青単スコーラーは「破産」から始まった話。
内容はこのデッキのルーツについて。おもしろおかしく書きました。
note全然初心者なので期待はしないで欲しいんですが、これで少しだけでも僕の人となりが分かっていただければ。
プレイングで参考になることはありません。ガチ勢の方々はブラウザバックして頂いて大丈夫です。
教科書とか新聞のコラムが好きなタイプの人はたぶん好きです。是非。
あと僕がちょっとこういうの書きたかった。
もう受験で記事なんか書いてる時間無くなるので、僕の記事が「読みやすい」「好き」だと思ってくれた方は、是非これを読んでいただけると喜びます。
1 新世界型ができるまで
時は新弾「デュエキングMAXパック」の発売日に遡ります。
僕はあのパックを発売翌日に5箱、さらにその翌日に2箱購入したのですが、結果はなんとラフルル・ラブが2枚。のみ。
これがすべての始まりです。
7箱買ってガイアッシュもWINNERカードも0枚。完膚なきまでに、綺麗に破産したのです。
ある友達にはこんなにパック買うなら大人しくその金でデッキを組めって言われました。仰る通りでしかない。組まないけど。
もうそんなすごい爆死をしてしまったわけですから、普通なら萎えてしばらくデュエマに触らないか、真面目にバイトするか、そんな感じでしょう。
ここで余談ですが、僕は17歳ですが高校生ではありません。そういうことです。
勉強は正直かなりできたので、そこそこ頭の良い高校に進学したのですが、勉強ができるできない以前に大嫌いすぎて、1年生から大学受験に向けてみんなで必死に勉強するカリキュラムに耐えられず、鬱になって(ガチ。病院行った。)学校辞めました。メンタルよっわ.........
けっこうなレベルの社会不適合者だと思う。
ちなみに高校を辞めると人生がハードモードになるのは普通に分かると思いますが、たぶん思ってるよりもハードモードになります。高校生の皆様、多少なら辛くても卒業までは頑張ってください。(そりゃそう。)
別に成績もそんなに悪くなかったし辞めなきゃよかった。
話が逸れましたが、まあこの通り、僕は本当に馬鹿なのです。シンプルに頭が悪いのです。
その為、爆死した後、並んでいるデュエキングMAX7箱分のカードを見て、真っ先にこう思いました。
【デュエキングMAXのカードで強いデッキを作ってCSで勝つしかない】
誰かこいつを病院に連れていけ。(あ、もう行ってたわ.........)
その時の僕は本気でこう思っていました。
だってデュエキングMAXパックのカードなら大体全部あるんだもん。
ガイアッシュは1枚も無いけど。
そう思って僕が最初に作ったデッキは、実は青単スコーラーではなく
・ゴッド・ゲート
・赤単アポロヌス
・ロココリップウォッピー
の3つでした。要するに発売前から話題だったものを最初に試してみたわけです。もちろんプロキシで。お金ないもんね。
まずゴッドゲート。ゴッドゲート"は"それなりに強かったです。
それなのに周りのゴッドたちのスペックがあまりに低すぎる。
エピソード3、、、やっぱりお前じゃダメなのか、、、
次に赤単アポロヌス。
これが一番普通に強かったのですが、盾が強いデッキには普通に負けるし、アポロヌスが引けない試合は並ばない赤単にしかならなかったので感触としてはいまいち安定しませんでした。
構築次第では強いだろうとも思っていましたが僕には無理でした。
最後にロココリップウォッピー。
これが一番微妙でした。まず決まらない。そして遅い。マナに落ちるとネイチャーが欲しくなり、無ければ回収にマクノカヌクノカの3マナが必要。
僕のデッキビルド力では無理だと判断しました。
そんなこんなで期待していたデッキたちは散々に終わりました。
(赤単とゴッドゲートは諦めきれずに後でパーツを買って試し、散々な結果になってさらにお金が減ったという話もあります。)
こうなるともう困りました。いくらネットを探しても良さげなデッキが出てきません。しかし僕にはお金が無い。
デュエルマスターズをするにはお金がいるのです。
.........そろそろ真面目にバイト行くと思うじゃないですか。思うじゃないですか。。。。。。
もし僕がそんな人だったら、最初から環境デッキ買ってるのでこんな格安デッキは生まれていませんし、そもそも学校辞めてません。
その時僕はこう思ったのです。
【ネットに無いなら自分で作るしかない】
