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猫は発達さん探知機😺保護4日目
こんにちは。
私はギフテッド2Eさんの育児と保護猫をやってるお母さんです。IQだけがぽんっと高いのに生活に支障がある、発達凹凸さんを育てています。自身は未診断ですが、共感型ASDのようで絵を描いて暮らしています。
保護猫を長年やっていますと、猫という生き物は人間をよく見る天才だと思います。猫に限らず、動物さんと発達さんは、不思議と通じ合える。そう思って生きてきました。
猫は愛が物体化したもの
こんだけ住宅があるのに、あいつもコイツもあの子もみんな…野良猫が私の家に居着きます。動物は優しい人を知ってるから…とよく聞きますが、優しいんじゃなくて、動物は人間の隙間を見つけるのが得意なのでしょう。
煙…みたいに漂うふんわりした人の匂いをじっと見て、目の前の人間の隙間を探す。野良猫に見つかったら最後。
欠けたパズルを埋めるようにピタリと隙間に収まり、野良猫は心を…置いていきます。
発達さんについては、人間界の中でも、ただ時空をさまよっているだけで宙ぶらりんな人もいれば、地に足がついているけれど、人間界の離れ小島みたいに孤独感が強かったり、ADHDのように記憶が断片的なため雑に見える人がいたり。いろいろです。
知的障害、肢体不自由、いろいろな障害がある中でも、発達障害と猫の関係は一番しっくりくるように思います。
私の場合は…いつも目の前の世界がスクリーンの映画のようです。現実味は浅くて、漫画みたいなことがよくおきます。メロディの中でいつも誰かと会話をしている。いつも自分にはなにかが欠けていると感じているためか、人間界でもあまりうまく立ち回れませんでした。
なにか人間界で揉め事があると野良猫がやってくるという具合だった。今思うと本当にそうです。そして私は、創作の世界に行きつきました。創作の世界では完璧だった。世界を作っているのは自分という、中心軸がそこにあったのです。
猫はそういう人が本当に好きなんだなあ。
空想の世界にいる生き物と同じ、温かさが猫にはある。
姿を見せたと思ったら、小さな隙間から心に入り込んできて、そっと人間の愛を起動させる。フェアリー(妖精)みたいなところがあるから、自分に不足感を感じて生きている人間のとこに、愛を抱えてやってくるのは当然なのかもしれません。
自分が呼んだも同然なんだから。
小さな発達さんと猫
我が家のthe発達さんは、小学生。まだ小さいけれどトリマーとか動物看護師資格を取りたいと言い始めています。そりゃ生まれた時から猫だらけだったらそうなるでしょう。
猫がいない家は想像ができないと言います。発達さんは、自身が人として欠けていると感じているので、それを猫が埋めてくれるし、猫はいつも隙間を探しています。発達さんと猫は2人でひとつ、完全体になるんだと。
私が若い頃。愛は他者に求めがちでした。残念ながらどこを探しても、自分が欲しい愛には巡り合えない。不足感が不足を生み、自身の生が、残念な物に感じて行きました。
そして長らく、何十年も孤独を選択して生き、やっと行き着いた愛が「創作する自分と猫」だったのです。二次障害からの10年ほどの引きこもりや、出産経験もあったと思います。いろいろあって自分の隙間がやっと、40代後半で埋まって行きました。
小さな発達さんには、まだ、愛のなんたるかはわからないと思うのですが、私のもとに生まれてきたのには相当な理由があったと思います。強めの動物アレルギーも持って生まれてきたので、もしかしたら厳しい世界が待っているのかもしれません。
生きる、生き抜くということは痛みを伴う。動物だって人間だって同じつらいことです。でも、命を見せてくれる事は愛なんだよ。痛い治療を見せてくれる、可愛い姿も見せてくれる、死ぬところを見せてくれるのは愛なんだよ。と日々伝えていく。
生きていく事にふわふわしている発達さんには、刺激が強いこともあるけれど…本当にそうなのです。
発達さんがこの世を生き抜いていくのは、お外の猫と同じです。
家のない猫をみてご覧。
家猫も野良猫も、みんなおんなじ顔しているでしょう。
人間だってそう。本当はみんな同じ。差別もない、カーストもない、貧困もな
い。本当はみんな同じ。
誰に認められる訳でもなく、自分は発達さんなんだ。これでいいんだ!って自分で昇華できる日が必ず来るのです。私もそうだった。
その時、感動して心が震えました。
誤解されることが多いですが発達障害というのは、一時的に発達に遅れがあることです。治ることもあるし、療育などで人間性が向上すれば、おとなになって定型発達さんを超えていくこともある。それを忘れないでほしいのです。
猫は、発達さん探知機。
人は、猫を助けているようで、猫やいろいろな種の動物に助けられて生きているのでしょう。動物が好きな人は、彼らに…この世に生きていてありがとう〜今日も元気でありがとう。と無意識のうちに言っていると思います。そんな自分がいるのが不思議ですよね。
私は猫に言ってしまいます。ぜんぶ猫に言わされているんだと、ある日気づきました。😸この世を、心からありがとうと思えないのに、猫にはなんの戸惑いもなく言ってしまう。ありがとうの形を生きているうちに感じ、今のうちに感動を体感したい。それを猫が教えてくれたのでしょう。ありがたい事ですね…。
うちの小さな発達さんと、たぶん発達さんの私はこれからも猫の世話と自分の生に奮闘し、それを楽しんで生きるのだと思います。
さて。2025年1月現在の我が家。
負傷猫お爺さんの付きっきり介護中です。野良猫の世界で完全敗北して大怪我してきました猫さんがいます。久しぶりの保護猫です。
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読んでくださりありがとうございました。
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イラストレーター
パステルABCD いなみゆうこ
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