やっぱり日本人はすごい!
今年も8月がやってきました。
皆さんは8月と言えば何を連想しますか?
わたしの場合は何と言っても8月15日の終戦記念日です。
最近は戦争経験者がほとんどいなくなりました。
昭和42年生まれ(今年54歳)のわたしが子供の頃には
周囲の大人に結構戦争経験者がいました。
お爺ちゃん、お婆ちゃんはもとより学校の先生であったり親父の
仕事仲間だったり、またテレビに出演している芸能人やアナウンサー
なども経験者が多く、戦争体験の生々しい話をたくさん聞いたもの
です。
「徹子の部屋」や「小川宏ショー」などの番組でも結構戦争回顧録的
なものが多かったように思い出します。
今は80代の人でも戦争当時はまだ年少すぎて記憶がさほど残っていない
人が多いようです。
うちで同居している80歳の義母も戦争のことは「ほとんど覚えていない」
と言います。
同い年の実父もほとんど記憶がないと言います。
でもこの二人が口を揃えて言うのは
アニメ「火垂るの墓」を見るのは嫌。
むしろ、この映画は「やめてほしい」
と言います。
私たち戦争を経験していないものが「火垂るの墓」を観ると
「可哀想」「戦争反対」
涙を流しながら、心に刻まれますが
実際に幼少期に同様の経験をしている人にとっては、この映画は
思い出したくないものを思い出させられる。
傷つくとかそう言う次元の問題ではなく、戦争体験者は生き残るのに
必死で、他人の経験に御涙頂戴している場合ではない。
とでもいうイメージのようです。
明治、大正生まれのわたしのお爺ちゃんやお婆ちゃんが元気だったころ
よく話を聞きました。
今まで目の前で元気に遊んでいた子が焼夷弾をまともに受けて粉々になっ
て・・・近くにいた母親が気が狂ったように泣き叫ぶ姿・・・
両親を亡くして物乞いする幼い兄弟の話など、色々聞かされたものです。
当時たいてい、どのお年寄りもこういう子供がギョッとするような戦争ネタ
の一つや二つはいつも持っていて、たまに学校帰りに知らんお爺さんの戦争
体験話を輪になって聞いていたこともある。
「この爺さんのネタおもろいで・・」
道行く友人たちを誘って聞き入ったものです。
わんぱくの私たちはだいたい聞きなれたネタと、新鮮で新しいネタを聞き分
けていた。
前出の焼夷弾や物乞いの話は、不謹慎であるが、私たち子供にとっては意外
と定番的な話だったが、時折こうして道端で出会って、話し出すお爺さんの
話などは、実際に戦地での実話があって、私たち子供はワクワクしながら心
をしっかりつかまれて聞き入ってしまっていた。
映画やドラマで観るより当時の爺さんや婆さんの話はリアリティで怖かった
のを思い出します。
でもわたしが生まれた昭和42年といえばその終戦から20年ほどしか経
っていなかったと言うのに、私たちは何不自由なく生活してきた。
むしろ他国よりも既に裕福だった。
やはり日本人はすごい。