ママ~この人おかしいよ~~ コラッミチャダメデス
いい加減にしろって話ですよ。お前にそんなデッキビルド力はない。
自分でもそんなことは分かっていたのですが、金が無い人間というのはおかしくなるのです。ちなみにこの人、記事の最後までずっと金がありません。つまりずっとおかsまあとにかく自分でデッキを創ろうと思ったわけです。
そこからはデュエキングMAXのカードとのにらめっこの開始です。
本当に色々なカードを試し、家に紙がなくなるくらいプロキシを印刷して一人回しをしました。
その中で、1枚かなり気になったカードがありました。それがこれ。
それが、僕の青単ムートピアのキーカードでもある、「月下旋壊ド・リュミーズ」です。
余談ですが、僕は「新世壊」もそうですが、「かい」と読む部分に「壊」の字を当てる表現がかなり好きです。めっちゃかっこいい。
しかし、最初にこのカードを見た時に組んだデッキは実は青単スコーラーではありませんでした。
その時組んだデッキリストはこれです。
そう、カリヤドネループです。
僕は唯一(本当に唯一)まともに環境で戦えるデッキとしてカリヤドネループを所持していました。
理由はすめらぎさんキッズだから。
ドリュミーズを見た時、僕は最初に
「このカードをカリヤドネに入れれば4キルできるのでは?」
と思って、試してみたのです。
ちなみにこのデッキは普通に強かったです。全然やれると思います。
ただ僕は、このデッキを回している中で、次の2つが気になりました。
「枠が足りな過ぎる」
「スコーラーは出るのにループできない事がある」
まず枠が足りないことについて。
この理由は明白で、このデッキがループデッキだからです。
ループデッキ故に、ループパーツに枠を割かないといけないせいで、
・魔道具の枚数が足りず、ドリュミーズが撃てないこと
・初手に闇マナがないこと
がけっこう頻繁に起こりました。
このデッキ青単スコーラーと違って、2ターン目に引いたバレッドゥ撃たないといけないし。
次にループできない点。
この構築今見ると欠陥すぎますね。
ドリュミーズ4枚に対して魔道具が10枚。ふざけてる。
まあそのせいもあってか、スコーラーを出しても山が掘り切れず、ループできないことが多々ありました。
そんなことを繰り返し、このデッキは結局元のデッキの下位互換にしかなりませんでした。すめらぎさんは偉大だなぁ。
ちなみにこの時の僕はイライラしすぎてもう真面目にバイトに行ってやろうかと思っていました。それでよかったのに.........
しかし諦めきれず、一人回しをしていた時にふと思ったことがありました。
「スコーラーはけっこう出てるな......」
先述したことと少しかぶっていますが、スコーラーを出すことに焦点を絞れば、5ターン目にはカリヤドネを挟まずとも、安定して出せていました。
「もしかしてこのデッキスコーラー並べたほうが強いんじゃ......」
だんだんそう思うようになりました。
それが確信に変わったのは「たま~に4ターン目にも出る」という事実が判明した時です。
「こんなにループパーツが多いデッキで4ターン目に出るなら、スコーラーに構築を寄せればもっと安定して4ターン目に出るだろう」
「色を減らせば1コストの呪文ももっと撃てるだろう」
この瞬間が僕の脳内での「青単スコーラー」誕生の瞬間です。
そして初期のリストがこれ。
これは余談なんですが、この後僕は、ある人に「なんで青単ムートピアみたいな構築にしないの?」という質問を受けることになります。
最初にこれを聞かれたときの僕の答えはこれです。
「青単ムートピアって、何?」
これ今思うと凄いですね。青単ムートピアを知らずにこんなデッキ作ってるんですから。馬鹿以外の何物でもありません。
このデッキをしきりに青単"スコーラー"と呼ぶのはそこに少し理由があるかもしれません。気持ち的には違うぞっていう。
知らなかった理由は明白です。
"青単ムートピア"は、ちょうど僕が学校で真面目に勉強していた時期に流行ったデッキだったのです。
僕はその2~3年間だけ、デュエルマスターズから離れていたので、青単ムートピアの存在を知りませんでした。
まあとにかくこのデッキを組んだ時、僕は青単ムートピアを知らなかったと。青単ムートピアを知らない人間が、ドリュミーズでデッキを組もうと思ったら「まず青魔道具と混ぜよう」となるわけです。
