『未来のミライ』やっと観ました。
先日TVで放映したので録画してあった『未来のミライ』をやっと観ました。
冒頭の描き方がリアルなので、ファンタジーへの入り方が、私では唐突感が否めないまま観ていたんですが、きっと子どもの視点で観たら自然なのだろうと感じられる流れでした。
その辺に誰目線で作ったのかが伺えて、まずそこが面白かった。
すっかり大人になってしまっている自分に気づかされて、この時期なら必ず思い出す『火垂るの墓』を思い出しました。
そちらは、最初に子ども視点で見れたし、大人になってからは、色んな大人視点で観れた作品なので、『未来のミライ』も子ども視点で観たらどうだったのかなぁ~と想像力を働かせながら観ましたが…完全な子供心は難しかったですね
ファンタジーへの導入は、その法則に徐々に慣れていく感じが、「あぁ…くんちゃんの意識とリンクしてきたなぁ」と距離が近づいた感じがして好きになっていった。第一次成長期をこんな形で見れるなんて…と、勉強になりました。
そしてキッカケになる大事なものが、最後に明かされますね
その辺も回収してくれているのが嬉しかったなぁ(そんな観かたですみません)そしてやっぱり理数系なんだろうなぁと勝手にサマーウォーズともリンクして、途中からは謎掛けが過ぎると思いながら楽しんで観てました。
少し厳しくて、でも温かい。
構ってくれない親の代わりに、小さいながらも自分の想像力を駆使して成長を遂げる、たくましい子どもの姿を見せられて、あぁ…たくさんのもの・人・物語に触れさせていたら、その一つ一つが子どもの五感を刺激して、ぶち当たった葛藤に対してフル稼働で考える助けをしてくれるんだなぁ…と、子どものいない私でも感じられることができました。
最大限の見守りと、子どもに冒険をさせる姿勢に、あふれる愛を感じました。
勉強視点でどうしても観てしまうのですが
自分で観る前に、入ってくる情報の中にはネガティブ方面も多かったので(ネタバレになるので、ちゃんとは見てませんでしたが…)
少し身構えて観てみたのも、かえってよかったのかもしれません。
普段は何でも受け入れてしまう質なので、反対意見を予備知識として入れておいたおかげで、初見ながら見るべきところ、気づけるところが多かった気がします。
それにしてはちょいちょい4歳にわかるのかな?というような、成長したミライちゃんのセリフもあって、そこもリアルだなぁと 笑(相手に合わせて話ができるのはもうちょい先って感じがいい!)
『ここは大人になってからわかってくれればいいよ、わからないかもしれないけど今言っておくよ』という演出なのかもと想像したら、ちょっと深かった。
意外とわからない言葉の方がいつまでも引っかかっていたりする
知りたくてずっと考え続けていたけど忘れちゃって、知らぬ間に答えに辿り着いていたのを後から気づくような…
そんなことも思い出させられる、素敵な映画でした。