なんだかなあ。
私の住む町、むかわ町では「まちづくりについて語ろう」という会が行われている。
すごくいい会で町民が気軽に参加できて色々な人と交流できるのも面白い。
今回は第5回目で「むかわ町の第一次産業の未来について喋ろう・農業編」
というタイトルで町内農家の3名、JA職員、農業委員、
オブザーバーとして役場の農水課の方と司会で座長合わせて
7名がメインでむかわ町の農業の話を持ち回りで話す。
今回、話題は色々あったがエゾシカの被害の話が出た。
我がむかわ町は2億円が獣害でやられてるという。
鹿の話が出たので自分も意見を言わせてもらった。
「害獣対策でネットを張っているがネットの中(要は畑の中)に鹿がいる時は
撃った方がいいのか悩む。誰の土地かわからないので
承諾もできないことが多い。」
実際、畑の作物をダメにしてまで鹿を撃って引っ張ってくるつもりはないが
銃の音が嫌だ、と言われたこともあるし、鹿をとってくれ、とは言われるが
土地所有者の協力がないと駆除活動も中々できない。
ともあれ飛地の誰の畑かわからない畑の中にいる鹿は
どうしたらいいでしょうか」と質問をした。
パネラーの農家の方が
「畑の中の鹿は撃たない方がいい。見たら撃ちたくなるんでしょうけど」
と言った。
一瞬耳を疑った。信じられなかった。
そんな感じで我々の駆除活動を見てたのか。。。。
いやいやいやいや!ちょっと待て。
撃ちたいから撃ってると思われてたのか!
農業被害が2億とか出てて、畑にいる鹿は撃たない方がいい、
もしくは畑のものをダメにするくらいなら
撃たない方がいい、ということか
いやいやいやいや!
撃つのが嫌なら追い払うことだってできるんだ。
え!なんかすごい他人事感強い、
被害に遭ってる農家と遭ってない農家の差なのか
自分の所は被害に遭ってないないけど、町として被害が出てるなら
農家全体として問題視すべき気がするけど、
そう言った考えはないのかなぁ。。
むかわの農家すべてが同じ考えではないのはわかる。
だけどかなりショックを受けた。
だよなあ。これなら被害減るわけないな。
実際、撃てるところだけで駆除してむかわ町全体で3800頭。
もっと協力し合えれば作物の食害は防げると信じていたけど
鹿たちが悪者のレッテルを貼られてしまうのを
防げると思って今は数を減らさないと、と
活動してきたけど…
個人的に知り合いのハンターに頼んだりしてるという話も聞くので
尚更その畑に鹿が居ても撃てないわけで。
「知らない奴が撃って行った」なんて言われかねない。
うーん。
仕組み、が「全く」できてないとこうなるんだろうな。
数だけとれば「腕のいいハンター」が被害を食い止めてる感じで
町から頼られるのわかる。だって、有効活用なんて誰も私に頼んでないし
望んでない、私が勝手にやってることだと思われてるフシが強くて
食肉にすることで数取りはできていないから。
なーんだ。 自己満足で鹿の処理場やってると思われてたのかな。
そもそも数獲っても農業被害減ってないという
衝撃のデータでとるのはどう説明するんじゃい。
憤ってても仕方ない。
あ。そうだった。そもそも私誰かのために駆除してるんじゃなかったっけ。
むかわ町のためにがんばります、とか
よくあるクッソ軽い動機のヒトから視点ばかりの人間ご都合の
「社会貢献」とかじゃなく
ただただ人間の都合で増やされて、
ただただ撃ち殺されていく鹿たちの事思えば、
せめて肉にしてこの現状を知ってもらうべく
鹿たちの行き着く場所を人として作るべきだなんて思ったわけで
この仕事は鹿たちへの贖罪、罪滅ぼしだったんだった。
まあ、勝手に殺しておいて鹿たちに許してもらえるとは思わないけどね。。。
こんな状況、異常なんだよ。それって人間の怠慢が起こした結果だと
私は思ってる。動物たちが気の毒でたまらない。
鹿どもごめんよ、本当にごめん。お前たちは
ただただ自然に餌を見つけて食べて子孫を残すのに生きてる
だけなのにね。何も悪いことしとらんのにね。
なーんか モヤモヤするなあ。
というのが今日の出来事。すっかり夜中になっちゃった。
皆様おやすみなさい。
田舎猫