ちなみにこのデッキ、この時点で僕は「かなり強い」と思っていました。
なんなら友達みんなに「これヤバい!!組んだほうが良い!!」ってうるさく言ってたと思います。あの時はマジでごめん。
理由は明確にありました。
何度も回して、「これは青魔道具の上位互換だ」と思ったからです。
今はローズキャッスルなんかが入って構築が変わっていますが、この時期の青魔道具と比べて、このデッキは明確に上位互換だった自信があります。
準環境デッキの上位互換ですから、少なくとも弱くはない訳です。
そのくらいこの時点で強かったのですが、同時にダメだと思った理由もそこにありました。
そもそも、環境が青魔道具にがっつり逆風だったのです。
ジョー星ゼロルピアのせいで、ビートでもコンボでも超英雄タイム4投のデッキが多い。
そのせいで安全にラフルルラブやアルモモ絡めて殴られる。
無理にスコーラー出そうもんならガイアッシュが飛んできて、ターンを返したら負けが確定。
しかもそのジョー星ゼロルピアに星を貼られるとガリュミーズが撃てない。
しまいには有利だと思ってた墓地退化もゲンムエンペラーやデスシュテロンを積みだす始末。
正直「有利対面どこ?」って感じだったと記憶しています。
しかし僕はここで諦めません。
理由は諦めきれなかったとかそんな大逸れたものではありません。
お金が無いんです。僕はこのデッキで勝たないといけない。
しかもスコーラーはカリヤドネに2枚入っている。買わなくていい。
なんとしてでもこのデッキで勝たねば......
そう思っていただけです。ダサ。
ちなみにこの辺のどこかで「けっこう秘策として1人で調整してたのにflat-工房さんの動画で紹介される」という事故が起こってます。
まあ今こんなことになっちゃったんで最早どっちでもいいんですけど。
2 新世壊が抜けるまでのお話
flat-さんの動画で世に出てしまった。もう隠す理由もない。
店に持ち込み、友達に見せながら本格的な調整を始めます。
ちなみに最初は「ネタデッキとしては優秀だけどねぇ......」という程度でとどまっていた記憶があります。
しかしこの辺で、先述の「青単ムートピア事件」が起こるわけです。
僕はこの時までこのデッキを「青魔道具の上位互換」だと思っていたわけですが、もっと近い、どころかほぼ一致するデッキが存在するではありませんか。しかも過去、すんごい勝ってたらしい。
ここではじめて、僕は薄々思いはじめます。
「てことはこのデッキ、もしかして新世壊要らない?」
しかしこのデッキから新世壊を抜く勇気は、この時点ではまだありませんでした。理由は2つ。
1つ目は、ドリュミーズが中心の構築であるため、従来の青単ムートピアとは区別しなくてはならないと思っていたから。
このデッキにはコーラリアンやラリア、そしてI amを入れる枠すら存在しません。
そして2つ目。こちらがメインです。
僕はこの時点で分かっていたことがあります。それが
「このデッキは1ターンで殴りきるのは無理がある」
ということです。
打点も足りなければ、ラッキーナンバーも1回しか撃てない。
要するにガリュミーズを撃たないと勝てないと考えていました。
そんな悩みを抱えながら、この日初めて、このデッキで非公認大会に出場することになります。
その結果は「アナカラーハンデスに負け」です。
ハンデスを喰らって上手く回られたとかじゃありません。
ブン回してスコーラーとマノミを投げ、殴ったら盾で返されて、そのままズルズルと「山札切れで」負けました。
そして次の日のデュエマフェス。鮮明に覚えています。
「スノーフェアリーに負け」です。
エンドレスフローズンカーニバルは1回も撃たれてません。
また殴り切れなくて山札が切れたのです。
このあたりで正直僕は1度「終わりだ」と思いました。
このデッキは1回耐えられてターンを返した後、盤面を除去されるともうやることが無く、そのまま山札切れで負ける、ということが判明したからです。
これは致命的でした。正直詰んだと思っていました。
大人しくバイトに行こうとすら思いました。それは行け。
入れるなら「転生スイッチとシャコガイル」とかいう訳の分からない事を友達に言ってたような気もします。そのくらい終わったと思っていました。
しかし実際には、今のデュエマには山札切れを防ぐカードが、シャコガイル以外にもありました。
このデッキの超絶強化パーツ①【神の試練】です!!!
