詐欺師に騙されないコツ
わたしは以前、ある人物から「仮想通貨」の購入を勧められ、危うく購入しそうになった経験があります。
危うくと言う言葉通り、現在の時点でこの仮想通貨及び斡旋していた彼は、「騙されて購入してしまった」と訴えている被害者団体と戦っているようです。
まだ現時点では詐欺罪が確定しているわけではないので、ここではこの仮想通貨及び斡旋していた彼の名前は公表できませんが、
数年前に彼から受けた仮想通貨やビットコインに関する説明が非常にわかりやすく、思わず信じ込みそうになってしまう巧妙なテクニックでしたので、今回は是非ともこれを読んでいただく皆様が詐欺師に引っかからないための注意点を何点かあげておきたいと思います。
なお、数年前のこの彼のセールスによって購入された皆様には心よりお見舞い申し上げます。
①とにかくわかりやすい
詐欺師は学者先生とは違います。
学者先生は少しでも偉く見せるために難しい言葉を連呼します。
一方で詐欺師は偉く見せるのが仕事ではなく
物を知らない人々に難しいことを噛み砕いて理解させて
人々の欲を煽って信じ込ませると同時に
人々にお金を払わせることが仕事なのです。
②絶妙の比喩
難しいことを優しく説明するのに彼らが駆使するのは
絶妙の比喩法
家庭の主婦には彼女が理解できる単語を使い
農業しかしたことのない老人には、それに対応した絶妙な文言を使って
理解を促します。
「あなたの大切な一人息子の太郎さんがもし・・・」
「あなたが仮にいま家族四人で人生ゲームをしているとしましょう・・・」
などのようにして訴えかけてきます。
③巧妙なアクション
彼らは、肝心な部分、特にネックになる肝の部分はコトバとしてはグレーな
言い回しをしているのですが、実際に説明を聞いている相手には、明快に言
いきっているように感じさせます。
それは彼らの目力やオーバーなアクション(身振り手振り)によって一時的
に引き付ける手段のようにわたしは思います。
欲を掻き立てられたうえに、自信満々の目で、大きなアクションで訴えかけ
られことでまるで催眠術にでもかかったかのように信じてしまうのです。
もうここまでくると・・・
「この人のことを信用しよう。疑うのも面倒くさい。この人に天国まで連れ
て行ってもらおう。」
という気にまでさせられてしまいます。
でも実際に後で説明を聞き直してみたらいくらでも言い訳ができるように
肝心なところはぼやかしている
のです。
肝心なこと
まずもって、相手の説明がうますぎると思ったら、疑ったほうがいいでしょ
う。
私はこれまでに見てきたどの証券マンよりも銀行員よりも不動産屋よりも
詐欺師の彼は説明がうまく、どんな質問にも答えます。
「会社に帰って調べて次回に・・・」のような半端なことは言いません。
嘘でも何でもその時点で一応かたをつけます。
とにかく信じ込ませることが大切なので、何でも知っている人を演出します
もし間違っていることがあったら、次の機会に、絶妙の言い回しで訂正しま
す。
怪しいと思ったら一人で話を聞かず、誰か数名と一緒に話を聞きましょう