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【田舎エッセイ】ダーツで引っ越し先を決める
はじめまして、
"田舎にひそんだシティボーイ"でございます。
僕の引っ越した小さな町は同市内の人でも「行ったことがない」とゆうのも珍しくないくらいの"ど田舎"なので町民ではじめましての人には「なんでこんな山の上の田舎に引っ越して来たの〜?」とよく質問される。
ちなみにどのくらいの田舎かと言うと。
町内に交番、消防署、病院、信号なし。
街灯ほぼなし。
コンビニまで、車で20分。
と言った具合だ。
引っ越して2年が経つが未だ「なんでこんな田舎に〜?」と、よく質問される。
はじめのうちは
「畑とかやってみたくて〜」
「田舎暮らしに憧れてて〜」
とか色々細かく説明していたのが、これが段々、自分的にむず痒くなくなってくる。
質問してくれているので素直に答えればよいのだが。
自分語りをするのがどうもむず痒い。
僕の引っ越しした理由って聞いてる人面白いか?
毎回同じでつまらなくないか?
なんて思ってしまう。
ただ、この感覚は絶対に間違っているのはガッテン承知の助だ。
質問されているのだから素直に答えろシティボーイさんよ。
次第に僕の回答は
「町の名前が気に入って〜」
「地図広げてダーツ投げたらここに刺さって〜」
と適当な方向性を帯びて来た。
質問してくれる人の中には真面目な方もいるので「そんな理由で!?」と驚かれてしまうこともあるが、そのたびに申し訳ないと思う。
しかしその都度ネタバラシをするようなことはせず、そのまま「ダーツで引っ越し先を決めた人」を演じ通す。
「ダーツ投げてここに引っ越して来たのってキミかー!岐阜って日本地図のど真ん中だから、キミってダーツ上手いでしょー!」
なんて言われてしまうこともある。
そう、岐阜県は日本のど真ん中。
岐阜県は日本のブルなのだ。
しかしダーツのくだりは全部嘘なので、僕はダーツが上手くない。
僕が引っ越ししてから適当な方向性を帯びて来たのには、この町で出逢った適当なお爺ちゃん(師匠)からの影響もある。
このお爺ちゃんの話はまた別の機会にゆっくりと。
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