ちなみに超絶強化パーツは3枚あります。
しかもこのカードには凄いことが書いてありました。
「このターンの後に自分のターンを追加」
山札切れを防ぐどころか、ガリュミーズの代わりにもなってくれるらしい。
このデッキの足りないところを全部補ってくれました。
しかし僕はこのカードをすぐには入れませんでした。
理由として「新世壊が無いと、ソリティア中の手札が足りない」と思っていたからです。
今でこそ記事で「手札の枚数は常に~」みたいなことを言ってますが、この時は正直まだ感覚です。
感覚ですが、「新世壊がないと先4は厳しい」という認識はありました。
しかしこの日に、良すぎるタイミングで衝撃的な出来事が起こります。
鮮明に覚えています。
似たようなデッキがVDUEL CSで優勝するのです。
余談ですが僕は「デッキの製作者」とか「考案者」とか言われるのがそんなに好きではありません。
実際僕より早く、このカードたちに辿り着いていた人たちもいたでしょうから、僕には「運よく最初に優勝できた人」程度の称号がちょうどいいと思っています。
そして名前は出しませんが、この優勝者の方もその中の1人です。
こんな底辺記事見られてないと思いますが、VDUEL優勝した方、もし見てたら遠慮なく、DMでもツイートでもなんでも、タメ口でボロクソ言って頂いて結構です。
本当に感謝感激しております。
話はデッキの方に戻ります。
そのデッキにはしっかり採用されていました。「神の試練」が。
そしてこの構築を見て、僕の頭の中はさらにフィーバータイムです。
新世壊に頼らなくて良い理由がもう1つ増えたからです。
それは勿論このカード。
このデッキの超絶強化パーツ②【エナジー・Re:ライト】です!!!
解説記事もこのカードを中心に回っていますし、フェアリーさんの配信にお邪魔してお話した時は、このカードを3ターン目に撃つことの大事さが「文面から伝わってきた」と言って頂けるほどでした。
この場を借りてなんですが、フェアリーさんはマジでありがとうございました。あの配信の後、記事が信じられないスピードで売れています。
自分が京都に足を向けて寝ていないか検証しようと思ったくらい感謝しています。ちなみにマジです。やろうとしました。
こいつの話逸れすぎだろって思ったそこのあなた。ご名答。
話を戻しますが
この「エナジー・Re:ライト」と「神の試練」の2枚が
「新世壊」と「ガリュミーズ」の2枚と同じ仕事をすることに、ここで気づくわけです。
そして本気で新世壊を抜くことを検討しだします。
結論から言うと3秒で抜けました。
理由は「このデッキは新世壊のせいで弱いから」です。
手札が足りなくなるのはRe:ライトで解決しますし。
ガリュミーズから並ぶ打点は言ってしまえば過剰。
呪文が撃てるようになる効果も、呪文止めるデッキはそもそも大体超英雄タイム入ってるから無駄という始末。
というかそもそもこのデッキは「青魔道具」ではないのです。
新世壊がRe:ライトになれば、呪文サーチで回収もできる。
抜かない理由がありませんでした。
3 「Re:ライト型」になってからのお話
ここ、僕は相当焦っています。
3日後にCSがあったからです。今抜いたら調整が間に合わないかもしれない。
その心の揺れがあったせいで、この時期は新世壊を入れては抜きを繰り返していました。
ここからの3日、僕は本気でデッキを調整します。
この時点で「勝てる」と思っていたからです。
3日間の平日がフルに使えた理由はお察しください。記事の最初の方に書いた通りです。
しかしここでも、僕はまだ足りないものを感じていました。
理由は主に2つ。
1つ目は「やっぱりトリガーでまくられる」こと。
この時点の構築では、ラッキーナンバーが1度しか撃てず、どうしても運ゲーになってしまう節がありました。
そして2つ目は「メタカードをどけるのに3マナ必要」であること。
こっちは致命的でした。セガーレなんか並べられようもんならスコーラーはまるで出せません。
この時も本当に諦めようとしました。
ちなみに一応この時の選択肢として「シンクロ・スパイラル」というものもありましたが、ラリアやコーラリアンが無いこのデッキには合わないので抜けました。
そんなことを考えていると、ふと、これは本当にふと、デッキケースの中で目に入ったカードがありました。
!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
お前、そういえば!!!!!!!!!!!
