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【nido(ウベノス)】コワーキングスペース開業記# 1【宇部市サテライトオフィス等施設整備費補助金】
コワーキングスペース「nido(ウベノス)」の経営者のちょーすです。
現在、コワーキングスペース「nido」の立ち上げに向けて企画を進めており、いよいよ当日となった2021年3月25日のプレオープンと2021年4月のオープンに向けて、急ピッチで計画を進めています。
前回の記事でも記載しましたが、コワーキングスペースを立ち上げるための意思決定につながったのは、「宇部市サテライトオフィス等施設整備費補助金」の存在が大きいです。
宇部市サテライトオフィス等施設整備費補助金
こちらは宇部市が行っている事業です。
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スマートシティへの取組を加速するために、「生活の拠点や働く場の転換(リビングシフト)」の受け皿となる施設として、空きビルや空き家などをサテライトオフィスやシェアオフィス等に整備改修する費用や管理運営費の一部を補助し、未来技術社会実装にチャレンジする都市部の企業の誘致を支援します。つきましては、補助対象となる事業者を広く募集します。
補助対象事業は、以下の3つの要件を全て満たすものとなります。
①働く施設の整備及び管理運営が一体となった事業計画を有し、かつ、以下の仕様に適合していること。
②複数の企業の労働者が利用できる共用型の働く施設とすること
③既にサテライトオフィス、コワーキングスペース、シェアオフィス等を運営している場所を改修するものでないこと
申請受付期間は既に終了しています。
申請受付期間
2020年8月26日から2021年1月29日まで
「施設整備費補助金」と「管理運営費補助金」の2つで構成されています。
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施設整備費補助金
施設整備費補助金は施設整備に関する費用を補助するもので、交付決定日から2021年3月15日までの補助対象経費の3/4が補助されます。
補助率
補助対象経費の3/4
補助限度額
中心市街地重点地区:1,000万円
一般地区(中心市街地重点地区以外):500万円
今回、中心市街地重点地区に該当するか確認すると、相生町も中心市街地重点地区としての受理されました。
仕様
①施錠のできる個室のオフィスを設置すること。
②パーテーション等で仕切られたシェアオフィス又は共用で使用できるコワーキングスペース若しくはミーティングルームのうち1種類以上のスペースを設置し、1と併せた複合施設とすること。
③1と2を同一空きビル等内に一体的に整備すること。
④働く施設の床面積の合計が100平方メートル以上であること。
⓹情報セキュリティの確保されたWi-Fi等の光インターネット環境を整備すること。
※令和3年3月15日までに工事を完了すること。
補助対象経費等
①整備・改修工事費:OAフロア、トイレ、内外装、空調設備、間仕切り、インターネット環境等の整備・改修費(設備本体の費用は除く。)
②設計・工事監理費:整備・改修工事を実施する業者とは異なる業者に設計・工事監理を委託する費用
③賃借料:空きビル等の賃借料(共益費を含む。)
補助金の申請時には、管理運営をどうするかは決まっていなかったので、とりあえず、市の担当者とも相談し、施設整備費補助金の申請手続きを進めました。
管理運営費補助金
管理運営費補助金は管理運営に関する費用を補助するもので、工事完了日の翌日から2年を経過する日までの補助対象経費の2/3が補助されます。
補助率
補助対象経費の2/3
補助限度額
空きビル等の所有者が管理運営する場合:月額30万円
空きビル等の賃借人が管理運営する場合:月額45万円
今回は所有者が管理運営する場合に該当となるため、月額30万円が2年間補助していただけます。
仕様
①この補助制度の目的を達成するための企業誘致等の対象施設として、市の事業に協力すること。
②働く施設について、都市部の企業等が本市を訪れて試行的に勤務することができる状態にしておくこと。
③働く施設の利用目的は、公序良俗に反する活動又は宗教活動を行うものでないこと。
④施設整備事業完了後5年間は、この補助制度の目的に沿った施設の利用を継続すること。
補助対象経費等
人件費:施設に直接従事する者(パートタイム労働者及び有期雇用労働者を含む。)の人件費
備品購入費:机、椅子、家具等の施設運営に必要な備品の購入費(配送料を含む。)
※1点当たりの購入単価が税抜50万円未満のものが対象
光熱水費:電気代、ガス代、水道料
※メーター等が別に設置され、オフィスでの利用分が明確な場合のみ対象
通信回線使用料:電話回線及びインターネット回線の使用料
※契約等が別に締結され、オフィスでの利用分が明確な場合のみ対象
賃借料:備品等のリース料、レンタル料、空きビル等の賃借料(共益費を含む。)
委託料:運営業務の委託料、清掃、警備等の施設管理に必要な維持管理業務の委託料
広告費:施設利用者を募集するための広告宣伝費、パンフレット等の印刷費及び郵送料等の経費、ホームページの作成又はリニューアルを行うための経費、施設を広報するためのノベルティの購入費
補助経費にはかなり幅広く補助対象経費に認められています。
今回はスマートロック等を活用して無人での運営を進めようとしており、人件費は掛からいですが、その分、備品等が嵩んでしまうため、管理運営費補助金で補っていこうと思います。
まとめ
なかなか手を付けたくても付けることが出来なかった改修工事ですが、用途等で制限は掛かりますが、補助金を受けることで着手することが出来ることになりました。
また隣の集合住宅についても、今回のコワーキングスペースの構想により商業ビルが活性化することで入居者も増えるというシナジーも期待して、計画を進めています。
来年度も継続するのであれば、違うフロアについても進めて行きたいと思います。