【 川崎〜龍飛崎 荒ぶる感電ツアー 】最終日その2 PUSHされた。
過去のブログ、2012年08月のものを掲載しています。文章が恥ずかしい感じです。
オーストラリア大陸を横断&往復するきっかけになった最初のチャレンジです。
荒ぶる感電ツアー。
十和田湖を抜ける道。
かなり素敵な景色だけど、上りが酷い。
酷いと言うか、ツライ。
どのくらい辛いかというと、明神峠を少しだけ軽くした感じ。
平均斜度が何%とかは分からないし、あんまり斜度を確認しながら上ったわけではないけど、とにかくけっこう凶悪な上りだった。
あまりに辛くてちょっと笑ったくらいだよ。
笑顔が止まらないよ・・・・・走れ。自分。
本当にね、すごいの、あの坂。
十和田湖、景色は本気で素敵でオススメできます。
しかし、サイクリングが出来るかというとそれは違う。
あれはトレーニングだ。
装備が軽くてもかなりの負荷がかかるコースだと思う。
そんなこんなで、「虹の湖」とかいう場所を通る。
ルート的には八甲田山を通るんだけど、あまりの体調不良でそっちは回避してた。
走りやすいルートで、ロード乗りと少しすれ違ったけど、特に何もなかった。
お腹が空く前に道の駅で昼食。
妙に蝿の多い店で地元のB級グルメと言う汁焼そばを注文。
ちなみに器はプラスチックだ。
まぁ、B級で、それ以上ではないよね・・・っと言う感じ。
本気でやっているB級ではなく、のっかってやってますという雰囲気が感じ取れた。
新青森駅でも売っていたけど、印象が良くなかったので食べなかった。
とにかく蝿が多かった・・・・
虹の湖周辺の道はかなり走りやすくて、地元のロード乗りが羨ましく思えた。
こういう道が近くにあれば練習もしやすいのにな~と。
そこを過ぎ、弘前を目指す。
恥ずかしい話、「ヒロマエ」だと思ってました。
「ヒロサキ」って言うんですね。
コンビニ休憩をしつつ、いつの間にか弘前を越える。
ここまで、レースを含めて走行距離は900kmを越えていたと思う。
そこでこの看板。
テンションが高ぶる。気持ちが荒ぶる。
一気に元気が出た。
龍飛まで、たったの89kmです。
何百キロも走り、あと89km。
フィナーレは近い。
その時は気持ちが軽くなっていたもんです。
だから道の駅で
「津軽に来たらリンゴは鉄板だよね!ジェラート食べちゃお!」
これ、かなり美味しかったです。
リンゴの果肉も入ってました。
その後、気持ちは軽く、向かい風の中を走る。
個人TT状態にも慣れ、気分はカンチェラーラ。
ここで嬉しかったのは、こちらが龍飛崎を目指しているのが分かるのか、とにかく「旅の終わりが近い」ことを察したライダーのハンドサイン。
左手の指を二本、「あばよっ!」的なサインをしてくれた。
こう言うのって本当に嬉しくて、身体が震えた。
その状況にならないと上手く伝わらないかもだけど、涙が出そうになるくらい嬉しかった。
感極まるってこう言う感じなんだろうなと。
精神的にも身体的にも、割と限界値だったしね・・・・
その後、スーパーで水分補給とかしてて、そのライダーさんも補給をしてたっぽくて、お互い二回くらいすれ違ったのかな。
一瞬のハンドサインだけど、こう、熱い何かを確かに感じた。
ギャグじゃなくて本当に。
そんな感じで、十三湖。
何か特殊な読み方があると思っていたのだけど、読んで字のごとく、「じゅうさんこ」です。
冬は凍ってワカサギ釣りが出来るらしいよ!
(龍飛旅館のお姉さん談)
ここからしばらくずっと向かい風だった。
でも気持ちはかなり高ぶっており、エアロポジションでひたすら走る。
巡航速度は35km/h以上で走り続けてた気がする。
それはどうでもいいとして。
龍飛崎。
風の龍飛崎。
風力発電的なアレです。
これ、でかいのよ。
でかい風車的なアレをみつつ、あの山々。
アレ、全部越えて走るんだよね・・・・・・・・
恐れを感じつつも、海岸線に出るとテンションが高ぶる!
高ぶる!!!