このデッキの超絶強化パーツ③【魔導管理室 カリヤドネ】です!!!
記事にも軽く書きましたが、このデッキは「青単カリヤドネ」です。
そのくらいこのカードは最強で、革新的だったと思います。
DMとかツイートで「カリヤドネは天才だと思った」とか見ると、
普段卑屈で「そんなことないです......」しか言ってない僕でも
「カリヤドネは天才だと思った!!!!!」ってなります。
そのくらいこのカードは衝撃的で、本当に"最強"でした。
先程挙げたセガーレこそどうにもなりませんが、他にも「デスマッチ・ビートル」「プーンギ」「ミクセル」「クリティブ」なんかを、まとめて1コストでバウンスできます。
しかもミクセルやクリティブに至っては、カリヤドネが山の下に帰るからもう1回使えるとかいう始末。
そして何よりこのデッキを強くした要因「3連続ラッキーナンバー」もこのカードが入ったことによって生まれました。
このテクニックが無かったら負けていた試合は本当に数えきれないくらいありました。
まあとにかくこのカードが入り、僕がこの時CSに出たリストがこちら。
既に今とそこまで変わりません。この時点で割と完成していました。
この時の結果は3-3でしたが、希望は持っていました。
理由は2つ。
1つ目に、負けた3試合が、すめらぎさんのカリヤドネ(不利対面)と、ジョー星ゼロルピアと墓地退化の先攻4キルだったからです。
「負けた理由が仕方ない」場合は受け入れるようにしているので。
逆にカリヤドネループ使ってて、ブラッディクロスからスコーラー捲って負けた時はその日一生キレてました。しょうがなくないじゃんこれは。
それともう1つ。この日CSの予選が終わった後、近所の店舗でデュエキングMAXのBOX争奪戦がありました。
ここで、このデッキで優勝したからです。
いくら店舗大会とはいっても、BOX争奪戦ということもあってかガチデッキが多め。
確信しました。このデッキは強い。
ちなみにCSで優勝した日は2人とリストをシェアしていたのですが、そのうちの1人がこの日この優勝を見て組み始めてました。この人は今後「Sさん」と呼びます。
何回かこの後も出てきます。
ちなみに余ってたパーツをSさんに売りつけました。この時まだお金がありません。
ギルーギリンとスコーラーとその他魔道具合わせて1000円とかだった気がする。破格。
あとこれは余談ですが、この大会で「デッキを撮りたい」と言われて僕はこんなことをしています。
横向きのカードは新世壊じゃないし、これは上のリストと一致しています。
やってることがヤバい。大爆笑しています。
ちなみにこの店舗の次の争奪戦の際は、「デッキのカード40枚すべて表向きでの撮影」が強制されていました。
僕のせいだったらごめんなさい。でも店員さんこれでいいって言ってたし結構乗り気だったよ......
