【福岡市】殻の三光橋【甲殻類専門】
うまいもんハンターのちょーすです。
甲殻類専門の料理店を訪れました。
オススメ度:★★★★★(甲殻類好きの酒呑みには堪らない穴場!)
殻の三光橋
福岡市中央区西中洲にある甲殻類専門の料理店です。
株式会社雷橋(カミナリバシ)が運営する飲食店で、系列店は5店舗展開されています。
場所はビルの2階にありますが、初見では見落としてしまいそうな場所にあります。
同じフロアに美味しい日本酒のお店があります。
入口はドアが開いていますが、どこか入り辛い雰囲気があります。
店内はカウンター席のみで20席程度あります。
2~3席毎に焼場が設置されており、目の前で調理されます。
厨房には逞しい男性スタッフが4、5名で忙しく動いています。
メニュー
甲殻類専門というだけあって、扱う料理は海老や蟹等の甲殻類と貝類のみです。
コース以外にも単品もあります。
飲物はビール・ハイボール・レモンサワー・果実酒・ワイン・焼酎があります。
もちろん最高のペアリングの日本酒もあります。
蟹の甲羅酒もありますが、こちらは単品2,500円以上の蟹を注文した場合に注文できます。
厨房内に設置された黒板には紙のメニューには記載されていない料理が載っています。
その他に珍味もあり、お酒のアテになります。
ランチ営業もしているようで、唐揚げならぬ殻揚げ定食があるようです。
お通し
お通しはアサリの串焼きです。
ただのアサリの串焼きなのですが、丁寧な下処理がされており、臭み等が一切ない旨味が凝縮された逸品で、これから提供される料理に胸が高鳴る料理でした。
ビール
スタートはビールを頂きました。
最近はあまり見かけなくなった缶ジョッキでの提供されます。
本日の殻盛り
甘海老の醤油漬けから始まりす。
これがまた絶品で、醬油漬けにされた甘海老は身がトロトロで、ただ甘いだけではなく、濃厚な旨味を感じ、ただそれでいて塩加減が絶妙です。
身を食べ終わると殻をカリカリに焼いて、頭も殻も全部食べられます。
ここからは提供された順番で並べているつもりですが、間違えていたらすみません。
ホンビノス貝から始まります。
初めて食べましたが、臭みの元となる最初の水分は捨てたため、単純に美味しい部分だけ残したプリプリの貝です。
サザエにも一手間加えられており、出汁醤油を加えて焼き、更に上から溶き玉子を掛けて、ネギを散らしています。
この状態になる前に、一度サザエの身を取り出し、一口大に切られて再度焼場に戻して、出汁と玉子が掛けられているので、箸で摘まんで頂きます。
これまで食べていたサザエが過去のものと感じられるような美味しさで、癖がないのでサザエが苦手な方でも食べられるのではないでしょうか。
貝に続くのは、蟹になります。
ワタリ蟹とズワイ蟹です。
この蟹酢も自家製のようですが、酢のキツさもなく、ほんのりとした甘味もあり、絶妙なバランスの蟹酢で、蟹の旨味を引き立ててくれます。
続いて、車海老です。
殻からコンガリと焼かれた海老は頭から尻尾まで全部カリッと頂けます。
表面の塩もおそらく昆布の出汁を取った出汁塩で、まさに口の中に海の旨味のみを抽出した大海原が広がります。
いよいよ終わりに近づいていますが、次はホタテです。
昆布出汁が掛けられていますが、ホタテからも出汁が出て、旨味の洪水が起きています。
このホタテの出汁で〆が行われ、雑炊かそうめんを選べます。
雑炊は別で食べるものを決めていたので、そうめんをお願いしました。
別で茹でたそうめんを残った出汁に入れてひと煮立ちさせて、大量の粉チーズとパセリでイタリアンに仕上げられます。
まさかのイタリアンで驚きましたが、美味しいのは間違いないです。
粉チーズがしっかりまぶしてあるので、そうめんなのかチーズが伸びたものなのかが分からないくらいです。
ホタテと〆の間で蟹がもう一種類ありました。
タラバ蟹の足はもう説明なしでも美味しいです。
沢ガニのケジャン
これまた殻ごと全部食べられます。
沢ガニには申し訳ないですが、一口で頂き、お酒で流し込みます。
殻手羽先
隠れ名物の殻手羽先です。
手羽先餃子のようなものと説明をされていましたが、手羽先の中にカニの身が目一杯に詰められています。
まさに「殻の三光橋」の名に相応しい料理です。
カニ雑炊
食べる前から美味しいことが確定している雑炊を頂きました。
蟹だけなのか分かりませんが、かなり複雑に味が溶け出した出汁が優しくまろやかな口当たりで、贅沢に溺れた胃を落ち着けてくれます。
付け合わせの漬物も食感がパリパリで美味しかったです。
まとめ
お会計は大きな貝殻で会計カードが渡されます。
蟹を食べてお酒も飲んで2名でこの価格なので、かなり満足度の高いお店でしたし、それ以上に扱う食材を絞り込み、新たな食べ方に挑戦・提案しているので、毎回ワクワク感を感じます。
扱う食材を絞り込み、専門店化することで、仕入れコストを抑え、リーズナブルに付加価値を提供することが出来ていました。
この「雷橋」グループから目が離せません!