日本ムーンリッジ&ハイウェイ交通情報 制作後記
先日投稿した動画について感想を交えながら振り返っていこうと思います
元素材はこちらです
◆制作理由
Youtubeのお勧めに出てきたこの動画を開いた所、独特のテンポで淡々と伝えられる長尺の交通情報と軽快なバックミュージック、更にはラジオ特有の妙にスタイリッシュなアイキャッチ(ラジオだからイヤーキャッチなのかな?)に心動かされたのと、なんとなく「ラップ調音MAD*¹感」を覚え「そういえば音合わせなしの長尺セリフ合わせオンリー動画作ったことなかったなぁ」と制作に至りました。(元素材動画を既にご覧になられた方には何となくそのラップ感がわかっていただけると思います。いや、わかって!)
*¹ラップ調MADとは?...下記の動画を指します
ごちうさと炎炎ノ消防隊と四畳半神話大系パートが特に好きです!!!
◆イメージ・テーマ
山間部のジャンクション。タイヤが道を蹴る駆動音と備え付けの音質の悪いラジオから流れる聴いたこともない昔の曲に耳を傾けながら、絵巻物のように右から左へと流れる山麓の風景を目にし、窓に肘をかけて新緑の匂いと風を感じるドライブ...(いいねぇ)
大体こんな感じのイメージです(とか言いつつバリバリ都会でカーチェイスするコースの曲選んでるの矛盾)
◆やりたかった事(とリファレンス?)
順を追って説明します。
1.ニューモーフィズム
2.”コンパクト”な動画
3.見てて楽しいシンプルな画面
>>1.ニューモーフィズム
かねてから、ニューモーフィズム*²を使った表現をしてみたい!と思っていたので試験的に構図に取り入れました。
こういうやつ
*²ニューモーフィズムとは…詳しくは下記のサイトをご覧ください(がっつり解説すると記事の主題とずれちゃうので割愛します。。。)
一応ものすごく雑~に説明すると、凹凸を使った新しめのデザインです。スマホアプリのデザインとかに近年取り入れられてたりしてますね。
因みに作り方は以下の動画を参考にしました。
AviUtlとかいう画像編集ソフト
コンセプトをしっかり決めたので、構図はカーラジオだ!とすぐ思いつくことができました。音声を視覚的に補佐するための文字起こしも、電光掲示板を模した表示にしてそれっぽい雰囲気を演出しています。
できた構図がこちらです
アレナンカチョットチガウナー
作ってみて第一に感じたのは「簡単さ、手軽さ」です。ニューモーフィズムに対しては食わず嫌いで「難しいんだろうな...」という思いをかねてから感じていたので、いざ自分がやってみると意外とオブジェクトも軽いし(細かい調整は求められるものの概ね)簡単につくれるんだな、となりました。実際にやってみるの、大事ね。
また、映像、特に音MADではあまり使われてないような表現なので、現時点で手軽に新鮮さを出せるというのもお勧めしたいポイントの一つです。(183集とかでも、ただ音声を流すよりはニューモーフィズムっぽい画面構成にしてちょっとほかの動画と差をつけちゃえ!...みたいな?)
反面、マットな色合いとコントラストが低いデザイン故見辛い事この上ないので使いどころが非常に難しく、機会もかなり限られてくるのかなと感じました。
拙作もその傾向があるのですが、失敗すると凸エッジ感がかなり出てしまって若干チープな雰囲気を醸し出されてしまうのも難しいなと感じる理由の一つです。
また、最大の弱点として(音MAD特有の問題ではあるのですが)素材を重ねてしまうと立体感が損なわれて全く何が何だか分からなくなるというものがあります。ちなみにそれを今回避けるために、下のマリオカートの映像の部分はオーバーレイとシャープ二度掛けしています。
通常+上のオブジェクトでクリッピング
オーバーレイ+上のオブジェクトでクリッピング
オーバーレイ+上のオブジェクトでクリッピング+シャープx2
彩度&コントラスト200
対処、というよりも付け焼刃の対症療法に近い感がありますね。。。無念。
【追記】公開直前に気づいたんですが、こんなスクリプトあるんですね...
