GoodNotes に転職しました
前回の日記から 1 ヶ月の休養を挟んで、今週から GoodNotes Limited 社で iOS エンジニアとして働いています。
GoodNotes は iPad / iPhone / Mac の手書きノートアプリで、App Store の iPad 仕事効率化カテゴリー (無料) ランキングの TOP 常連に入るプロダクトになります。
📲 アプリのダウンロードリンクはこちら:
GoodNotes Limited 社は、2011 年に香港で創業した会社です。
長らく少人数体制で開発した後、2 年ほど前からサービスの発展のため組織を拡大して、2022年10月現在はロンドンにもオフィスを構えるなど、約100名程度の開発経験豊富な多国籍メンバーで構成されています。
私を含めた社員の多くがフルリモートワークで、会話はすべて英語です。
非同期コミュニケーションとドキュメント文化が洗練されており、ビデオチャットでやり取りするチームメイトが香港在住なので時差の問題も無く、この一週間の Onboarding をとてもスムーズに進めることができました。
コードリーディングを通して会社全体の技術力の高さが伺えることや、各エンジニアが自律的に動きながら互いにサポートし合う開発姿勢がとても気に入っています。
前々回以来、約 3 年ぶりの海外挑戦になりますが、やはり英語で会話しながら仕事をするのが陽気な気分になれて楽しく、あとは技術面できちんと結果を残せるよう、この 1 年を survive することをまずは目標に頑張りたいと思います。
GoodNotes に転職したきっかけは、友人の @tomasruizlopez に声をかけてもらったことです。
2019 年にカンファレンス登壇でスペインを訪問した際にマドリードで落ち合ってからの仲で、その後何度もお誘いの話をもらった末、今回ようやくタイミングが合った形です。
前々からソフトウェア・アーキテクトとして彼のことを尊敬しており、手掛ける OSS の中でも Bow Arch (React と Elm の UI アーキテクチャー融合論) は私の過去の登壇発表の中で引用せずにはいられないほどの衝撃だった記憶が未だに残っています。
紆余曲折を経ながらも、今こうして彼と一緒に仕事ができることをとても嬉しく思います。
もう一つ、GoodNotes に興味を持った背景にあるのが、 @kateinoigakukun さんのジョインと SwiftWasm を使ったプロダクトへの導入の新しい試みです。
このブログを読んでいる身近なエンジニアの人には、彼の紹介は今さら不要だと思いますが、まだ学生の身でありながら Swift に限らず多方面で目覚ましく活躍しており、世代を超えてリスペクトしています。
GoodNotes 社では、彼を含む専属のチームが Swift で書いた既存のコードを WebAssembly 上で動かしてクロスプラットフォーム対応するプロジェクトを進めており、(所属チームは異なりますが)中の人になった立場から見ても非常に野心的で面白い取り組みになっています。
つい先月、iOSDC Japan 2022 や NSSpain X カンファレンスでその情報の一部が公開されたので、プロダクトの技術紹介も兼ねて登壇リンクを貼っておきます。
(ちなみに私はこれらの発表を見るまで、実際にプロダクトで SwiftWasm がヘビーに使われているとは露知らずでした)
また、GoodNotes では SwiftWasm 以外のプロジェクトも同時進行中で、例えば「Community」新機能のベータ版を先行配信するなど、ユーザーからのフィードバックを頂きながら様々な新機能開発を行っています。
私の仕事はこれらの基礎体験機能の一翼を担うことになりそうです。
元々 EdTech 出身で、いち GoodNotes ユーザーの身としても今後の新しい展開がとても楽しみなので、開発に携われる機会を存分に活かしつつ、早くプロダクトに貢献できるよう努めたいと思います。
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