プロジェクトの終わりと始まりで思うこと
7月28日、一通のLINEメッセージがプロジェクトの完了を告げた。
2年越しのプロジェクト
2021年4月に正式なオファーをいただいたプロジェクトだったが、
最初の打診は2019年12月だった。
2019年といえば、独立した年。
当時のメンターが、独立直後の仕事状況を気にかけてくれて、こんな仕事はどうだろうか?と打診してくれていた。
ところが、その後コロナがあり、情勢が乱れ、そのプロジェクトは延期を繰り返していた。
それから月日は流れ、2021年の4月、ようやく本決まりになったということで改めてオファーをいただいた。
そのプロジェクトの依頼元は、とある県の観光振興課。
内容はおもてなし人材育成用の講習動画の制作だ。
納期は7月末。
約3ヶ月で、28項目のおもてなし動画の構成を考え、撮影・編集して納品するという内容のものだった。
打診当初は、コロナなどなかったので、リアル研修の講師の話だった。
(前職がおもてなしの仕事をしていたので)
けれど、コロナ禍になり、リアルの研修開催が難しい中でその代替として、研修動画を作って納品するという話に変わったのだが、
せっかくいただいた話だし、断る選択肢はなかった。
とはいえ、、、撮影・編集までを考えると、けっこう大きな仕事だな、と内心ビビりながら(笑、頼れるコーディネーターへ協働の相談を持ちかけた。
そのおかげで、
スルスルっとプロジェクトメンバーが決まり、チームとして動くことになった。
この形態、実は独立当初から憧れていた形だった。
一つの会社組織で仕事を受けるのではなく、
各パートをそれぞれのプロフェッショナルが責任を担って作り上げていく形。
独立して最初に関わらせていただいた、真庭市環境課のCOOL CHOICE普及活動事業がまさにこの形だった。
松尾敏正さんが代表の一社)コミュニティデザインが事業全体を統括し、
真庭の天才ディレクター黒田和美さんの合同会社Glitchがトータルディレクター。
そのディレクターのもと3つの企画(スタンプラリー企画、プログラミング教室企画、アーカイブ動画制作企画(僕はここを担当))が派生して、それぞれのパートを責任を持って各プレイヤーが作り上げていった。
各プレイヤーは、個々で仕事をしている個人事業主や経営者だ。
その本業とは別で、このプロジェクトのために招集された、
言うなればオールスターゲームのような感覚だった。
そんな第一線で活躍している人たちの中に、独立したての自分が参加させてもらっているのは、ものすごく大きなプレッシャーだったが、逆に心地良い緊張感でもあり、武者振るいがする感覚だった。
それまでサラリーマンだった僕は、会社の中にいるぶら下がり社員と一緒に仕事をしなければならない状況にフラストレーションが溜まっていたので、
関わっているみんながプロ意識を持って主体的に動いている、というのが、新鮮だった。
こんな緊張感があってワクワクするような仕事の場を作ってみたい。
という思いが、その時に芽生えた。
今回の動画制作プロジェクトで個人プレイヤーでチームを作って、
3ヶ月という期間で納得のいくプロジェクトを成し遂げることができ、
無事に納品できたことの安心感と、あの時抱いた思いを実現することができたという充実感を味わった。
独立してもうすぐ2年が経とうとしている
まだまだひよっこで危なっかしいけれど、少しずつ、大海原を自分のオールで漕げるようになってきたかな。
このプロジェクトの終焉と同時期に、また新たなプロジェクトが始まることになり、
今回もまたチームで取り組もうと進めている。
今回は、その一区切りとしての振り返りと、
新たな決意表明の代わりに、このノートを書いた。
この達成感と高揚感をいつまでも忘れないように。
最後に、
動画プロジェクトに関わっていただいた全てのみなさんへ感謝申し上げます。
仕事を依頼してくださった僕のメンター。
県との調整をしてくださった株式会社ARKカンパニーの赤藤社長、糸賀さん。
細かなチェックと迅速な手配をしてくれたコーディネーターの佐桑さん。
ハードな撮影を笑顔で乗り切ってくれたモデルの原さん。
同じくハード日程の撮影をミスなく取りこぼしなく撮影してくれたカメラマンの河崎さん。
佐賀県からナレーションを吹き込んで動画のクオリティをグッとあげてくれた吉富さんとスタジオ提供してくれた山本さん。
みんなの働く姿をイキイキと撮影してくれて、急遽エキストラ出演までしてくれたスチールカメラマンの石原さん。
ありがとうございます!
またチーム組んでやりましょう!
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