こっちでやればもっと簡単だったかも...いやはや無念^2
>>2コンパクトな動画
説明が難しいのですが、セリフ合わせや音合わせなどの音声が凝っていて映像が一画面で完結するようなシンプルさながらも、独特のおしゃれな雰囲気を醸し出している動画群、の意味合いです(何言ってるんだこの人)
なんというか、”ひとくち”という言葉が似合うような、ポッケからたまにひょいって出してまじまじと眺めたくなるような、コンセプトや要素が一画面にギュッと詰まっていて作者さんのこだわりが垣間見える...みたいな(何言ってるんだこの人)
とにかく!こんかいはそのような動画を目指しました。
下記の動画がぼくの思う一例です(もっとあるんだけどあんま紹介しすぎてもあれなので一部を...)
ぼくの言わんとしてる事は何となく上記の作品でお伝えできるかなと思います...(こういうほかの作者さんの好きな作品をもっと紹介したいんですが話がそれちゃうのでまた別の機会にでもやりたいですネ)
とにかく、このような”コンパクトな動画”の空気感を目指して、一画面で完結して、かつシンプルさが物足りなさに変換されてしまわない程度にセリフを視覚的に表現して目に楽しい映像を心掛けました。
それについては下記で解説します。
>>3.見てて楽しいシンプルな画面
動画にどことない控えめさ、淑やかさを有しながらも視覚に訴えるにはどうすべきか、ちょっぴり悩んだのですが、結果としてはセリフの視覚化に落ち着きました。はじめは上にも書いた電光掲示板でのセリフ表示のみでやろうとしてたのですが、右から左へ流れる文字だけではさすがに物足りなさを感じたので、道路交通標識でセリフをより視覚的に表現しました。
事象をより際立った視覚として表現するということや、右上に円形で表示してたりする発想は2020東京オリンピック開会式のこのシーンからです。
これ、よかったよね~今でもたまに見る
それに伴って今回、セリフに含まれる標識を一部自作しました。
これ作ってる時が一番楽しかった
五輪宜しく、標識たちが思い思いに台詞を動きで表現していきます。見返すとこの部分があるかないかでかなり違って見えるので大変だったけど作ってよかったなぁと思いました。
また、セリフを交通標識で補佐する、という表現が交通標識が本来持っているドライバーをを補佐する役割と被っているようで、我ながらうまいこといったな、と思いましたヘヘッ
ただ、視線が右上に集中してしまうのはミスだったかなとも思います。動画全体を見ているという感覚よりかは、右の動く標識に視線が誘導されてしまうので、若干目が疲れる...気がする。なるべく中心に視線誘導した方が優しい動画になりますよねきっと。優しくなりたい。
◆あとがき
こういった、音合わせ主体かつytpmvではない動画というのは初めてだったので、新鮮な気持ちで作ることができました。思いついてから3日くらいでパパっと作れたのも色々悩んだりする自分にしては中々早いスピードでよかったなぁと思います。反面、いつもよりそこまで考えずに無心で作ったために後から見返すと粗だなぁと思ったり、初めに考えてたこととコンセプトがずれてないか...?という部分があったのでそこは反省したいです。(でも息抜きだからいいじゃん)(いいじゃん)(よくない)
後書いてて今思った事なのですが、ミッドナイトな曲なのに明度の高い色合いで構図作っちゃったの若干失敗だったなぁって思います。上の参考画像にもある通り、黒基調にした方が曲にあっててなおかつカーラジオのイメージも損なわないので...。
こうして振り返ってみてなんとなく踏んだり蹴ったりのあまりうまくいったと手放しには喜べない感じだなぁと思うので、ニューモーフィズムに関してもいつかリベンジしたいですね。
(後日某氏にこの動画の存在を教えてもらったんだけど、こういう映像作れるようになりたいよね~って話してました。スゴイ。。。)
話は変わりますが、柴又素材の動画や、「そうだ京都、行こう。」もそうなんですが、旅情を感じられる動画を作りたいという思いが自分の中にかねてからあるので、今回この動画で少しでも感じていただけたらとっても嬉しいです!!!
それにしてもドライブ中のこの車、どこに向かっているのでしょうかね~?
ここまで読んで頂きありがとうございました!
次の動画でお会いしましょうね~👋🌾
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?