【狩猟免許】銃猟デビューへの道#8【担い手確保・育成研修会】
ハンターを目指す経営戦略コンサルタントのちょーすです。
山口県猟友会が主催する「担い手確保・育成研修会(銃猟)」に参加してきました。
参加申込
まだ第一種銃猟免許の正式な合格発表は届いていない中、山口県猟友会から封書が届きました。
何かと思い、開けてみると、以下の書面が封入されていました。
宛先が「第一種銃猟免許新規取得者」となっており、この時点では結果は分からないなかで、おそらく合格したんだろうと思います。記載されている文章を見ても、「新規に第一種銃猟免許を取得された方」「この度、銃猟免許試験に合格された方」とあり、不合格者には配布されないであろうという書面でした。日付も9月8日とあり、9月15日の合格発表より前であることが確認できます。山口県猟友会が先走ってしまった感じですかね。
どのような研修会なのか調べてみると、以下の山口県のホームページにヒットしました。
山口県では、狩猟に興味のある方に、有害鳥獣捕獲にも資する捕獲の担い手となっていただくことを目的とし、山口県猟友会の協力のもと、鳥獣捕獲の担い手確保・育成研修会を開催します。研修会では、狩猟を行うために必要となる鳥獣保護管理法や銃刀法についての説明の他、猟友会のベテランハンターを講師として、猟具の取り扱い等について実話を交えながらわかり易く講義を行います。狩猟に興味のある方、狩猟免許の取得を考えている方の参加をお待ちしております。
第1回の対象者は「新たに狩猟免許の取得を検討している方」「 狩猟の初心者」でしたが、今回は「第一種狩猟免許新規取得者」となっており、会場も「小郡ふれあいセンター」から「下関国際総合射撃場」へ変更となっております。
第一種狩猟免許新規取得者に限定したことで、より銃猟に特化した研修会となるようで、会場も射撃場となっています。
日程も特に問題もなく、昼食にジビエも頂ける様だったので、特に申込みをしない理由もなかったので、出欠確認表に必要事項を記入し、これまで通りFAXでの受付のみだったので、無料のFAXで送信しました。
出欠確認表を提出した後でしたが、特に受講料等の記載がなかったため、念のため、電話にて確認をしてみると無料とのことでした。
ついでに服装も確認すると、「座学のみなのでどのような服装でも構いません」とのことでした。昼食については、記載されていますが、弁当とジビエは鹿肉の焼肉のようで、今年度はジビエも一緒に提供されているようです。場所的に周辺にも食事をする場所がないので、これは助かりますね。
同日午後から美祢市で開催された研修会もあったようで、こちらは「わな猟」ということでした。
当日のスケジュール
当日、会場の下関国際射撃場へ行きました。初めて、射撃場へ入りましたが、終始「パーン」と響いていました。
受付を済ませたら、クレー射撃をしている人を皆で眺めていました。
参加者は12名で、今回は女性が1名いました。会場は下関市ですが、周南市や萩市等、県内でもかなり遠方からも来られていました。
開始時刻になり、配布された資料にスケジュールがありました。
1015:講師挨拶・参加者自己紹介・研修
研修:「猪・鹿猟における装備」
猟期を迎える心構え・必要な装備品
巻き狩り(グループ猟)の心得
1200:お弁当・ジビエ
1300:質問・相談タイム
実際には参加者自己紹介はなく、午前が「猟期を迎える心構え・必要な装備品」、午後が「巻き狩り(グループ猟)の心得」で、質問等がなければ流れ解散でした。
今回講師をしてくださった方が、会社員をしつつ、猟師をしており、収入上では猟師での収入の方が多い、「本業猟師」「マタギ」の方でした。初めてマタギの方にお会いしましたが、気難しい方というような印象はなく、とても親しみやすい方だったように感じました。
講義内容
講義内容は誤射事故も含めた事例を交えて、狩猟の怖さ、面白さを教えて頂けました。
私のメモ書きを簡単にまとめておきます。
【猟銃の選び方】
口径:〇12番/20番
型式:〇自動式/上下二連元折式
【装弾】
