故郷の危機的状況に直面して、何ができるか考えてみた結果
相次ぐ馴染みのお店の閉店
実家のある岡山県新見市に、久しぶりに帰って驚いた。
幼少の頃から親しんだ、馴染みのお店が、
あそこも、あそこも、あそこも、あそこも、
閉店していたのだ。
閉店の主な理由は、共通して後継者不足だそうだ。
人口減少と若者の流出はとどまることを知らない。
その結果がいよいよ目に見えて明らかになってきている。
今後加速度的にそれは進んでいくに違いない。
そして、それは僕ら30代にとって非常に大きなインパクトを与えている。
仕方がない、と見過ごすのか
それも自然の摂理で、
どうしようもないのだと。
町に人が集まり、楽しい取り組みをしている場所を
いくつも知っている僕としては、
ただ、指を咥えて見ている、というわけにはいかないような、
そんな焦燥感にかられている。
新見中心部(御殿町)の価値
新見の中心部には、いくつも古い建物が残っていた。
古くは江戸末期からあるものもある。
新見は、新見藩として1万8千石与えられた城下で、
その歴史は300年以上もある、
由緒あるまちなのだ。
その中心地(御殿町と言われる)の町並みは、
残念ながら空家が増え、
倒壊の危険性のある建物が増え、
残念ながら失われつつある。
名もない建築遺産
その中心地とは離れている場所に、
個人的に10年ほど前から気になっていた建築がある。
中島事務所、という看板が出ているその建物は、
周りの建物とは一線を画する、洋館風の建築だ。
詳しい人に聞いて見ると、
それは昭和3年ごろに建てられたもので、
外壁のタイルはスクラッチタイルといって、
あの東京帝国ホテルにも使われたものだそうだ。
他にもプロポーションの取れた縦長のアーチ窓や、
シャッターを囲むエンタシスの円柱など、
建築好きにはたまらない、とても貴重な建築遺産だ。
その建物が、半年前から空家になっているらしい。
御殿町の建築群の二の舞に。。。
ここでも焦燥感にかられる。
いてもたってもいられなくなり、
現在の管理者に連絡をとって、中を見せてもらうことにした。
そんなわけで、見たい人募集
僕一人で見て、悩んでもきっと何も始まらないので、
ゆる〜い感じで、内覧会しませんか?
というお誘い作ってみました。
地元の人、建築好きな人、ビジネス考えている人、
時間と都合が合えば、ぜひ連絡ください。