【下関市】三桝【大衆酒場】
うまいもんハンターのちょーすです。
下関駅目の前の大衆酒場を訪れました。
オススメ度:★★★★★(駅から徒歩3分圏内にこんなディープな酒場があるとは!)
三桝
下関市竹崎町にある大衆酒場です。
15時からと昼過ぎから営業しているので、用事が早く済んだら、ぷらっと寄るような使い方も出来ます。
入口はかなり分かり辛く、意識しなければそのまま通り過ぎてしまいます。
人気の無い状態のこの細い路地を進むのは多少の勇気が入ります。
細い路地の奥に暖簾が掛けられた扉があります。
暖簾の先は桃源郷かと思いきや、店を間違えたかなと勘違いする空間があります。
この左手には階段があり、予約の団体向けの宴会場があるようです。
更に扉を開くとようやくお店に辿り着けました。
私もそこそこ酒場を回ってきたつもりでしたが、ここまで分かり辛い店は過去一で、おそらく超える店もないのではないかと思います。
良い酒場によくある肘置き設置型のカウンターです。
しっかりと使い込まれたカウンターで、期待に胸が高鳴ります。
メニュー
食事メニューは黒板に書かれています。
飲物メニューはないので、店員さんに確認して注文をします。
ふくせごし
山口県民なので、ふくさしは食べる機会が多いのですが、せごしは初めて見たので頂いてみました。
小さめのフグを2匹分捌いていました。
骨ごと切られているので、舌触りが硬い部分もあるので、魚を食べ慣れていない方にはあまりおすすめはしませんが、魚の旨味がダイレクトに味わえる豪快かつ繊細な食べ方です。
フグ独特の歯応えも感じられます。
いわし
光物に目がないのでいわしも頂きました。
しっかりと脂が乗ったいわしでした。
食べ方は醤油かと思いきや、フグと同様におろしポン酢で頂きます。
里芋揚げ出し
揚物が欲しかったので、里芋揚げ出しを頂きました。
里芋と豆腐がそれぞれ2つずつあります。
味付けはかなり優しめに付けられており、酒の肴には少し物足りない感じですが、出汁の香りはしっかりと出ており、旨味と小技を感じる一品でした。
ふく雑炊
ここの名物は何と言っても、ふくと鯨ですがらふくの中でもてっちりかふく雑炊は欠かせません。
雑炊と言えば、身が入っているかいないか分からない分量が一般的だと思いますが、せごしにされた身がしっかりと入っており、出汁はもちろん、食感も味わえます。
この品質でこの価格というのは、本場下関ならではでないでしょうか。
夏みかんチューハイ
県の花でもある夏みかんチューハイを頂きました。
甘酸っぱい爽やかな香りですが、お酒が濃く、可愛らしい見た目よりしっかりとアルコールが入っています。
焼酎(ロック)
地酒もありますが、サクッと酔いたかったので焼酎のロックを頂きました。
水割りかと思うくらいなみなみに焼酎が注がれており、ガツンと酔いたい時には最高な酒場です。
まとめ
下関駅周辺にまさかこんなに魅力的なお店があるとは知りませんでした。
良く経由地として使っていましたが、本当にただの経由地だったのが、しっかりと楽しめる経由地に認識を改めました。
良い酒場の見分け方はこれまでは「アジフライの鯵が瀬付きか」を見出していましたが、それだけでなく、「カウンターの板が使い込まれているか、肘置き付きか」も見分けるポイントだと気が付きました。
「焼酎のロックがなみなみか」も個人的には気になる指標ではありますが。