田舎者携帯と家電(いえでん)
【前回の記事】田舎者スイッチ
ポケベルって知ってる?
どっかの誰かの歌の歌詞にも出てくる、
『ポ~ケ~ベ~ルが~鳴らなくて~』
の、ポケベル。
知らない?あ、そう。まあいいや。
ちょうど、我々の世代(1981年生まれ)は、ポケベルと携帯電話の転換期だった。
その当時は街の至るところに、電話BOXや公衆電話が存在し、十円を投入し、北斗神拳のように指先を駆使して、相手に十文字前後のメッセージを送るという、非常に画期的な通信技術方法があった。
そして、僕らは2年生ぐらいになると、いよいよ携帯電話が普及をしはじめた時代でもある。
以前にも記したとおり、我が家は父が職人でもある為法令遵守は原則だ。そう、コンプライアンスである。しかしながら、校則遵守かと聞かれれば、先の停学でもお分かりかと。。
はい。すみません。。。
当時、僕は携帯、KはPHSを持っていた。
当然、音楽は着メロ本を買ってきて、自分で手打ちをしていたクチです(笑)
そして何より、2人とも家に帰ると圏外なのだ(* ̄ー ̄)ホットケ
あの、お好み焼きのいっけん以来、距離が縮まったように思えた僕は、ある晩のウチへと電話をした。
プルルルル~プルルルル....
ガチャッ!!
ダメだッぁぁぁ!!
緊張するぅぅー!!!
向こうがとる前に電話を切る。
そう!タメライ電話!!
僕らより上の世代の人は分かってもらえるだろう。
本来電話というものは、一家に一台だったのだ。現代の様な一人一台の世界なんて、夢の様な話だった!!
何が言いたいかというと、電話を出る人は
誰かわからないのである!!
つまり、今でこそ個人同士の連絡が簡単にとれてしまうが、当時はお父さんであったり、お母さんであったり、はたまたGちゃんBちゃんが出ることの方が多かった。夜、学生宛に電話がかかってくる事など早々なかったものだから。
それを考えると、電話口でKが電話に出る確率は限りなく低い。家のルールというものは当たり前の事で、家によって違う。周到に
・電話はいつも主に誰が出ているのか?
・電話が比較的大丈夫な時間帯は?
・つーか子機ある?
の様な、事前リサーチも不足していた。いかに浮き足立っていたかが伺える。
と言うのも、実はその晩、我が家にはお客様が来る予定になっていた。父の仲のいい友人達がよく呑みに来る家ではあったので、いつもの事なのだが、決して大きいほうではない家だったので、静かな日だと、会話はダダ漏れになる。よく布団に潜って電話をしたものだ。
けれど、呑み会が行われている時は、その声も聞こえないはず。
そう。
電話をするなら今日しかない
急遽、その判断をした。
学校以外で、そして、日中以外でのコミュニケーションと言うのは、もう!付き合っててもおかしくない
レべヴエル!!!
勝手に一人でテンションをあげ、その勢いで電話をしたのである。
(つ...次出なかったら、今日は...無しにしよう!)
わずか一回のコールで、心が折れそうになるチキン野郎。
だって!お父さんが出たらど、ど、ど、どーすんだよ!?
受話器の向こうで、2回目のコール音が聞こえたその時だった。
ガチャッ
『はい、もしもし?』