を50億ドルずつ減額し、2014年10月に量的緩和を終了しました。

<テーパリングを始める前の2013年5月>
当時のFRB議長バーナンキ氏がテーパリングを示唆し、長期金利が上昇。
マーケットは大きく混乱しました。
バーナンキ元FRB議長の発言前に1.9%台だった長期金利は9月に一時3%台となり、1%もの急騰劇(テーパー・タントラム)となったのです。

『バーナンキ・ショック』とも呼ばれる長期金利の急騰を受け、株式市場も下落。
代表的な米株価指数であるS&P500種株価指数は、5月から6月にかけて5.8%の下落。
FRBはマーケットとの対話に苦慮し、実際の利上げは2015年12月となりました。

テーパリングを示唆すると金融緩和の終了が近いとマーケットは考え、株式市場は下落する傾向にあるのです。
ただ、米国株式市場はテーパー・タントラムによって短期的な調整局面があったものの、実際にテーパリングが始まると長期的な上昇局面となりました。

どうして上昇局面になったのか?というと、それまでは中央銀行による量的緩和のおかげで経済は回っていました。量的緩和は、景気後退期に実施されます。
となれば、テーパリングは好景気に向かう時に実施されますので、
中央銀行が市場を支える『金融相場』から、
経済活動が正常化➡︎企業の『業績相場』に移り変わります。

米国の『個人消費』はGDPを大きく占めますので、企業の業績が伸び、株式市場は上昇局面となったのです。



4・今後のテーパリングは?

バイデン政権による追加経済対策や新型コロナワクチン普及による経済正常化期待から、米長期金利が上昇しています。

2021年2月には米10年債利回りが1.6%台まで急伸。

2月の月間上昇幅は0.33%と2016年11月に0.56%以来の大きさとなっています。

経済が回復に向かえば、テーパリングの議論をしていく必要があるのですが、既に米国の地区連銀総裁の何人かは『テーパリングについて議論を始めるべきだ』と示唆しています。

ただ金融政策の正常化は、テーパリングと政策金利の引き上げの両方でみる必要があります。

FRBのフォードガイダンス(将来の指針)によると、現在の量的緩和は雇用最大化や物価安定に顕著な進展があるまで続けるとしています。

さらに利上げに関しては、
最大雇用の達成2%超のインフレ率の定着に向けた動きなど厳しい条件をつけています。

政策金利に関しては、
2023年までゼロ金利政策を維持するとしていますが、景気回復が早まれば利上げが前倒しになる可能性があります。

実際、米国のコロナワクチン接種率は4割を超えており、6月〜7月には7割を超えて集団免疫を獲得するとされていますので、経済活動の再開は思っているよりも早いかもしれません。

もしかすると、
年内にはテーパリングが始まるかもしれません。

新型コロナウイルスの感染拡大が収束して景気が回復すれば、FRBは資産購入額を見直す可能性があります。

ただ、2013年のテーパー・タントラムのような市場混乱を警戒し、パウエルFRB議長は発言に気をつけています。

「テーパリングの議論は時期尚早」
「資産購入の変更を議論する場合は前もって説明する」

とパウエルFRB議長は繰り返し述べています。

コロナ禍がいつ収束するのか?判断が難しい中、景気が加熱してインフレが進んだ場合にどう判断するのか?FRBは難しい舵取りをしないといけません。

『米国でのテーパリングがいつになるのか?』はマーケット関係者は非常に注目度が高いです。

金融政策は株式市場にも大きな影響を与えますので、FRBの今後の政策をキチンと把握しておく必要があります。



だいぶ暑くなってきましたので

熱中症や脱水症状にも気を付けつつ

コロナにも気を付ける。

気を付けてばっかですね。

それでは、今日も『適当に頑張りましょう』



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最後まで御拝読ありがとうございます。
皆様の何かのキッカケにでもなれば幸いです。

🐶〜今回のイッヌ〜🐶
ベルちゃんと久々の面会
まずは匂いを嗅がせて挨拶🐶

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