自分のことを詳しく紹介②
前回の話の続きです。
私は何も考えず就職活動を行いました。
条件は、実家から通えて、土日休みで転勤無し。
最初に受けた地元の従業員数100人程の中小企業から内定をいただき、私の就職活動は終了しました。
同期は私を含めて10名いました。
100人規模の会社で10人採用は、過去最多だそうです。
同じ部署にも同じ大卒男性が1人配属となりました。
同じ境遇の今後ライバルとなる男です。
知能とルックスの偏差値が45の私ですが、彼の偏差値は知能、ルックス共に40程度(第一印象予測)だったので、私は勝ちを確信しておりました。
入社式を済ませ、配属される部署の課長(社長の息子)との面談がありました。
最初に言われた言葉がこれです。
「上からの指示で君たちを採用したけど、正直新人はいらなかった。どうせすぐ辞めると思うけど、それまでの間よろしく」
こんな感じのことを初日に言われました。
休憩時間に他部署の先輩おじさんに声をかけられました。
「君らの入った部署は人の入れ替わりが1番激しいところだから、可哀想に」
(何故採用したのだろうか。2人も、、、)
初日からヤル気が一気に失せました。
新人の私たちには指導係として、一回りくらい年上の先輩が付いてくれました。
また、この先輩の説明が下手くそで、すぐキレて怒鳴り散らすような感じの人で、、、
(あー、終わったわ、、、、第二新卒ってことで、どこか採用してくれないかな。)
など考えるようになりました。
何をやらされてるのか謎の雑用をこなし毎日怒鳴られながら半年くらいが過ぎたある日。
偏差値40の同期が退職を申し出ました。
彼は偏差値40なだけあり、私以上に酷く毎日怒鳴られていたのですが、彼は明るい性格で辞めるという素振りは一切なかったので退職の話を聞いたときは驚きました。
友人の立ち上げたベンチャー企業に誘われたという理由(たぶん嘘)で会社を去って行きました。
恐ろしいことに、辞める彼を誰も止めようとしませんでした。
(1人だけ取り残されてしまった)
私の配属された生産管理課は、納期を守れて当たり前、製品が正常に作れて当たり前、予算の範囲内で当たり前。
この当たり前を死守するのが私の仕事です。
納期に遅れれば怒られ
不良品が出来れば怒られ
予算を越えれば怒られ
当たり前が達成できても誰も褒めてくれません。
やり甲斐無し。。。
日々怒られないようビクビクしながら働いていました。
そんな感じで2年が経ちました。
怒鳴りつけてくる先輩にもタメ口で接することができるくらい慣れてきました。
この日は残業で夜遅くまで事務所に残ってました。
25歳の私、37歳の先輩、50歳の係長の3人。
夜も遅かったので、みんな少しナチュラルハイになっていたのでしょうか。
給与明細の見せ合い大会が急遽開催されました。
私 20万
先輩 22万
係長 26万
上記は手取りとなります。
ちなみにみんな月に10時間くらいの残業手当も入ってます。
先輩にはリーダー手当5000
係長には係長手当10000
手当込みの金額となります。
(え?少なくね??)
係長が言いました。
「ビックリしたでしょ?」
(ビックリしました。)
というか、先輩が係長の給料みて1番ビックリしてました。
係長が続けます。
「君はまだ若いからやり直せる。この会社にいたら結婚もできない」
係長は独身でした。
先輩も独身でしたが、結婚する予定があるらしく、係長の給与を見て将来を絶望していました。
私はこの日、転職を決意しました。
この会社にいても幸せになれない。
求人誌を見たり、有給でハローワークに行ったりしました。
そんな日々を過ごしていましたが、ある日転職なんてしてるバヤイではないというか、転職なんてできませんという事件が起こりました。
というか世界中を襲いました。
リーマンショック。
つづく