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【明大祭】テーマソングPV撮影の裏側【Vessels】

はじめましての方ははじめまして。そうでない方もはじめまして。inamy(いなみー)と申します。

自分は今年の明大祭テーマソング「時代」を演奏するVesselsのドラムを担当させていただきました。

そのPVがコチラ

今回は自己紹介がてら加入への経緯を書きつつ、PV撮影時にどんなことがあったのかという裏話を紹介したいと思います。


■Vessels加入の経緯

このバンドはメンバー4人ともBEAT-CLUBという軽音サークルに所属しています。まずギターのつっくんが原曲を制作し、そこにギタボのこばとベースのかみもとさんを編曲に誘って3人になりました。ドラム音源は打ち込みで、「受かったら叩いてくれ」という形でお誘いを受けました。無事受かった後に音源再提出の許可をもらったため、意見を出し合ってベースラインとドラムを変更し、最終的な形になりました。

おわかりいただけたでしょうか。この曲、

音源では僕は叩いていないんです!w 

生ドラムのレコーディングは大変すぎるため、全員が忙しかった夏の時期では現実的ではありませんでした。

ドラムのパターンは至ってシンプルでストレートなものになっています。また、ライブでは音源のパターンを元にもっと手癖に合うように、また演奏中の余裕を確保できるようにアレンジが加わっています。イントロやアウトロはシンコペーションのリズム感をつける練習にもなりますので、よかったらコピーしてみてくださいね。


■PV撮影

PVの撮影には和泉キャンパスの体育館にあるミーティングルームを使いました。

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↑こんな部屋

壁が一面黄色いため、クロマキー合成で背景に昨年の映像が映し出されるというなかなかカッコいい仕上がりになっています。

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↑こんな感じ

ウッディクラブのドラムセットをお借りできるとのことで、見た目がなるべく派手になるようにセットしてさぁ音鳴らそうと思った矢先、実行委員から衝撃の知らせを受けました。

なんとこの部屋、音出し禁止だったんです。

これは困った。エアドラムみたいに叩くフリをすればいいじゃないかという話にもなりましたが、シンバルを叩く動作をしているのにシンバルが揺れてないってめちゃくちゃダサくないですか?と思い、全力のミュートで対応したいという話をして、承諾してもらいました。

まず太鼓類から、テンションがほぼゼロのローピッチまで下げた上で、打面側の各タムヘッドの裏にぞうきんを貼りました。また、スネアの打面の上にぞうきんを乗せてテープで固定、バスドラムに関してはペダルを踏まないことで対応しました。これで音量はだいぶ抑えられ、太鼓類のミュートは解決しました。

しかし、問題はシンバル。ガムテープのみのミュートではサスティーンが短くなる程度で音量はほとんど下がらず、かと言ってぞうきんを貼るのは見た目にわかりやすく良くない。叩くフリはダサい。普通に叩いたらうるさい。

打つ手なしか、と思いましたが、ふと高校の頃ジェルミュートを使って遊んでいた時のことを思い出しました。本来ジェルミュートはタムやスネアのサスティーンを調整し、マイクに乗せた時に各太鼓の音の分離を良くするための音作りアイテムです。

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↑こんなやつ

これをシンバルに貼ったら全く響かなくなる上に音量も大幅に下がり、曲にもソロにも使えたもんじゃない音になります。(「ビェッ」みたいな) しかも目立ちにくいため、今回みたいなシチュエーションには逆に持ってこいなわけです。

そして、これの代わりになるというドラマー豆知識として語られていたのが家具などにつける耐震シートです。タンス等の底の四つ角に貼ると地震が来ても倒れてきにくくなるアレです。

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↑こんなの

「これだ!」となって実行委員に頼んでダイソーまで走ってもらいました。結果、目立たせずに音を消すこもに成功しました。

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↑シンバルが揺れる映像を撮ることに成功。

長かったセッティングが終わり、ここから撮影に入りました。音源をかけながらエアドラムをしていましたが、小さいスピーカーをかき消すくらいの音はドラムから出ており、全く音源とテンポが合わなくて萎えてました。が、編集でどうにかなるとのことだったのでそのまま数カット撮ってこの日は終了しました。


メガネどうしたって?アー写で外しちゃったんだから今更かけて写りたくなくて外しちゃいました。撮影中はなんにも見えなかったです。

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↑アー写

■あとがき

拙くて長ったらしい文章ですがここまで読んでくださり、ありがとうございます。

最高の曲に最高のステージをもらって、期待と信頼に応えられるように精一杯頑張りました。メインステージに立つという夢をこのような形で果たせたことを本当に嬉しく思います。ステージからの景色は最高でした。

学祭当日観に来てくださった皆さん、音源を聴いてくださった皆さん、明大祭実行委員の皆さん、そしてVesselsのメンバーに改めてお礼をさせてください。本当にありがとうございました。


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