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過ぎたるは猶及ばざるが如し

最近の傾向として
新型コロナ感染予防のため、みんなが日常から手洗い・うがいなどを徹底しているためもあって、通常の風邪をひく人が激減しているという。
実際に私だって、これまでは半年に一度くらいは大抵風邪で2,3日寝込むことがあったものが、コロナ過以降はまったく風邪で寝込むことがない。
無駄に外出しなくなったのと、外出の際には必ず消毒のようなものを徹底しているおかげではないだろうか。
これは私に限ったことではないらしく、国民全体にこの傾向がみられるという。

これだけ聞けば、いいことのように思えるのだが、ここから問題提議をする人がいる。
実際にこのようにみんなが風邪をひかなくなると、特に子供たちの間で風邪に対する免疫が育たなくなって子供が弱くなっていくのだという。

そんなこと言いだしたら「いったいどうしたらいいの?」
と言いたくもなるが、これが現実
過ぎたるは猶及ばざるが如し」とはよく言ったもので、なんでもやりすぎることは、やらないのと同じくらい悪いということらしい。


お金儲けでも同様で、ある一定の水準を超えてくると、様々な弊害も生まれてくる。

中国はこの数年で大発展を遂げている。
その片棒を日本も担いできた。多くの日本の企業が人件費の安い中国に工場を建設、下請け工場の大半を大陸に移してきた。
その影響で日本の国内産業は弱り、中国はその技術や機械を日本などの先進国から学び、今ではかつての日本の技術をしのぐ産業もある。
この状況に対して途中なんの規制もしてこなかった先進国は、その後中国からの恩恵よりも代償を支払わなくてはならなくなっている。

中国がそれほどでもない時代には、尖閣諸島だのなんだのと言って争うことも少なかった。
中国は外交が上手なので、尖閣で衝突しながらも、オリンピックなどでは協力体制を取るなどとうまくかわしてくる。

もともと中国は大陸国家で日本のような海洋国家ではない。
地図を観ればわかるが、日本の水域はとても大きい。

ビックリするほど大きい日本の海域はこれまでアメリカが一緒に守ってくれていた。
しかし経済成長著しく世界の覇権を狙うほどの中国が、この海域を欲しがらないはずはない。

数年前まで中国人の食料の魚は大抵は川魚。
中国の海鮮料理店に行くと、熱帯魚屋さんのように水槽を並べて、川魚を泳がせ、客が選んだ魚をそのまま料理する店が多かった。
時折、日本人向けの刺身を出す店もあるようだが、私は怖くて未だ入ったことがない。

今の勢いから行って、私は「アメリカよりも中国の方が強そうだな」と感じることがある。
先般のアフガン撤退もそうだが、アメリカの打つ手が後手後手に回っている感はこのところ拭えない。

日本はこれまで通り、遠いアメリカに守ってもらいながら、近くの大国の脅威に対峙していけるだろうか?


私は個人的に中国人はとてもやさしい人が多く大好きだが、いささか彼らのモラルには首をかしげてしまう部分も多い。
特に商業上のモラルのようなものが若干希薄である。
先日も日本のあるメーカーの有名なウイスキーの「代理店になったから、安い値段で逆輸入して儲けないか?」というチャットが深圳の友人から来た。
この友人も、普段は私がお願いする「広州市場の商品」をいつも間違いなく、良心的な手数料で代行買い付けしてくれている。
もう10年以上の付き合いである。

そんな信用できる友人でさえも、この程度のモラルなのだ。
いくら世界の覇権を握ってもこのモラルでは通用しない部分がどうしても顔を出してしまう。

これは中国が急激に発展しすぎた弊害ではないか?
15年ほど前までは、上海でも広州でも当たり前のようにコピー商品は売られていた。
いま街中でそういう商品を堂々と販売することは難しくなっているようだが
当局の見えないところでは、まだまだ横行していると私は推測する。
先進諸国が中国に最新の機械や技術を持ち込んだ結果でもある。

海も商品も他人の物に侵害してはならないということを彼らにもう少しわかっていただく必要はこれからの国際社会には絶対に欠かせない課題である。

絶対に戦争はしてはいけない。

中国人は分かっていないだけである。
というか認識が薄いのだ。
教えてあげる必要性がある。

そのためには日本もアメリカも独力では無理
商業でも工業でも農業でもこの2国が特別な共同体を作って今の中国単体の生産力に対抗する以外に方法はない。
この2国間で関税を撤廃するなど思い切った方法が必要だろう。

私の予感では、そうなれば真っ先に中国の人たちが日本に移住してくるような気がする。


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