翔チャレンジバトル
おかげさまで1年4ヶ月ぶりに
チャレンジバトルの結果発表で名前を呼ばれました!
毎回頑張ってるのは伝わってることを祈るのですが
今回はいつもと違う意気込む理由がありました。
なかなかライブが全ては再開しない状況で次のバトルがいつになるのかわからないので決めておきたい、というのも勿論あるのですが
それだけではありません。
ちろるのおじいちゃんが難波に立ち寄るたびに漫才劇場に出向いては、その日の香盤表を観に行って「いなかのくるま」が出ていないのかチェックしてくれていたそうなのです。
でもこの1年は出る日がほぼなかったのです。
だからそのおじいちゃんのためにも絶対劇場の所属になって、おじいちゃんが立ち寄った日に出番を貰えるようにならないといけなかったんです。
おじいちゃんからは「観に行くからはよ行ったときに出てや」と言われていたそうです。
しかしその願いは叶いませんでした。
1週間ほど前にちろるのおじいちゃんは旅立たれました。
そこで僕もこの約束の話をちろるから聞きました。
あと2日でサバイバルステージがあって、その後にはチャレンジバトルがあって。
今回を見てくれていたなら、勝ち上がるところを見せられたのに。
「間に合わなかった」なんて寂しすぎることは言わずに、ちろるは僕に
「ちょっとでもおじいちゃんが私らを見やすいように今回絶対勝とう」
と伝えてきました。
元々勝つ気は毎回満ち溢れているのですが、今回は特に譲れない理由が出来ました。
それから僕らはいつも以上にネタについて話し合って、細部の細部まで調整しました。
チャレンジバトルの前日は朝の6時までネタ合わせをしていました。
今回勝てて本当によかったです。
割と手応えのある入れ替え戦が続いていたので、もう何をやっても上がれないんじゃないかと悩んだ日もありましたが、そんなことは決してなかったです。
ひたむきに作り続けて磨ける場所こそ少ないけど、1回のライブを大事にして調整していけばどうにかなるんだとわかりました。
今日のチャレンジバトルはソーシャルディスタンスの都合上、コンビの片方だけがネタ終わりに残って結果発表を待つ形式でした。
我々は僕が残っていたのですが、結果発表で名前が呼ばれたその時に、今回のバトルに懸けていたものが、脳にたくさんよぎって、こみ上げて舞台上では恥ずかしい所を見せてしまいました。
袖に戻るとすぐさまちろるに電話をしました。
合格したことを伝えると、ちろるは大声を出すこともなく、小さい声で「よかった」と言って、しばらく無言のあと、すすり泣く声が電話越しに聞こえてきました。
あいつは勘違いされやすいやつで、見る人によってはやる気がなさそうに見えたりするかもしれないのですが、漫才に関して、とても真剣で、話し合ってる時もそんな所まで僕が考えられていなかった部分、語尾や接続詞、イントネーションの付け方のことにまで、気を配っています。
漫才への情熱はすごいです。
別にあいつからしたらどうでもいいのかもしれませんが、横の僕から見てるともったいないなと思ってしまいます。
僕より遥かに器用なやつですが、そこだけはどこまでも不器用です。
僕は僕で勘違いされたりすることもあるのですが、そこはおいおいわかってもらえたらいいかなと思っています。
長くなりましたがここまで読んでくださりありがとうございました。
これからもこの2人でやる意味のある漫才を追求していけたらと思ってます。
色んなことを試していますので機会あったら見てください。
あとよかったらあんまりネタを知らない方は試しに、なんか見てみてください。
それでは。