見出し画像

ご機嫌なチームをつくる

先日、MEGUMIさんがある賞を受賞していてインタビューでこんなことを言っていた。

私くらいの年齢になりますと、機嫌がいいことが、その人の美しさを引き立ててくれるのではないかと思っています。運動も好きでやっていますが、心の状態をよくすることを、若い時よりも心掛けることで、『あの人、良い感じだな』『いつもニコニコしていていいな』という女性像に近づけると思いますので、ぜひ心もフォーカスしてケアしていただけたら

https://news.yahoo.co.jp/articles/05d488aa7fa2e2dd82fe8b71afcc0eaa622a58c8

わかる。ずっと眉間に皺を寄せて真剣な表情をしているとそれだけで「機嫌が悪い」「話しかけづらい」「人を拒絶している」と捉えられコミュニケーションを敬遠されることになってしまう。

時には顔を崩して笑ったり、仕事と全然関係ないユーモアで場を和ませたり、そういう大人に憧れてきた。

個人が「ご機嫌」でいるための要素は小粋ボーイズの相方である@taka_ft氏がブログを書いてくれている。

それと、不機嫌に見えないようにするための方法というのも大変勉強になった。

わかる。確かに、個人の心がけや弛まぬ努力によって、他人と接する時に「ご機嫌」をキープできそうだ。

例えば、カーネギーの「人を動かす」では笑顔を忘れないことを人に好かれる六原則のひとつとして取り上げており、以下のように笑顔で接することの力を表している。

元手がいらない。しかも、利益は莫大。与えても減らず、与えられた人は豊かになる。一瞬の間、見せれば、その記憶は永久に続く。どんな金持ちでもこれなしでは暮らせない。どんな貧乏人もこれによって豊かになる。

「人を動かす」D.カーネギー、【訳】山口博

他にもご機嫌でいることの効能は広く語られていて、良いことであるのは疑い様がなさそうだ。

チームがご機嫌でありたい

個人が「ご機嫌」でいる努力はできるとして、普段仕事をする上で一緒に働く仲間が「ご機嫌」でいるためにはどうしたらいいかを寝ずに考えた。

だからといって陽キャの集まりになろうぜと言っているわけではない。元気なイメージやポジティブなイメージは共通していると思うが、目立つ方法を好んだり常に積極的でいなくてもいいと思っている。

一人一人はプライベートもあるし、体調もあり一定程度の波があるパフォーマンスが出る前提で、その波の中心線をどれだけ「ご機嫌」サイドにおいておけるかがチームの出番だ。

個人に合わせた距離感をとれること

まずは、各個人が持ち寄った「ご機嫌」を冷ますことなく、温かいままに維持しておけるようにチームが保温機みたいな存在になっておく必要がある。

そのためには、余計な干渉をしないことを普段気をつけている。人によってコミュニケーションの際に心地良い距離感が異なる。大前提、人とコミュニケーションを取るのが嫌な人なんていないと信じて疑わないけど、場合によっては話しかけられたくないタイミングもあるし、触れてほしくない話題もある。ほっとく勇気というのも大切なのかなと思っている。

チーム内外でオープンであること

次に、各個人が持ち寄った「ご機嫌」をチームで行き交わすことができるかが重要だと思う。誰かが機嫌がいいのを見ると自分も機嫌が良くなる。ご機嫌は伝播する。張り巡らされた電気回路のように、「ご機嫌」が各個人間で作用するようなチームがネットワークみたいな存在になっておきたいと思った。

そのためには、チームのメンバーでお互いをよく知ることから始めるのが良い。知らない人より知っている人の方が自分を曝け出すのが怖くないはずだ。関係性を作ったら怖がらずに「ご機嫌」でいることを表明したい。

チームでは、時には批判的なコミュニケーションをしなくてはならない時もある。そんな時もピリつく空気の中怖がらずにフィードバックしたり、それをご機嫌に受け止めたりする受容性がチームに備わっているような、「ご機嫌」であることを隠さなくていい状況を作り出したい。

問題解決に価値を置くこと

僕たちは、働きながら問題を解決することで貢献し、価値を発揮している。

問題を過大評価も過小評価もしない。「ご機嫌」が壊れることを恐れて、問題の直視を避けてはならない。チームの仲間がプロフェッショナルであることを認めるならば、直視する勇気を持ち、さらに解決に向けての最善の策を特定し、全力を尽くすことが当たり前になっている。いくら大切に育てた「ご機嫌」だからといって、僕たちの本分を見失わないでいよう。

ご機嫌なチームというのは、チームでのパフォーマンスを最大化するためのインフラであって、それ自体が目的になってはならないと思っている。

真剣に問題に取り組む姿勢の中で余裕があれば、「ご機嫌」を育て、「ご機嫌」を通わし合い、チームとしての最善の結果を出せるようになっていたいものだ。

いいなと思ったら応援しよう!