「Aさんがいないと回らないはやばい」はやばいってのもやばくないかって話
職業柄(ITコンサル)、よく耳にするし、もういいよってフレーズがあって、
「Aさんがいないと回らないはやばい」
二言目には、
「仕組み化しよう」
ってのがテンプレートで、
もうその一連のやりとりこそ仕組み化されちゃってるってのは、多分業界人だと「あ〜」ってなると思う。
で、どのくらい巷で言われてるか知らないけど、
Aさん人件費 > 仕組み化コスト
Aさん人件費 < 仕組み化コスト
どっちなのって話で。
多分、これもそこそこ皆分かってる。
職人の方が安く済む内は、職人が必要だ〜って。
次、
「Aさん二世を生み出せるように社内教育を〜」
これもなんかズレてるんじゃない?って異を唱えたプレゼンを社内でしてる人がいた。(ISTP)
その人いわく、
「メッシはメッシであって、いきなりメッシ2作れは無理やろ」
って言ってて、
それに対して、
「それは分かってるけど、少しでもAさんの脳内を開示してもらって、構成に残るようにxxxx」
と返す重役。
メッシの例を出した人がどんな意味を込めて言ったのかは、
本人のみぞ知るが、
「まあ、メッシがメッシとしてスターなのは、皆がメッシになろうとしたけど、なれなかったからだよね」
と素朴に思う。
メッシ2を作りたいなら、
まずはメッシ測定機みたいなのが必要な訳で、
その作り方がわからないからって、
メッシ本人に聞くってどういうことやねん。
って思うのはズレてるだろうか。
メッシは、メッシがそれまで出してきたバリューに対価が払われてコート上にいるのであって、
メッシに本分以外のことやらせて、いい仕事した気になってるのは、ちと違くないか?
メッシがその立場をやってみて、案外適正があって、それで本分にも相乗効果があるってこともあるだろう。
それはメッシが更に超人だっただけだろ。
そうはならなかったとき、本分にフルコミットさせてた場合の成果の回収については、そいつはどのくらい重く捉えてるんだ?
と思ったりする。
なんかその辺もコスト管理とかでうまくバランス取って〜
とか言う人もいそうだが、
個人的にはそれはメッシを評価してるようでメッシを軽んじてる、
というかメッシの価値を見誤ってるのではと思う。
それまでの時代をスーパースターで居られた人間が、
自分のために時間使えたら、
もっと進化して更に組織に利益が回るとか思わないのか。
要は、私が思うのは、
凡人がメッシに追いつくなんて、
時代的に考えて時期尚早なのに、
何をそんな急いで今をないがしろにしてるんだと。
そこに疑問が沸かないなら豚に真珠でしょと。
なので、例えばメッシがきまぐれでそこに協力的だとしたら、
それは人間としては善人と言われるかもしれないが、
職人としては二流だな、
と個人的には思う。
プレゼンしてた人は、社内でもスペシャリストなわけだが、
その人の口からなんとなくそのようなニュアンスの言葉が出てきたことは、
個人的にとても嬉しかった。
資本主義で生きてる以上、
競争からは逃れられないから、
隣の誰かより勝ってなければならないし、
そのための取り組みも大事、
というのは百も承知で、
どうせ少しずつ自分達や周囲も進化してくんだから、
周りがメッシになろうとして、
少しずつなれるようになってく。
それじゃあダメなんか。
急いでメッシ作ろうとしたら、
メッシも皆もそんなお得じゃないのでは?
改めて、最初に方に書いたこれ↓
Aさん人件費 > 仕組み化コスト
Aさん人件費 < 仕組み化コスト
多分、「そこそこ」は皆分かってるんだろうけど、
「ちゃんと」分かってる?
という疑問に戻って来る。
「よし、そろそろ行けるかもしれんぞ」
今日はその日か?
違うなら、それまでその話やめんか、
そう思った。