勝敗の際
連日、令和3年大相撲名古屋場所の熱戦を楽しんでいるが、幕下上位で戦う息子の相撲がやはり一番気になる。
中継のアナウンサーや親方衆からは「力がついている」とおほめいただいているが、私としては少し気になるところがある。
物言い
これまで、幾度も見てきた息子の取り組みの中で、土俵際での攻防、勝敗がつけにくい「物言い」というのが相撲にはある。
最近他のスポーツでも「チャレンジ」なるものがあって、ビデオ判定が常套化してきたが、相撲ではもう何十年も前からこの制度があり、行司の軍配に「不服」があれば、土俵周りを囲む審判部の親方衆が「物言い」を付け、ビデオ判定で勝敗を決める。
相撲の行司は野球の審判とは異なり、一人のプレーヤーであって、その判定への物言いは審判がつけるという制度なのである。
「物言い」に弱い
我が息子の特徴として、「物言い」に弱いという点が、とても気になる。
これまで何度も、行司の軍配をもらいながら、物言いがついた挙句、軍配差し違えになることが多い。
記憶では過去、一度しか勝利がない。
相撲には土俵際に強い力士というのがいて、最後の最後まであきらめずに、負けたと思った瞬間に逆転を狙う力士がいる。
こういう力士はよくケガをするのだが、目の前の白星を命がけで取りに行くのだ。
勝負魂
この勝負魂が、今一つ足りないのか?
よく野球では「球際に強い」とか「一点差に強い」などという言葉がある。
要するに接戦に強い人は、心身ともに強い人。
接戦に勝つことは3勝の価値あり
勝ち星を拾うほど勇気が出る薬はない
ドラゴンズの黄金期もどれだけ一点差で勝ってきたか。
このあたりのしたたかさが、特にプロスポーツでは必要ではないか・・・