弾種:スラッグ弾・散弾(6号・9号)
初心者は情報がないので、猟銃を選ぶのが大変だが、最初はなるべく安く中古銃で3発装填できる自動式を購入し、2本目以降で新銃を購入すれば良いそうです。
中古銃は猟期が始まる前が一番需要がある一方で、供給は猟期が終わったタイミングが一番あるため、9月~11月頃が高く、4月~5月頃が安い傾向にあるそうです。
装弾は大日本猟友会としては、散弾は弾同士が触れるとあらぬ方向に飛んでしまうことがあるそうで、スラッグ弾を推奨しているそうです。
その他の装備品では以下のようです。
【必須(1年目ハンター)】
弾帯
止め刺し用剣鉈
良い下着
良い靴
【望ましい(2年目ハンター)】
折りたたみ椅子
獲物を引張る道具・ロープ(3メートル程度)
皮剥用ナイフ(スキナー)
骨抜用ナイフ
デジタル簡易無線
【一人前(3年目ハンター)】
アナログ無線
4WDの軽自動車(もちろん車載無線を添えて)
弾帯は持って行った装弾を誤って落とさないようにするため。ナイフは最低1本必要だが、良い仕事をするのであれば、用途別にあった方が良い。下着はシャツは汗を発散して寒くならないようなもの、スパッツはダニ対策。靴は靴先が曲がるもの。
折りたたみ椅子は持ち場について、獲物が来るまで待つ際に使用。無線については獲物に気付かれないように情報をやり取りする。
狩猟時のアマチュア無線については、総務省のページに記載がありました。
アマチュア無線は金銭等の利益のためでなく、もっぱら個人的な無線技術の興味に基づいて行うものです。
車は日本の山道は狭くて過酷なので、軽自動車で四輪駆動でなければ、厳しい。
ちなみに狩猟の腕を外見から判断する際には、「靴」と「ナイフ」を見られるそうです。
有害鳥獣捕獲隊への加入のススメ
地区によっては、加入するのが3~5年程度掛かるそうですが、有害鳥獣捕獲隊には必ず入って欲しいそうです。
【加入するメリット】
狩猟税が減額・免除される。
報償金が得られる。
猟期が長くなる。禁猟期がなくなる。
経験が得られる。
メリットを見ると入らない手はないですね。報償金は地域や時期によっても異なりますが、1頭2万円以上となることもあるようです。
【加入するデメリット】
緊急の呼出に対応しないといけない。
上下関係といった人間関係が強い。
自由気ままに狩猟したいという人は向いてないかもしれません。
有害鳥獣捕獲隊については、目指してみようと思いますので、また別の機会にまとめたいと思います。
気になるお弁当とジビエ
昼食時間が近づくと、講義中ですが、会場の外ではバーベキュー用の火起こしをされていました。
ジビエは猪肉の焼肉と鹿肉のジャーキーでした。
講師の方が獲った猪と鹿だそうですが、血抜や解体がしっかりされているので、臭みや硬さは全くなく、本当に美味しかったです。猪肉は大きなトレイに2、3枚分ありましたが、全員でペロリと頂きました。これが野山を走り回っていて、これから仕留められると考えるとワクワクしてきます。
ジビエとは別に、立派なお弁当もあったのですが、ほとんどの方が焼肉とジャーキーに夢中で、自己責任でお持ち帰りされていました。
尚、お土産として、真空パックに入れられた猪肉の生肉や鹿肉のジャーキーも頂き、非常に知識としても実益としても得ることが非常に多い研修会でした。
大日本猟友会からの狩猟免許取得の助成
講義の合間に山口県猟友会の方から、山口県の狩猟免許等取得申請事業とは別で、大日本猟友会からも狩猟免許取得の助成についてのアナウンスがありました。
記憶が曖昧ですが、対象となる方は以下の方のようです。
【対象】
40歳未満?以下?の男性
女性(年齢制限なし)
私は対象となりそうで、ホームページを探しても見つからず、詳細が分からないので、今度、地区猟友会や山口県猟友会へ確認をしてみようと思います。
女性には年齢制限を設けていないというのは、大日本猟友会としては、どうしても女性ハンターを増やしたいようですね。
今回で必要な費用・書類
特になし
ここまでの手続で必要となった費用(書類取得費・切手等は除く):29,400円