【eBay】海外輸出の利益計算に使う為替レート:T.T.Mレート
こんにちは、いなほです(๑•᎑•๑)ノ
本日は初心者eBayセラーが見落としがちな、利益計算で使うドル円為替レート「T.T.Mレート」について解説します。
「ドル円為替レート」というと1つしか存在しないかの様に思いますが、実は取引所や計算方法によって異なり、多数のドル円為替レートが存在します。そのため、国税庁は原則として「T.T.M為替レート」を使うことを下記の様に定めています。
【国税庁HPの公開文書(抜粋)】
"外貨建てにより行った資産の譲渡等の対価の額又は課税仕入れに係る支払対価の額の円換算は、原則として事業者が資産の譲渡等を行った日の対顧客直物電信売買相場の仲値(T.T.M)によるものとされますが、継続適用を条件として、資産の譲渡等の対価の額についてはその計上する日の電信買相場(T.T.B)により、課税仕入れに係る支払対価の額についてはその計上する日の電信売相場(T.T.S)によることも認められることになります。"
eBayセラーの場合、使用すべき最も理想的なTTMレートは「Payoneer口座からお金を受け取る日本国内の銀行のTTMレート」です。そのため、Payoneerの送金先である日本の銀行が使用しているTTMレートで売上計算を行うことができると理想的です。
しかしTTMレートは全ての取引所や銀行が見やすい形で公開している訳ではありません。例えば、日本で人気の「楽天銀行」はTTMレートをネット公開しておらず、メールで問い合わせたとしてもTTMレートの情報を提供してもらうことはできません。(実際に問い合わせてみましたがダメでした)
では、TTMレートが公開されていない銀行をPayoneerの受け取り用口座としている人はどの様なTTMレートを使えば良いのか?
これについて直接税務署に確認したところ、一貫して使うのであれば、日本国内のその他銀行が公開しているTTMレートを使用して良いとのことでした。(都度、様々な銀行を比較して最も有利なTTMレートで使ったりすることはできないとのことです)
という訳で「ネットで公開されているTTMレートのどれを使うべきか」ということになりますが、おすすめは七十七銀行のTTMレートです。
七十七銀行のTTMレートを使う理由は、スプレッドシートへの貼り付けが簡単にできる表形式だからです。エクセルなどのスプレッドシートへのコピーアンドペーストが簡単にできます。
正直に言って、TTMレートの数値[円/ドル]については、正直いってどの銀行も大差ありません(小数点以下3桁目で微妙に違う程度です)。そのため、数値の参照のしやすさ・使いやすさでTTMレートを参照する銀行を選ぶと良いでしょう。
以上、「【eBay】利益計算に使う為替レート:T.T.Mレート」でした。
[2024年3月追記]
ebayセラーの帳簿づけ作業の中でも最も難しい「Payoneerから銀行口座への送金時のPayoneer手数料・為替差損益等の計算方法や帳簿への仕訳入力」を、実例で詳細に解説した記事(リンクはこちら)を作成しました(∗ˊᵕ`∗)
非常に好評を頂いている記事ですので、ぜひご覧ください♪
最後に
私のnoteでは、読者様が適切な簿記の知識を持って帳簿付けができるよう、実務経験と簿記資格に基づく確かな情報を発信しておりますので、ぜひ今後もお読み頂ければ幸いです(∗ˊᵕ`∗)
それではまた、次の記事をお会いしましょう(๑•᎑•๑)ノシ