見出し画像

大人の中二病はダサいですか。



周りからの評価を受け入れて

自分の役割を理解して 

ユーモアを持って

余裕を持って



また明日、今日を生きる。


彼らの、人生を賭けて演じるなにかに
なれそうにないと、気づいたのは
21才の春でした。


第一志望の受かったインターンを無断欠勤しました。


まあ知らない人はいない、海外でも名の通る企業。
あんだけ苦労して添削してもらったES。
何回も練習した面接。
メールのインターン合格通知。


体が動きませんでした。

といえば、まあ甘えでしょうが、
もうなんかダメでした。


たぶん、自分の気持ちよさより
周りからの評価を基準に
自分の方向性を決めていた
ツケでしょうか。


俺を無視するなと俺が叫んでいました。


たぶんこのままうまくいっても
うまくいかない。


いや、大丈夫だって。
早くワイシャツ着替えないと。
後から蹴ってもいいんだよ。
今日だけ、とりあえず我慢して行ってみよ。


自分を奮い立たせても、励ましても、優しく諭しても、


とりあえずの積み重ねが今なんじゃん。


気づけば7ヶ月引きこもっていました。


久しぶりに聴くBUNPが心地良くて、
ファンモンは聴けず


YouTuberの動画を古い順からひとつづつ見たり、
昔好きだったアニメを動画検索したりして
短針は一瞬で2回転しました。


ふとマクドのポテトが食べたくなり、
夜中の3時半。
親の原付でマクドに行きました。



夜中なので揚げ機が使えないからか、
少しぬるくなったポテトが出てきました。


不満げな態度を取ろうとしましたが、
ごゆっくりどうぞ!に
反射で会釈をして
トレーをカウンター席に載せました。



夜中の3時25分。
右手スマホ。
左手ぬるいマックフライポテト。


あー。底辺だ、私。
BUMPとか聴いてるし。


というか、中二の時の反抗期なんてかわいい。
勉強なんて意味ないとか
先生がボタンにうるさいとか
どうせそんな程度だろ、


追い込まれて、やるしかなくて、
フルでやったけど失敗して、
見下されることを怖れて、

そんなに好きでもない親しくないやつの
自分への評価に一喜一憂して。

自分の変えられないものを恨んで。

言い訳は死ぬほどあるけど
誰も聞いてくれないのもわかってて。

テレビのアイドルが歌う


人生、何度でもやり直せる


に辟易して。
その辟易してる自分に失望して。

もうこれ以上、自分を客観視すると
自我が崩壊してしまう。そんな時に、


あなたにおすすめ


に出てきたのがこの曲でした。

状況は違いますが、
人生の絶望と諦めと、
投げやりになれないもどかしさの狭間に
ふたりを見た気がしました。


奮い立たせるでも、励ましでも、諭すでもなく


お前絶望なん?死にたいん?俺も。


で救われる人が
この世に存在するんだなあと、
原付で帰りながら、真夜中の二車線道路で
口ずさんでいました。



どれだけ背丈が変わろうとも 変わらない何かがありますように。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?