さて、ここからこの間の11/23のCSまでの期間については何も書くことはありません。
強いて言うならゾメンザンがウキドゥになったくらいです。
とにかく壁と練習し続けました。
4 11/23 カンテラさくらCS
本番です。
最初から関係ない話ですが、僕は17歳で、学校には行っていませんが先述の通り別に勉強苦手マンではない為、普通に受験をします。
「この日を最後にCSには出ない。」そう言い切って出たCSでした。
その時の僕のリストはこれ。
これ見て「なんか違う......」と思ってくださった方には感謝します。
ちゃんと読んで頂けて嬉しいです。ありがとうございます。
この構築では今だとあり得ないことが起こっています。
「Re:ライト2投」です。
この時も勿論3,4枚目が欲しかったのですが、そんな枠はないというのが正直なところでした。
しかしこの日の朝、Sさんに言われたことがこれです。
「4キルできないなら他のデッキでいいんだよな、これ。」
「神の試練は2枚欲しいけど、Re:ライト3枚の方が欲しい」
たしかに。
この後僕はノータイムでウキドゥをバレッドゥにし、神の試練を削ってRe:ライトにしました。この時に僕の構築は完成しました。
ちなみに本当にノータイムだった気がします。
正直この時は納得より先に友達を信じてみようという気持ちでした。
しかし今「Re:ライトの4枚目どころか5枚目の枠として何を入れるか」を検討されているところを見ると、この選択は正解だったように思います。
すぐに始まった負けられないCS。
1回戦。相手はガイアッシュ覇道。
「ガイアッシュ覇道は絶対に多いし絶対に勝てる」
と思って挑んだCSだったので、難なく勝ちました。
ちなみにこの相手、3回戦でSさんと当たって負けてました。
キレてたらしいです。僕にもSさんにもシェイパー撃たれたらしい。
それは流石にごめんなさい。
WIN 1-0
次2回戦。相手はガイアッシュ覇道。
難なく後攻4ターン目にソリティアに入ろうとします。
まずドリュミーズを使って3ドロー!
......びっくりしました。
ドリュミーズを3枚引いたからです。
「ターン終了です。何かありますか?」
相手がびっくりしたような顔をする。
容赦なく投げられるガイアッシュ・カイザー。
抜かりなく飛んでくるカツキングと覇道。
そしてラフルル・ラブに革命チェンジ。
正直トラウマになりかけました。
完敗です。
ただこの方すごい優しくて、試合終わった後笑いながらフリー対戦をしました。楽しかった。
ただこのフリーで勝ち、デッキの全貌がこの人にバレました。
WIN 1-1
3回戦。ジョー星ゼロルピア。
完璧なプレイングで勝ちました。
星ルピアは微有利です。理由は記事にあるのでここでは触れません。ごめんなさい。
WIN 2-1
4回戦。
目の前にあるのは、見たことのあるプレイマット、見たことのあるスリーブ、試合が始まれば見たことのあるデッキ。
そしてなんか見たことのある顔。笑ってんじゃねえ。
Sさんと当たったのです。
シェアしたもう1人なら構築が少し違いますが、ここ2人は40枚同型。完全に実力と少しの運での勝負です。
ちなみに、後になって「わりとミラーは後攻が勝ってる」ということも判明しますが、この時点では「4キル率が高いこのデッキでは、先攻が99%勝つだろう」とお互いが思っていました。
「じゃんけんで勝敗が決まる」なんて話もしました。
大事なじゃんけん。ここで試合が終わるとお互いが思っていました。
そして僕は、じゃんけんに負けます。後攻になるのです。
正直もうスコアシート入れようかと思いました。
しかしまだワンチャンあります。Re:ライトが引けてなければ、後攻が捲る可能性が全然あるからです。
しかし相手は3ターン目にしっかりRe:ライトを撃ちます。
そもそもこのデッキの安定感上げたのこの人だったわ......
後攻3ターン目。僕はラッキーナンバーを撃ちます。
本当に、マジで、嫌々、ですが。これやって4ターン目が返ってきても何もできないので。
これを撃ったのにはもう1つ理由がありました。
相手のマナゾーンにラッキーナンバーが見えていたことです。
ナンバーにナンバーで返ってくる可能性が無いなら、撃ってとりあえず4マナになるまで耐えてワンチャン作ろう。そう考えていました。
しかし返しのターン。
相手の最初の宣言「セイレーン・コンチェルト。ラッキーナンバー回収。」
頭が真っ白です。
自分は次のターン、ソリティアに入ることも許されません。
このデッキ同士のミラーでは、先にソリティアに入ると、勝ちきれなくても明確に良いことがあります。
「相手のスコーラーがEXターンを取れなくなる」こと。
お互いに「勝ちきれなくてもとりあえずスコーラーまで繋げば、速度差で試合をもっていけるだろう」という狙いで、無理にソリティアに入る準備をしていたわけです。
しかし相手の宣言。「ラッキーナンバー。宣言5」
次のターン。勿論何もできず、お祈りしながらターンを返しました。
しかしもう先攻は5ターン目。Re:ライトは撃てています。
ドリュミーズを撃つ。マノミが並ぶ。
この時点で投了する心の準備です。
このデッキ(青単スコーラー)に「もう勝てない」と思う瞬間は間違いなく
「マノミが出だしたタイミング」
です。これはこのデッキを知っていれば知ってるほど。
この時点では僕たちがこの会場でこのデッキを一番よく知っていましたから、もうお互いに試合は決したと思っていました。
しかし相手の表情に異変が起こります。
呪文を4枚撃った後。残っているのは1マナ。
「ターンを返す」旨の宣言が聞こえてきます。
.........あれ?スコーラー出てない?
