【宇部市】UBE-i-Plaza【UBE株式会社】
経営戦略コンサルタントのちょーすです。
宇部の礎を築いた宇部興産(現UBEグループ)の歴史を学ぶことが出来る施設を訪れました。
UBE-i-Plaza
宇部市小串のUBE株式会社宇部本社内にあるUBEグループの歴史や製品・技術を紹介する総合案内施設です。
一般の方も自由に立ち入りが出来ますが、予約制となっているため、電話等で予約して訪れた方が良いです。
営業時間は平日の9時から17時までです。
休館日が土・日・祝日及び会社休業日となっているので、連休の前後や中日等は閉まっている可能性が高いです。
受付の一角には机と椅子とウォーターサーバーが設置されています。
「UBEのおすすめ商品」のコーナーがあります。
BtoBの商材が多い企業ですが、BtoCの商材がまとめられています。
6分ほどの会社紹介の動画も視聴出来ます。
動画を視聴して、展示スペースへ入ります。
展示スペースは大きく4つで構成されています。
企業史紹介ゾーン
入口を入ってすぐ横に企業史紹介ゾーンがあります。
創業者で初代社長の渡辺祐策の胸像と紹介があります。
名刺も展示されています。
これくらいシンプルな名刺がカッコいいです。
「共存同栄」「共同一致」が有名ですが、それ以外に「同胞相愛」「流汗鍛錬」「忠孝一致」という素行書も展示されています。
隣には渡辺祐策の次男で、第2代目社長の渡辺剛二の紹介があります。
私は正直この方は知りませんでしたが、山口大学医学部附属病院の前身となる沖ノ山同仁病院を一般に開放したり、山口大学医学部の設立に尽力された方です。
なので、ここには胸像はありませんが、山口大学小串キャンパス内には像がありそうです。
更にその隣には第3代目社長の俵田明の胸像があります。
俵田明は国会議員の林芳正の曾祖父に当たり、宇部興産とは馴染みが深い方になります。
更に隣には第4代目社長の中安閑一の胸像があります。
三菱造船に入社後に渡辺祐策から呼び戻されたそうですが、
歴代社長の紹介の並びには宇部の街と共に歩んできた歴史が当時の品と一緒にまとめられています。
当時使われていた沖ノ山炭鉱の実印も展示されています。
宇部で採掘された石炭の実物も展示されています。
俵屋明が使っていたトランクの実物が展示されています。
かなり展示物の種類が多く、ある意味まとまりがないのも面白いです。
歴史も細かく記載されたものだけでなく、ある程度の期間をまとめたトピックスもあります。
このような見せ方があると、まずトピックスを読み、そこからより詳細に知りたい点を読みたいと思えます。
過去から現在までの変遷が分かりやすくまとめられているのは興味深いです。
宇部地区の工場が整理されたものもあります。
製品・技術紹介ゾーン
真っ赤なランドセルが目を惹くゾーンです。
各事業部やグループ企業が生産した材料・製品がまとめられて展示されています。
医薬品も展示されていますが、流石に勝手に触られないように透明なアクリルケースに入れられています。
ロゴマークが入った真っ赤なミニカーが2台並んでいます。
特に説明はありませんでしたが、どのような車輌なんでしょうか。
組織・活動紹介ゾーン
世界中の拠点がまとめられています。
国内の事業所・グループ企業・関連企業がまとめられてます。
「宇部」や「UBE」の名前が付かない会社もあり、聞いた事もない企業も多かったです。
トピックス
この展示がトピックスなのかは分かりませんが、宇宙関係の展示が並んでいました。
「はやぶさ」の部品を提供したようで、書状が飾られていました。
UBEグループ
裏側には「技術の翼と革新の心」と記されています。
ダブルストレーラーが宇部興産専用道路を走りますが、この道路は日本一長い私道なので、一般道と交差する場所には遮断機が設置されております。
遮断機の内側を車(特に巨大なトレーラー)が走行している景色は他ではなかなか見かけることがないです。
このあたりはエヴァンゲリオン劇場版でも夕陽か夜のカットで利用されています。
この宇部地区工場エリアの中央を貫く道路はまるで敷地内のようですが、一般道です。
しかし、殆どの時間帯では、普通車やバイク等の一般車輌はほとんど走っておらず、業務用の軽自動車やパン、大型トラックやトレーラーばかりです。
また興産本社前から300メートル程は片側3車線の広い道路です。
宇部では片側3車線の道路はここと市役所前から松山町までの国道190号線くらいです。
まとめ
宇部の街をここまで大きくしてくれた宇部興産やその会社を創業した渡辺祐策翁の歴史を改めて学ぶキッカケになりました。
なかなか大人になってから「学ぶ」という機会が減っている実感があったので、良い機会となりました。
「とぴっくす・ぐろーばる」という記事が毎月更新されていますが、私が子供の頃、冊子になったこの記事を読んで、生々しい海外赴任生活のことを疑似体験していたことを思い出しました。
その後もこれまで毎月更新されていることを知り、毎月の楽しみが増えました。