ギアを重たくし、巡航速度を少し上げて行く。
高ぶるぅぅぅぅ!!!
た、高ぶる・・・・・・・
高ぶるんだけど、海岸線、ちょっと長くないかい?
ちょっと沖縄を思い出した。
しばらく走ると、遠くに道が見える。
見てすぐに分かるようなえぐい道だ。
当然、アレを上る。
しかし、アレを上れば、きっと龍飛崎、ゴールなはず!
気合い入ってっか!?
男だろ!
えぇ、気合い入ってましたよ。
でもね・・・・・・・
んと・・・山、けっこうあるのね・・・・・
想像してほしいんだけど、前にある山々、全部越えて行くんだよ・・・・・
いいんだけどさ。
もうそろそろゴールだし。
龍飛崎にふさわしく、「龍の背」って感じの道。
くねくねと曲がりながら走っている。
景色はいい。
さっき写真を撮ったところが遠くに感じる。
今朝のニュースでやっていた。
占いのランキングは1位で、ラッキーカラーはオレンジだ。
オレンジの看板、11%か。
これ、15%とかの看板もあったような・・・
ここは明神峠だろうか?
ここら辺、もう笑うしかなかった。
辛すぎると、人は笑う。
よだれをたらしながら笑う。
そしてご褒美かと思うようなレイニー。
雨はいいんだ。レイニー、雨が降ったって。
でも、この斜度と、コーナーを越える度に見える先々のうねる道路。
「このコーナーを抜けたら頂上、このコーナーを抜けたら頂上・・・・」
何度も淡い希望を打ち砕かれつつのヒルクライム。
下ってくる車、どこかの兄ちゃんにがんばれと応援される。
素直にありがとう。
補給食を食べつつ走る。
「最後の最後にすごい道きたな・・・・」
そう思ってました。
あの道、かなりきつい。走りやすくて素敵な道だけど、とにかくすごかった・・・・・
1000km走り、雨でこの峠道。
自転車は重たいし、空気圧もいつもより低くて走りにくい。
普段だったら諦めている状況だけど、今回はそうじゃない。
だって、紫推しだもの!
脳内BGMは・・・
日の丸が美しい。
自然にこういう曲が流れてくると調子がよくなる。
ペースを上げる事は出来なかったけど、気力さえあればなんとかゆっくりでも走れる・・・・
そんな中、ついにこの看板。
龍飛崎まで10kmか!
高ぶる!荒ぶる!
でもこの峠道きついっ!
Twitterで励まされつつのクライマックス。
ちょっとしたドラマな展開に酔いしれつつ、歯を食いしばりながら走る。
「・・・・このコーナーを曲がれば・・・・あぁ・・・やっぱりまだ先はあるのか・・・・」
「・・・・・・・あれはもしかして・・・・・・」
頂上?
見晴し台だよね?
あそこが頂上か?
頂上だよね?頂上でいいよ!
コーナーを曲がる度、何度もがっくりきたけど、今度こそ頂上なはず!
ぞうきんを限界までしぼってしぼって、少しだけ水滴が垂れる様に力を振り絞りながら走る。
「これ以上はもう・・・・」
って自分で思ってる限界は限界ではないので、追い込むというか、とにかくがんばる。
がんばるしかない。
遥か先に見えていた眺望台が徐々に近付く。
左のヘアピンを抜け、右手に眺望台。
10%以上あっただろうか・・・・それとも5%くらいの坂をそう思っていたのか分からないけど、ダンシングとシッティングを交互にしながら上る。
右のコーナーを抜けると・・・・・・
何故か確信があった。
あれが【龍飛崎】なんだと。
先っぽだし、その先には何もないから当たり前と思うかもだけど、ここまでの道で何度もそう言う希望を砕かれてきたので・・・
あの白いのはきっと灯台だ。
ちょっと感動した。
クライマックスをしっかり感じだ。
もしかしたら夕日の龍飛崎を見れるかもしれないと思った。
龍飛崎×赤い彼女
近くにいたおっちゃんに写真を撮ってもらった。
しまった!ジャージのジッパー下がってる!
高ぶる気持ち。
荒ぶる太もも。
次回、川崎~龍飛崎 荒ぶる感電ツアー最終日その3。
ついに現地で聞いてきた。
こんな達成感、味わった事がない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?