ラッキーナンバーをお互い撃っているので、カリヤドネの場所次第でまだ勝負は終わってないとは思っていました。
しかし実際は、スコーラーが場に出ないままターンが返ってきたのです。
その時はもう僕は後攻5ターン目。
メタ無しで後攻5ターン目なんか回ってきたら、このデッキは確実に勝つ。
それはお互いによくわかっていることでした。
その後、相手にターンが回ることはありませんでした。
WIN 3-1
激闘の後の5戦目。
相手は知り合いです。デッキもなんとなく分かっていました。
ガイアッシュ覇道。負けられない。
じゃんけんに勝った時言われました。
「その山絶対先攻強い山じゃん。」
......仰る通り。
ガイアッシュ覇道相手の先攻は5ターン目まで貰えます。
しっかり頂いて、走りぬきました。
WIN 4-1
6戦目、最終戦です。じゃんけんには勝ち、先攻。
相手の1ターン目のチャージは「撃髄医 スパイナー」。
そう、今日初めての墓地退化です。
僕は墓地退化対面が一番やりたくありません。
理由は「デッキタイプとして非常によく似ている」こと。
有料部分なので触れませんが、このデッキ対面は本当に五分なのです。
相手の後攻3ターン目、デスマーチを出してターン終了。
先攻4ターン目。
デスマーチが出ているのですから、きっと持っているのはエアヴォでしょう。
無理にでも走るしかない。
そう決めて走り切りました。
相手のターンは、もう来ませんでした。
WIN 5-1
この時点で僕以外の2人の予選落ちが分かってしまいました。
あそこで同型に当たらなければ2人とも上がってたかもしれないのに......
そんな8割嬉しい、2割悲しい気持ちで、決勝トーナメントが始まりました。
決勝トーナメント 1回戦 VS 5c天門
決勝トーナメントは3本先取。
1戦目、予選の順位が高い方が先攻。僕は3位上がりだったので、先攻。
相手のマナチャージで5c天門っぽいことが分かりました。
5cに、先攻。正直勝ったと思っていました。
「ロストソウルのなさそうな5cは先攻5ターン目に走ればいい」と思っていたからです。
そのため、先攻4ターン目に、走れたけど走らず、貯めたのです。
相手の後攻4ターン目。デドダムから繋がれたカードは
「2ハンで。」
この時点で僕は、選択を間違えたこと、知識が足りなかったこと、相手の構築の上手さ、そして何より
もうこの試合には勝てないことを悟りました。
LOSE 0-1
とはいっても2戦目は負け先。今度は走ればなんとかなります。
そして実際相手のデドダムの後、4ターン目に走り始めます。
マノミを並べ、スコーラーを出し、ラッキーナンバーを撃ち。
この試合は危なげなく勝った記憶があります。
WIN 1-1
3本目の先後は「じゃんけん」
この最も平等な、5秒程度のゲームが、この「青単ムートピア」では勝敗に大きく影響するのです。勝たなくてはならない。
そしてじゃんけん、僕の勝ちです。
この時点で試合を有利に進めることができる。
勝ちにだいぶ近づきました。
正直やってることが同じ過ぎて書くことがありません。
………途中までは。
僕はここで気づくのです。
「あれ?ラッキーナンバーが無い.........」
プレイが遅くなる僕。絶望の表情から息を吹き返す相手。
僕がこのデッキで一番好きな瞬間の誕生です。
しかしこの時ばかりはさすがにびっくりしました。
ギ・ルーギリンもなかったのです。
ラッキーナンバーと共に、自分を守るために、シールドへと埋まってしまいました。
しかもよりによって相手が5c天門の時に。
しかしこうなってしまっては仕方がありません。
神の試練を撃ち、カリヤドネを手札に抱え、できることは祈る事のみ。
「やるしかないですからね......スコーラーで2点!」
