【宇部市】渡辺翁記念会館の秘密【リアル謎解きゲーム】
トレジャーハンターのちょーすです。
宇部市のランドマーク「渡辺翁記念会館」で、謎解きイベントが開催されました。
渡辺翁記念会館の秘密
宇部市朝日町にある渡辺翁記念会館にて、「渡辺翁記念会館の秘密~リアル謎解きゲーム~」が、2022年2月26日・27日に開かれました。
主催は宇部市文化創造財団で、「2021年度記念会館・活性化PR事業」の一環の企画です。
昭和を代表する建築家・村野藤吾が設計し、経済産業省が認定する「近代化産業遺産」に指定されています。
館内のモニターでも映像が流れていました。
申込
参加費は無料ですが、事前に電話での申込が必要で、私は2022年2月20日に予約したところ、スムーズに予約することが出来ました。
受付
受付をすると解答用紙等が渡されます。
特に説明はなく、始まります。
裏面には「記念館型紙飛行機」が作れるようになっています。
解答用紙の他に座席表が書かれたもう一枚の紙もあります。
裏面はメモ用紙となっています。
この2枚を基に謎解きを進めます。
第1章:6本の柱の1つの台座
第1章は建物入口前にあります。
左右に6本の白い柱と中央に大理石の台座があります。
この柱は渡辺祐策が創業した7つの会社を表しています。
第2章:玄関のレリーフ
第2章は正面エントランスにあります。
炭都宇部市を象徴する鉱夫が、人造石に彫られています。
左右で描かれている人が異なり、「有限の鉱業から無限の工業へ」とそれぞれ鉱業と工業を表しています。
その理念は創業した宇部興産の理念にも遺されています。
1番目に付くエントランスに鉱業・工業のモチーフを持ってきているのは、驚きです。
第3章:1階ロビー壁面レリーフ
第3章でようやく建物の中に入ります。
レリーフは椅子の裏にある地下へ向かう階段の壁にあります。
高層の建物が描かれ、当時予想された未来の姿を描いています。
戦前の1937年にこのような未来を描いていたことに驚き、また私が子供の頃には未来の街が描かれることが多かったことを思い出しました。
第4章:ロビーの柱
第4章はロビーです。
長門産出の大理石が使用されています。
天井等に目を向けると、豪華な装飾やお洒落なデザインが目を惹きます。
謎解きには関係ないですが、2階の柱も長門産出の大理石ですが、褐色がアクセントとなり綺麗です。
第5章:ステージと客席
第5章はいよいよホールです。
舞台はプロセニアムアーチ構造で、間口18メートル、奥行き12メートルです。
舞台に上がって、客席方向を撮ってみました。
壮観です。
第6章からは2階になります。
第6章:この部屋は○○○室
2階には貴賓室があります。
日頃は閉まっており、今回初めて内部を見ました。
机や椅子も村野藤吾の設計だそうです。
第7章:伝説のピアノ
第7章はピアノです。
古いピアノが鎮座していますが、これがスタンウェイピアノだそうです。
解く前に数字を埋めると「○○○○○ょ○○っこ○」となります。
これから先は計算するしかないです。
私は私の母校だったので知っていたので、計算せずに解けました。
第8章:創造主
解答用紙には第7章までしか記されていませんが、第8章が最終問題です。
控室に向かう渡り廊下にありました。
急に謎解きらしくなり、難易度が急激に上がりました。
ヒントはこの配置を見て連想されるもので、中心に「S」があることから、惑星の配列だと推測されます。
その推測からそれぞれを当てはめてみると、枠に入っている「S」の場所とピッタリと合います。
1:MERCURY
2:VENUS
3:EARTH
4:MARS
5:JUPITER
6:SATURN
7:URANUS
8:NEPTUNE
裏面の記念館型紙飛行機には「G」が入っており、答えは「MURAN○T○UG○」と導きました。
が、個人的にはしっくりきておらず、謎解きの爽快感はそこまで感じることが出来ませんでした。
記念館型紙飛行機を折ってみましたが、形は多少似ているのでしょうか。
6本の柱と台座は確認出来ますが、それ以外はそこまで似ていないのではと思います。
まとめ
閑散期の公共施設で、その施設や由来する人物や歴史について、触れて学べるイベントはその土地への愛着等にも繋がるので、良いイベントだと思います。
またこれまでは催物目当てで訪れていましたが、改めて建築物に対して目を向けると随所にこだわりを感じる建物でした。
また今更ながらこの建物が1937年に竣工され、100年近く宇部の街を見守っていることを改めて認識しました。