「おっけーです!ふっ!!ないです......」
この試合のデュエルマスターズはここから始まり、このターンで決着しました。
この瞬間が本当に楽しかったし、こればっかりはもし負けていても仕方ないと、思えた試合だったと思います。
WIN 2-1 ベスト4
決勝トーナメント 2回戦 VSガイアッシュ覇道
「正直やりたくないです。」
試合が始まる前に相手に言われたことです。
お互いのデッキはよくわかっています。
理由は僕たちが予選2回戦で当たっていたから。
しかもフリー対戦なんてしちゃったもんだから僕のこの超マイナーデッキの中身もテクニックもすべて割れています。
この試合も僕は相当引きが悪かった気がします。
なんせドリュミーズからドリュミーズ3枚引かされるようなデスカットをしてくる相手ですから。シャッフルが上手い。
でも、それでも、ガイアッシュ覇道は、超有利対面でした。
2-0 WIN 決勝
決勝戦 VSジョー星ゼロルピア
先に言っておくんですが、この試合緊張しすぎてあまり記憶がありません。
決勝戦が一番記憶ないっていうね.........
しかし僕には少し気になっていることがありました。
相手に勝つ気があるのかどうかです。
今のCS、1位はデスザークとデドダム1枚ですが、2位はデドダムが2枚。
金銭だけ見たら、どちらが得かはCSに来るような人には一目瞭然でしょう。
しかしそれでも僕は勝ちたい。できればしっかり戦って。
DMPランキングの名前の横に金メダルが欲しい。
そう思っていました。
そして試合前、こんなことを言われました。
「イザナギテラスが欲しいから勝たないといけない。」
相手は中学生。
年齢を理由にするわけじゃありませんが、この時点で僕は、相手が勝ちにきていることを確信し、安心しました。
それと同時に、絶対に本気で叩きのめすという意思を持って、試合を始めました。
決勝戦は正直あまり記憶に残っていません。ここまでしといてごめんなさい。
1回戦は相手がこちらのデッキを知らなくて勝ち。
2回戦はセガーレでだ~いぶ遅延されて負け。
3回戦は確か渋い手札でしたが、無理に走って勝ちだった気がします。
覚えていませんが、相手の方の紳士的な態度だけは、とても印象に残っています。
そして記事に詳しく書かない理由はもう1つ。
何も問題が無ければ、決勝戦の動画はどこかのタイミングで、主催店舗さんのYouTubeに上がるみたいです。
過去動画を見るとどのくらいのスピードで上がるのかは分かりませんが、この記事が、尻すぼみで物足りないと感じた際は是非ご覧ください。
僕もプレイ見直します。
【追記】あがりました。
2試合目とかプレミのオンパレードでズタボロなので恥ずかしいですが、動きが気になる方はぜひ。
決勝の様子はこちら。
5 後日談
ここまでに起こったことです。
正直身内がまだ勝つだろうと思ってましたし、面倒だと思ってたのでnote記事とかは書くつもりなかったんですが、書いてみると意外と楽しかったです。
そのせいで文章量が終わってますが。かいつまんで読んでください。
その結果ですが、凄い売れてます。
基準は分かりませんが、驚いています。
そして最後になりましたが、有料記事で書いても仕方が無いので、見える所で、色々な方々に感謝を。
まずもちろん、記事を買ってくださった方。
買っては無いけど組んで使ってくださる方。
Twitterでいいね、リツイート、フォローしてくださった方。
動画にして下さったすめらぎさん、紹介して下さったフェアリーさん。
あと身内の方々。特にいつもの3人。ありがとうございました!!
今回凄く楽しくて、ゾクゾクしてるので、受験終わったらまた復帰して、こんな感じのデッキが作れるように頑張りたいと思います。
あ、でもデッキのアイデア浮かばせるには金欠にならなきゃ。